牛乳を勢いよくゴクゴクと飲んだ時にできる口の周りや鼻下の牛乳ヒゲ。フィンランド語で牛乳ヒゲを意味する店名「Maitoparta(マイトパルタ)」には、ミルクをたっぷり使ったカプチーノやラテを楽しんでほしいというオーナー・赤嶺和史さんの想いが込められています。さらにこちらで欠かせないのが、コーヒーと相性抜群の焼立てワッフル。スイーツのみならず食事としても味わえるとあって、連日地元の人々で賑わいをみせています。
旅の始まりと終わりに
立ち寄りたいローカルカフェ
お店があるのは豊見城市の名嘉地交差点からすぐの場所。那覇空港自動車道(無料区間)の名嘉地ICからもわずか200mほど、那覇空港へも車で15分程度と、旅行の合間に気軽に立ち寄れる立地の良さが魅力です。
空港近くとはいえ、訪れるのは旅行者よりも地元の人々の方が多く、一日の始まりをここで過ごす常連さんや、ママ友の交流場所として通うご近所さん、仕事の打ち合わせに利用するサラリーマンなど、町のコーヒーショップとして幅広い客層に愛されています。新聞や雑誌が用意されているので一人でものんびりとくつろげるのがうれしいです。
コーヒー豆が決め手の
デザインカプチーノ
店内で提供しているコーヒー豆は、那覇市久米にある人気店「あぐろ焙煎珈琲店」のものを使用。驚いたことに、マイトパルタオーナー・和史さんのお兄さんが経営するお店なのだとか。
そのお兄さんとともに豆の焙煎や抽出技術を習得した和史さんの目指すコーヒーとは、地元の人の好みに合わせた、すっきりと飲みやすい味わいです。お店オススメのカプチーノでいただくと、ミルクの甘さと一緒にコーヒーの深いコクをしっかり感じ取ることができます。
さらにちょっぴりうれしくなるのが、このひと工夫。一杯ごとに心を込めて描くラテアートはスタッフさんによって絵柄が異なり、子どもやリーフ、ハートにクマなど、何が登場するかはお楽しみ。
作っているところを少しだけ撮らせていただくと、いつもは手際良く仕上げるスタッフさんの手が震え気味に…。至近距離のカメラにもかかわらず、笑顔を絶やさない姿に一気にファンになってしまいました。その後いただいたカプチーノは、見た目もお味も抜群でしたよ!
黒糖、紫芋、パイン味も!
種類豊富な自家製ワッフル
コーヒーと一緒にぜひ注文してほしいのが自慢の焼立てワッフルです。マイトパルタのワッフルはベーキングパウダーを使用せず、優しい甘さの沖縄県産きび糖や黒糖を加えたオリジナルのレシピ。常時10種類以上あるフレーバーはオーソドックスなものから、紅芋や黒糖を使った沖縄素材まで豊富にそろい、ドリンクセットは550円~というお手頃価格もポイントです。
今回はミールプレート(マルゲリータ)のドリンクセット(1,180円)にプラス350円でミニデザートを追加し、お食事もドリンクもスイーツも楽しんでみることにしました。果たしてこんなに食べられるのだろうかと一瞬考えたものの、もちろん杞憂に終わるのは火を見るよりも明らかです。
ピザ?ワッフル?
お食事系ワッフルの味はいかに?
メインのマルゲリータには、サラダの他、ピクルスやポテトサラダなど、日替わりの小皿が三つも添えられています。11時〜14時30分までのランチタイムにはコンソメスープがサービスされるのでさらにお得。
ワッフルにピザというユニークな組み合わせは、ほど良い甘さの生地とトマトソースの塩気がピッタリ。スイーツの延長戦にある食事と勝手にイメージしていましたが、確かにしっかりとしたミールプレートに仕上がっています。
お食事系ワッフルの次はデザート系をいただきましょう。ミニデザートのワッフルはミニと名付けられていながら、目の前に現れるとかなりのボリューム。
ナイフを入れると外はサクサク、中はふわふわの軽い食感。アイスクリームと生クリームにたっぷりのはちみつを絡めていただくと、ナッツの食感と香ばしさがアクセントになりいくらでも食べられそうです。ちなみにミニデザートは今回の「はちみつとナッツ」以外にも、「ミニチョコバナナ」や「アッフォガード」も用意されていますのでお好みで。
最後はワッフルのように優しく甘い
接客に癒される
取材中、終始リラックスして過ごせたマイトパルタ時間。コーヒーやワッフルのおいしさはもちろんですが、どうやら和史さんやスタッフさんの人柄にその理由がありそうです。常にニコニコと丁寧で明るい接客は、訪れる人を優しく包み込んでくれるような包容力。通える距離にお住いのお客さんがうらやましいくらい、アットホームでステキなお店でした。5キロ、いやあと3キロ、うちの近くにあったらなぁ~。