沖縄県の中部に位置する北中城村。
「村」と聞くと、正直なところ、お店が少ないようなイメージがありませんか?しかし、北中城村は違います。村らしい?のどかな景色が広がる一方で、素敵なカフェが急増中。さらに、高台という北中城の地形を生かし、眺望の良さが自慢のお店を多くあります。そんな北中城村でも、特に女性におすすめしたいお店が「クルミ舎」。
ここは、おいしいカレーのランチとお菓子が食べられるカフェ。
そして、センス抜群のインテリア。女性が感じる「素敵なカフェ」の要素がたっぷり詰まったお店です。
グルメ
2017.11.02
北中城のほっこりカフェ
クルミ舎でカレーとお菓子を
writer : 仲濱淳
北中城村の高台。庭の大きな外人住宅カフェ
クルミ舎のある場所は、北中城村の高台。外人住宅が点在する静かな住宅街にあります。少しわかりにくい場所なのでご注意を。ナビや地図アプリなどを使うことをおすすめします。
県道81号線という大きな通りから左折し、細い道へと入ります。右側には別のカフェが。
その細い道を少し進むと、英字の名前の書かれたマンションが右に見えてきます。ここまで来れば、あともう少し。遠くには海も見えてきました。
緑色の窓枠がアクセントの、かわいらしい外人住宅がクルミ舎。小さな看板が出ているだけなので、うっかりすると見過ごしてしまいそう。それぐらい、住宅地に完全に溶け込んでいるのです。
スパイスの香りに包まれた店内
お店に入った瞬間、芳醇なスパイスの香りが押し寄せてきました!クルミ舎のお料理は、カレーのみ。独自にスパイスをブレンドし、味わい深いカレーを追及しています。この味を求め、ランチタイムには遠方から来る人も多いとか。
オリジナルのカレーを生み出しているのは知念愛乃さん。スパイス好きが高じて一人で店を構えることにしたという、見た目のかわいらしさとは裏腹に、実はタフな方。
そのタフさはお料理だけでなく、店作りにも生かされています。ほとんどの内装は知念さんのお手製。カウンターもDIYしたそうです。
ビンテージ家具がゆったりと配置され、おしゃれでありながら落ち着いた雰囲気。花屋で働いていた経歴を持つ知念さんのお店だけあって、植物も品よく飾られています。
チキンほろほろ。10種類ものスパイスが溶け込んだカレー
こちらが名物「スパイスチキンカレー」。サラダとドリンクがセットになって1,200円。
よく煮込まれたチキンがとても軟らかく、口の中でホロホロとほどけます。クミンシードやカイエンペッパーなど、約10種類ものスパイスが入ったルーの香り豊かなこと!一瞬で、口と鼻が幸せな香りで満たされます。
ご飯にもひと手間。「食感フェチ」という知念さん、カリッとした歯ごたえを加えるため、ご飯の上にかぼちゃの種をのせています。添えられているのは「パリッ」とした歯ごたえの人参ラペと、軟らかい食感と甘さがうれしいかぼちゃとサツマイモのマッシュポテト。
沖縄産のフレッシュな野菜たっぷりのサラダ。ここには「カリッ」とした歯ごたえを出すために、自家製のグラノーラをトッピング。
ドリンクやお菓子もお忘れなく!
セットのドリンクにコーヒーや紅茶もいいですが、せっかくなのでクルミ舎特製の自家製シロップジュースを。鮮やかな赤色が目を引くドラゴンフルーツのシロップジュースのソーダ割り。旬のフルーツを使い、知念さんはさまざまなシロップを手作りしてます。
お腹に余裕があれば、食後に珍しいデザートはいかが?
こちらは「セミフレッド(500円)」という冷たいスイーツ。「セミ」は半分、「フレッド」が冷たいという意味のイタリアのデザートだそうで、アイスクリームのような半生のクリームと季節のフルーツ、ナッツ、自家製ラムのブラウニーなどが山盛りに入っています。ケーキとアイスクリームの中間のような食感が楽しい、おいしいデザートです。
食事でお腹いっぱいの方は、お土産に手作りお菓子を。グラノーラやビスコッティなどの焼き菓子は手土産に人気だそう。やはり食感にこだわる知念さんだけあって、歯ごたえを楽しめるお菓子が並びます。
開放的な広い庭。遠くには海も!
食後の腹ごなしに、広いお庭を少しお散歩なんていかがでしょう。
ゆったりとした作りの外人住宅は庭も広々。遠くには海が見渡せて、心地良く海風が吹き抜けていきます。子ども連れのお客さんも多いこのお店。虫がたくさんいるという庭は、子供達に大人気。もちろん、のどかなこの雰囲気は大人にも魅力的です。
ほがらかな雰囲気の店主が作り出す、シンプルながらも手の込んだお料理とお菓子。そしてナチュラルな空間。おいしいランチを食べて、ゆったりとした午後のひと時を過ごせる、ひたすら心地良いカフェです。
スマートポイント
- 「お子様カレー(小300円、中500円)」は辛くないカレー。卵、乳、大豆、落花生不使用なのもうれしい心遣い。
- ほとんどの器が沖縄の焼き物「やちむん」。どんな作家さんが作っているのか、どこで買ったのか気になったら、ぜひ知念さんに聞いてみてくださいね。
- ディナーはなく、ランチタイムのみの営業。座席数はそれほど多くないので、確実に行きたい場合は予約がおすすめです。
ライターのおすすめ
北中城村ののどかさと、ナチュラルテイストのインテリア、店主の知念さんの優しい雰囲気。全部が相まって、なんともゆったりした時間が流れています。時間をかけて、お料理とその空間を味わいたいお店です。
仲濱淳
沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。
INFORMATION
スポット名 | クルミ舎 |
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住所 | 沖縄県北中城村渡口1871−1 |
ジャンル | カフェ |
電話番号 | 098−935−3178 |
料金 | 1,200円 |
営業時間 | 11時〜16時(LO.15時30分) |
定休日 | 日・月曜日、祝日 |
駐車場 | あり |
備考 | 表示価格はすべて税込みです |