5センチはありそうな、たっぷりと厚みのあるこのロールケーキ。
フルーツなどのデコレーションはいっさいなし。ボリューミーなスポンジと生クリームのみで構成され、シンプルの極みといえます。
このロールケーキを食べられる場所は、何とも不思議なカフェ。どこか別の国にきたような、それでいて懐かしさも感じられるような、非日常感溢れる店。
それが「プラヌラ」です。
グルメ
2017.07.07
壺屋の穴場カフェ・プラヌラで
ロールケーキとまったり過ごす
writer : 仲濱淳
一度入ったら忘れられない!クラゲが浮遊する店
プラヌラのある場所は、沖縄県那覇市の壺屋。近年周辺にはおしゃれな雑貨店やカフェができ始め、賑わいを見せています。
中に入るとまず目に飛び込むのは、天井から吊り下げられた不思議なオブジェ。クラゲのようなこの物体はインパクト大です!さらに店の中を見渡してみると、クラゲ型の置物がそこかしこに飾られていました。
実はプラヌラというお店の名前は、クラゲの幼生の意味を持つ言葉。しかしなぜ、このような名前に?店の不思議な雰囲気と名前に、興味しんしんです。
漫画喫茶?昭和の匂いを感じるカフェ
プラヌラという名前を付けたのは店主の戌亥近江(いぬいちかえ)さん。なぜこの店名にしたのかというと、理由はシンプル。「クラゲが好きだから」。とにかくプラヌラは、戌亥さんの「好き」なものが詰まった空間なのです。
例えば壁の色。紫に彩られていますが、理由は戌亥さんの好きな色だから。
そしてプラヌラの雰囲気を決定づけているのが、壁際に並ぶたくさんの本。漫画が多いのは、もちろん戌亥さんの趣味。漫画喫茶の感覚で長居するお客さんも多いとか。
個性的でおしゃれなインテリアにもかかわらず、喫茶店のような親しみやすさも感じられるのは、きっとこの漫画のおかげでしょう。
「昭和の純喫茶が好きなんです。格好つけない店にしたかった」と戌亥さんはいいます。
しっとり、どっしりロールケーキ
そんな「昭和の純喫茶」のようなプラヌラでは、メニューも純喫茶風。一番人気の「純正ロールケーキ(450円)」に華美なデコレーションが施されていないのは、そのためです。
「カステラのような食感にしたかった」という戌亥さんの言葉の通り、スポンジは、フワフワというよりしっとり。フォークを入れると、押し返してくるほどの弾力があります。
そして味がとても濃いのも特徴。一本のロールケーキに卵を6個ほども使用しており、風味がとても豊かなんです。動物性100%の生クリームとの相性はもちろん抜群。どっしりとした味と大きさなので、お腹にしっかりたまります。
ロールケーキのお供に紅茶はいかが?
プラヌラは紅茶が充実しているのもポイントです。戌亥さん一押しの紅茶は「やんばるスパイスチャイ(500円)」。沖縄県産のしょうがやウコンなどのミックススパイスと、オーガニックのアッサム茶葉を、ミルクで煮出した香り豊かなミルクティーです。
芳醇な味わいの紅茶に濃厚なロールケーキ。
この上ない組み合わせではないでしょうか?手軽に贅沢なティータイムを過ごせそうです。
こちらは「ロースハムと2種のチーズのホットサンド(400円)」。サンドウィッチなどの軽食もそろいます。
「日常の気分を少し変えられるような、セカンドスペースのような場所として使ってほしい」と戌亥さん。
なるほど、古都の風情の残る壺屋の雰囲気と相まって、プラヌラには日常から隔離されたような、浮世離れした時間が漂います。
那覇観光の合間においしいロールケーキとお茶でほっとひと息。壺屋の不思議なカフェに足を運んでみてはいかがでしょうか?
スマートポイント
- ドリンクは紅茶以外にもコーヒーやジュース類もそろいます。アルコールはビールのみ。
- アレンジティー以外のホットティーはポットで提供。ティーカップで3、4杯は楽しめます。
- 営業時間は13時からと少し遅め。オープン時間や定休日が変わることもあるので、事前にFBでチェックするのがおすすめ。
ライターのおすすめ
以前は壺屋ではなくて、那覇のパラダイス通りにあったプラヌラ。その頃から筆者はロールケーキを求めて通っていました。何年たってもかわらないそのおいしさに、改めて感動!
仲濱淳
沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。
INFORMATION
スポット名 | プラヌラ |
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住所 | 沖縄県那覇市壺屋1-7-20 |
ジャンル | カフェ |
電話番号 | 098-943-4343 |
料金 | 500円~ |
営業時間 | 13時〜21時 |
定休日 | 火・水曜日 |
駐車場 | なし |
備考 | 表示価格はすべて税込みです facebookページ |