南仏の香り漂うブラッスリー
ブラッスリーエスプリで朝食を

本当にここにお店が？国際通りの中心にある静かなブラッスリー

ブラッスリーエスプリがあるのは、国際通りの中心地。「HAPiNAHA(ハピナハ）」という大きな商業施設の隣りです。

賑やかな場所ながらも、国際通りの路地裏とも呼べるようなところにあるため店の周囲はとても静か。


小さな看板がありますが、その周りに飾られているワインボトルの方が目立ちます。これを目印にお店を探してみてください。

ドアを開けると、無機質な階段。
本当にここに店があるのかと一瞬不安になりますが、そのまま進みましょう。

階段を登り切った先には、外からは想像できないような、広々として、洗練された空間が広がっています。

フランス人好みの、本場仕込みのフレンチトース

店を切り盛りするのは、オーナーシェフの関口淳史さん。
沖縄で5年以上カフェを営んだのち、一念発起してフランスに渡ります。地元で大人気のレストランでみっちり修業した後、沖縄に戻り「ブラッスリーエスプリ」を2016年9月にオープン。沖縄で本場のフランス料理を朝から晩まで手軽に味わえる店として、注目を集めています。

フレンチトーストは、そんな関口さんのこだわりが詰まった朝食にいち押しのメニューです。

「フランス人はフレンチトーストが大好き。フランスで修業していた時も、自分が作る側から仲間達が競うように食べていました（笑）。
フランス語では『パンペルデュ』と呼ぶのですが、これにはパンを蘇らせる、という意味があります。カチカチになったパンを液につけて食べられるようにしたものが、本来のフレンチトースト。だからあえてふわふわのパンではなく、堅さがあるバゲットを使って、食べごたえを残しています」

フレンチトーストと一緒にカプチーノを楽しもう

フレンチトーストはかなりの厚みがありますが、これは中に液がしみ込み過ぎないための配慮。中まで液が沁みたぷるぷるのフレンチトーストも世の中にはありますが、こちらのフレンチトーストは違います。パンのふわっとした食感を残しつつ表面はカリッとさせて、本場の味を再現。

上にかかっているのは、お店特製のミエルソース。はちみつ、キャラメル、数種のスパイスなどがブレンドされたソースは複雑な甘さで、パンとの相性は最高！生クリームも付けて頬張れば、幸せな気分になれること間違いありません。

もちろんカプチーノも抜かりなく。スチームの温度やきめの細かさ、カップに注ぐときの角度まで緻密に計算してるこだわりよう。もはや一つの料理のようです。

「『早起きは三文の徳』と感じてもらえるように、朝から手を抜いていません（笑）」と関口さん。その言葉に納得の、おいしい朝食です。

夜のBrasserie Espritもおすすめ

朝食はもちろんですが、夜のブラッスリーエスプリも魅力的。というのもこちらのお店、ロゼワインに力を入れていて、県内一といえるほどの品ぞろえを誇っています。

南仏ではロゼワインが主流。常に食卓にあるような日常的な飲み物だそうです。

「温暖な南仏の気候は沖縄に似ているので、カジュアルに飲めるロゼワインは沖縄にぴったりだと思ったんです」と関口さんはいいます。

店内にはカーブ（ワインの倉庫）も完備。ここに入って、自分好みのワインを探せます。あまりワインに詳しくなくても大丈夫。関口さんいわく「ジャケ買いでＯＫ」とのこと。直観で選ぶのが一番確実な選び方なんだとか。

ワインは朝から提供されているので「朝食と一緒にロゼワイン」なんていうのも、リゾートならではの朝の過ごし方かもしれませんね。

せっかくの旅行中、たまにはぜいたくな朝時間を、ブラッスリーエスプリで楽しんでみてはいかがですか？