壺屋の琉球料理ぬちがふぅ
古民家で堪能する伝統の味

やちむん通りの奥座敷。重要文化財に囲まれた料理屋

琉球料理ぬちがふぅのある場所は、壺屋やちむん通りを一本入った路地裏。

坂道を歩いていくと、右手には石垣に囲まれた国の重要文化財である新垣住宅と東ヌ窯が見えてきます。さらにその奥にある白い大きな古民家が、このお店。古都の奥座敷のようなたたずまいです。

赤瓦屋根の堂々とした門構えにちょっと身構えてしまいそうですが、ランチはとてもリーズナブルなのでご安心を！

そして門を開けて敷地内に入ると、立派な古民家と手入れの行き届いた中庭が、うやうやしく迎えてくれます。

静かな古民家でゆったりと

このお店は、沖縄初のラジオ局として建てられた古民家を改装してできました。窓の外には新垣家住宅の赤瓦屋根が見え、風情たっぷり。国際通りから10分の距離にあるとは思えないほど、静かな場所です。

店内には個室もいくつかあるので、グループでゆっくりしたい方はさらに静かな空間で食事を楽しめます。

華やかに彩られた琉球料理

琉球料理ぬちがふぅのランチメニューで一番人気は、「ぬちがふぅ御膳」（2,080円税別）。ゴーヤーチャンプルーやジーマミー豆腐、クーブイリチーなど、沖縄の伝統的な料理が全部で8品も付いた大満足のセットです。

このお店の料理の特徴は、彩りが豊かなこと。昔ながらの琉球料理は茶色っぽいものが多く、色彩的に地味。そこで、現代にも合うよう少しずつ華やかな食材を入れてアレンジしています。

調味料は当然ながら無添加のものを使用。さらに多くの食材が体に優しいオーガニック。滋味溢れる料理を、この一膳で堪能できます。

ランチにはこの御膳以外にも、沖縄そばセットなどがそろいます。

食後のお茶にぶくぶく茶はいかが？

ランチでお腹いっぱいだから、食後はお茶を飲みながらゆっくりしたい…。という方におすすめなのが、ぶくぶく茶セット。ぶくぶく茶とは沖縄の伝統的なお茶で、煎米を煮出したお茶とさんぴ茶などをブレンドして、たっぷり泡立てたもの。沖縄の硬水で、かつ油分がいっさい入っていない状態でないと泡立たないそうです。

泡はとても軽く、口に含むとしゅわっと溶けてなくなります。お茶はとても香り豊かで、食後に口をさっぱりとさせたい時にぴったり。沖縄の伝統菓子のちんすこうとちんぴんとの相性も抜群。

このセットは日中であれば食事をとらなくても注文できるので、お茶だけしたい方にもおすすめです。

夜はお酒と琉球料理を楽しんで

琉球料理ぬちがふぅはランチはもちろん、ディナーも充実。コース料理だけでなくアラカルトメニューも豊富なので、気軽に伝統の味を楽しめます。

こちらは田芋のまんじゅう。沖縄には「どぅるわかし」という田芋を使った伝統料理がありますが、その進化版ともいうべき一品。全体的に品の良い味わいです。

沖縄の魚として有名なぐるくん。足が早い魚なので唐揚げにして食べることが多い中、こちらでは刺身で提供。鮮度が高いからこそなせる技です。

泡盛好きにおすすめなのが、こちらの前菜盛り合わせ。豆腐ようやスーチカーなど、泡盛に合う琉球料理6品が付いたお得なセット。泡盛がどんどん進みそう。

猫とちゅらかーぎーに癒される

品の良い琉球料理の数々。そして、ロケーション、店のしつらえ、漂う空気の全てが相まって、何ともぜいたくな気分になれるお店です。しかし決して敷居が高くなく、親しみやすさも備わっているのが嬉しいところ。

庭に目をやればかわいい猫。
そして、ちゅらかーぎー（沖縄の言葉で美人の意味）の店長さんの優しい微笑み。

ゆったりと、上質な時間の流れる料理店です。

※こちらは、公開日が2017年2月7日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。