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グルメグルメ

2017.05.11

沖縄野菜が踊る
星のたねのヴィーガンプレート

writer : 仲濱淳

ヴィーガン料理
ヴィーガン料理とは、動物性の食材をいっさい使っていない料理のこと。最近沖縄では、ヴィーガン料理の店が続々オープンし人気を集めています。

「星のたね」というかわいい名前の小さなヴィーガン料理専門店があります。その店の食事のメニューは、ヴィーガンプレートの一種類のみ。

一枚のプレートには色とりどりの沖縄野菜が、まるで踊っているかのように美しく並び、肉のようにも見える香ばしそうなフライが鎮座。

体に良くて、その上とびきりおいしい星のたねの料理の魅力に迫ります。

外人住宅の小さなカフェ

星のたねの看板
星のたねがあるのは、沖縄県の中部に位置する北中城村(きたなかぐすくそん)。かなり奥まった場所にあるので、道の途中にある看板をお見逃しなく!
外観
可愛らしい木製のドア
細い道を抜けると、目にも鮮やかなオレンジ色の外観と、特徴的な形の家が見えてきました。この建物が星のたね。沖縄県の中部に多い「外人住宅」と呼ばれる建物を改装してできています。
リビングダイニング
オーナーシェフの山村早苗さん
かわいい木のドアを開けると、大きなリビングダイニングが広がっています。奥のキッチンにいるのは、この店のオーナーシェフである山村早苗さん。
沖縄野菜
調理台の上には、何種類もの沖縄野菜が並んでいました。その色の鮮やかなこと!
鮮やかな野菜を使った料理
山村さんはこの野菜をたっぷり使って、さまざまなヴィーガン料理を作り出しているのです。

市場と沖縄野菜に魅了されて

色とりどりの野菜
山村さんがヴィーガン料理を始めたきっかけは、自身の体調不良でした。

「食事療法を友人にすすめられてヴィーガン料理を作り始めました。でもストイックになりすぎて、食事が楽しくなくなってしまったんです」

ヴィーガンとはいえあまり気負い過ぎず、体にいいものを好きなように食べるのが自分には合っていると、山村さんは気付きます。それからはマイペースにヴィーガンと付き合うことにし、再び食べることや料理を楽しめるようになりました。そんな最中に沖縄に家族で移住し、沖縄の市場で沖縄野菜に出合います。

「見たことがない野菜がいっぱいで衝撃を受けました。形は不ぞろいで、色も味も濃い。とにかくおもしろかったんです」

それから沖縄野菜に俄然興味を持ち、生産者達にも直接会いに行ったり、自分でも農業体験をしたり。そしていつしか、この野菜を使った料理の作り手になりたいと思うようになりました。

野菜の恵みたっぷりのヴィーガンプレート

野菜料理のプレート
納得の行く料理ができるまではお店はやらない。そう考えていた山村さんですが、いろいろな偶然がタイミングよく重なり、晴れて昨年「星のたね」をオープン。そして、沖縄野菜がふんだんに使われた、自然の恵みに満ち溢れたプレート(税込1,000円)を提供しています。
ンスナバー
今日のおかずは全部で4種類。最初に紹介するのは、沖縄野菜のンスナバー(アイデル)の和え物。ンスナバーのシャキシャキとした歯ごたえが楽しい一品です。
スナップエンドウ
見るからに新鮮な野菜がたっぷりのハーブ入りサラダ。山村さんいち押しなのが県産のスナップエンドウ。山村さんいわく「何かが違う」とのこと。甘味がとても強く、スーパーで売られているものとは確かに違います。
新じゃがの重ね焼き
新じゃがの重ね焼きは大人も子供も好きな味。沖縄では豊富な種類のじゃがいもが、多く栽培されているんです。
ベジ料理
これは完全に肉か魚のフライにしか見えませんが、れっきとしたベジ料理。オートミール衣がザクザクとした食感で、食べごたえ抜群!

美しくおいしい、ドリンクとスイーツ

ビーツとトマトスープ
これは県産のビーツとトマトのスープ。目を見張るような鮮やかな色味で、味も抜群。トマトの酸味がじんわりと体にい沁みわたります。
デザート
デザートとドリンクはプラス500円で注文できます。こちらはアイスハーブティーとレモンのムースタルト。タルトの上には、ハーブティーにも使われているミントとレモングラスのジュレがかかっています。

どちらの味も一言でいうと「爽やか」!。タルトにいたっては、普通のスイーツが持つ甘ったるさはいっさいありません。口に入れた瞬間に、程よい甘味と酸味、ハーブの香りがフワッと鼻を抜けていきます。

料理を通して人とつながる

テーブル席
これからの夢は「星のたね」を、人と人とが交流できる場として発展させていくことだと、山村さんは教えてくれました。料理教室や工芸のワークショップなどを開催し、少しずつ夢の実現へと歩み始めています。

「とにかく楽しい空間にしていきたいんです。美味しい料理はテンションが上がって楽しいし、それを通じて人が集まればいいと思っています」

そのように自由な気持ちで料理と向き合っている山村さんが、茶目っ気たっぷりに教えてくれました。「実は死ぬ時に食べたいものは『お寿司』だったりしますよ(笑)」

気楽な気持ちでヴィーガン料理を味わいに、星のたねを訪れてみてください。山村さんが作り出す世界で、きっと楽しく遊べるはずです。
星のたね

スマートポイント

  • オープン日は木~土曜日のみ。料理教室などがあると休みになる場合もあるので、事前に電話で確認を。
  • 不定期に名護市の「SanctuAry void」という美容室で、出張ランチを提供しています。星のたねのフェイスブックにお知らせが流れるので、気になる方はそちらもチェックを。
  • プレートとデザートのメニューは不定期で変更されます。内容が気になる方は事前にお問い合わせください。

ライターのおすすめ

沖縄野菜のおいしさを改めて知ることができるヴィーガンプレート。食べごたえがあるので、男性でも満足できると思います。

仲濱淳

沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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