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グルメグルメ

2017.02.21

HYGGEの焼きドーナツは
お袋の味ならぬ「父さん」の味

writer : 仲濱淳

HYGGEの焼きドーナツ
口に入れた瞬間広がる優しい甘さと、
「しっとり」と「香ばしい」が同居する
ほど良い口当たり。

いわゆるドーナツ的な甘さはないけれども
それゆえホッとできる素朴な味わいで、何となくほっこりできる焼きドーナツ。
そんなドーナツを食べられるのが「HYGGE(ヒュッゲ)」です。

「お父さん」が作るHYGGEの焼きドーナツ

HYGGE入り口
HYGGE(ヒュッゲ)のある場所は、沖縄県宜野湾市の老舗スーパーマーケット「JIMMY’S」のすぐ裏手。店頭ではHYGGEボーヤがお出迎え。周辺には甘くて香ばしい匂いが漂っています。
カウンター
焼きたてのドーナツが並ぶガラスケース
一層甘い香りが立ち込める店内。カウンターのガラスケースには焼きたてのドーナツがずらりと並びます。
石田環(いしだめぐる)さん
この焼きドーナツ店のオーナーは石田環(いしだめぐる)さん。すべてのドーナツを石田さんが手作りしています。
飾られた北欧インテリア
センス良く飾られたかわいらしい北欧インテリアに加えドーナツというスイーツのイメージから、女性オーナーのお店だと思ってしまいそうですが、石田さんは4歳の男の子を持つお父さん。実はこの「お父さん」ということにこそ、HYGGEをオープンした理由がありました。

子どもにおいしいドーナツを食べさせたくて

コーヒーをドリップ中の石田さん
石田さんの本職はデザイナー。そんな石田さんがドーナツを作るようになったきっかけは、息子さんの存在だったといいます。

「ある日おやつにドーナツを作ってあげたんです。それが不恰好だし全然おいしくなくて(笑)。でも、そんなドーナツにもかかわらず息子は"おいしい、パパのドーナツおいしいねっ”と食べてくれました」
石田さんがドーナツを作った経緯
その時の息子さんの笑顔と感動が忘れられず、以来ドーナツ作りにのめり込んでいきました。デザイナーという職業柄か、何かに「はまる」ととことん追求するタイプだという石田さん。小麦粉や砂糖の分量、素材など、独学で試行錯誤を繰り返し、納得のいくドーナツをついに完成させました。
焼きドーナツ

ドーナツがつなぐ人の和

ドーナツのアップ
ドーナツ作りにはまっている最中、自宅の近所に空き物件が出たという情報が入りました。

「随分前から、みんなが交流できるような場所があったらいいなという気持ちがあったので、このタイミングで何か始めてみようと、その物件を契約したんです。その後なんですよね、ドーナツ屋を開こうと思ったのは(笑)」

結果的に、パソコンの前に座ってする仕事だけでなく、ドーナツ作りに精を出す父親の「働く姿」も息子さんに見せることができるので良かった、と話す石田さん。

「毎日いろんな人が集ってくれて、おしゃべりしたり情報交換したり。そういうのがとってもうれしいですね」

シンプルな焼きドーナツは楽しみ方いろいろ

玄米粉を使ったドーナツ
HYGGEのドーナツは玄米粉を使っているのが特徴。国産の玄米粉と北海道産100%の小麦粉、伊江島産の「江島神力」という全粒粉をベースに、極力安全でシンプルな材料を使用しているので子どものおやつとしても安心です。種類は玄米ドーナツとHYGGEドーナツ(プレーン、チェダーチーズ、クルミ)。どれも甘さ控えめなので、ジャムやクリーム、バターなどのトッピングとの相性は抜群。自分好みの食べ方が楽しめます。
ドーナツをトーストしている様子
さらに石田さんいち押しなのが、軽くトーストする食べ方。オーブントースターに入れて焼くこと数分。ドーナツがふわっと香りを放つ瞬間があり、それが焼き上がりの合図。表面はカリッと香ばしく、中はふわっとスポンジのように仕上がり、本当においしい!何個でも食べられてしまいそうです。

子どもの記憶に残るドーナツを

ドーナツとコーヒー
「自宅でも作れるぐらい素材はいたってシンプル。そんな素朴な焼きドーナツだからこそ、親しみを持ってもらえるんじゃないかな? 子ども達が学校帰りに買い食いできるような”近所のコロッケ屋”みたいな存在になりたいですね」と石田さん。

店名の「HYGGE(ヒュッゲ)」はデンマークの言葉で、「温かみを感じる」、「居心地の良い」という意味を持つそうです。その名の通り、温かくて優しい空間が広がる焼きドーナツ屋さんです。
店内の椅子

スマートポイント

  • テイクアウトだけでなくイートインも可能。オーナーの石田さんが淹れるコーヒーも絶品です。ドーナツと相性抜群なので、ぜひ一緒に召し上がれ。
  • HYGGEのある大山は家具通りとして有名です。「パイプラインアンティーク」や「フラミンゴ」も一緒に巡ってみてはどうでしょう?
  • オープンは12時から。売り切れ次第クローズになるので、オープン後早めに来るのがおすすめ。

ライターのおすすめ

焼きたてをそのまま食べてももちろんおいしいけど、時間がたったドーナツは少しトーストすると異なる食感が楽しめます。トースターによって焼き上がり時間は変わるので、香り立つ瞬間を逃さずに!

仲濱淳

沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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