沖縄の郷土料理からうちなー料理まで200品以上のメニューがいただける名護曲レストラン。創業当時から変わらないスタイルで、大家族でもゆったりくつろげる地元に愛される食堂。オーナーの綾子ママは知る人ぞ知る「神人(かみんちゅ)」で、この食堂こそが、実は名護のパワースポットなのだ!
グルメ
2017.12.15
食堂が名護のパワースポット!
知る人ぞ知る名護曲レストラン
writer : 川畑公平
店名の由来は七つ目の曲がり角
沖縄自動車道の許田インターチェンジを降りて、58号線に合流。海岸線を道なりに進むと名護市の街並みが見えてくる。そんな名護の入口に佇む食堂が名護曲(なぐまがい)レストランだ。名前の由来は、昔は許田から数えてここが七つ目の曲り角で、七(なな)曲りと呼ばれる場所だったから。
名護のパワースポット
オーナーの渡具知綾子さんは沖縄では知る人ぞ知る、神人(かみんちゅ)だという。神人とは、いわば霊力の高い人のことで、テレビのスピリチュアル番組に登場したことがきっかけで、綾子さんの名前は一躍全国的に有名となった。現在もお店を営みながら、予約制で様々な相談を受けている。この名護曲レストランの場所は、昔綾子さんが龍に操られてたどり着いた場所だという。敷地内には、様々な祈り事をする数カ所の拝所があって、名護市のパワースポットとして有名になっている。
沖縄の郷土料理を堪能あれ
1983年創業当時から増えに増えた料理の種類は200品以上。沖縄料理からステーキまで、時代に合わせた料理の数々は大家族で行ってもおじいちゃんから孫、沖縄ならひ孫までが大好きなメニューがそろう。
沖縄の郷土料理といえば、ゴーヤチャンプルーや島豆腐チャンプルーなど、チャンプルー料理が思いつくが、これは戦後に作られるようになった沖縄料理(うちなー料理)。郷土料理といえば琉球時代から受け継がれた琉球料理のことを指す。
名護曲定食(1,350円)は、そんな郷土料理がぎゅ~っと詰まった定食。沖縄の郷土料理をクファジューシー(沖縄流炊きこみご飯)、ニガナ豆腐和え(ニガナは和名ほそばわだん、だが沖縄のとは別種)、イナムドゥチ(豚肉の甘い白みそ仕立ての汁、昔はイノシシ肉だった)、ジーマミー豆腐(落花生、ピーナツの豆腐)、ラフテー(皮付き三枚肉の煮込み)、クブイリチー(昆布の炒め物)、もずく酢、おから、お刺身味噌和えの九品小鉢に入った大人気のメニュー。
名物料理の数々
名物料理は他にも。必ずといっていいほどの注文が入るのが、もずくの天ぷら(650円)、島豆腐と魚の身を一緒に混ぜ込んでいるので、ここでしか味わえない濃厚で癖になる味わい。
他では見たことのない豚ソーキのトマト煮(1,050円)は、軟らかく煮込んだ郷土料理のソーキの煮込みを現代風にアレンジした洋風な味。
御年80歳を超えているオーナーの綾子さん。インタビューの後、ふと厨房をのぞくと、大きなボウルを片手に何やら豆腐の和え物をすごい勢いで混ぜている。今でも現役で厨房に立ち料理をされているようだ。お客さんみんなに「綾子ママ」っと慕われているのがよくわかるわかる。この愛情料理こそがパワースポットであるゆえんかも。名護に行ったらぜひパワーをもらいに訪れてほしいレストランだ。
スマートポイント
- 昼は地元客で混雑するので、ゆっくりくつろぎたいならば14時~がおすすめ。
- 店内には本島北部やんばる地域で作られた商品がズラリと並んでいます。ちょっとしたお土産屋さんになっているので、名護のお土産をGETするにはいい場所です。
- 魚介類も北部各地の漁港から買い付けた新鮮なもの。台風後は食材が捕れない時もあるので、食べたい食材がある時は事前に確認を。
ライターのおすすめ
料理で使用する野菜は、敷地の畑で作ったものや名護近辺で作ったものが多くどれも新鮮。旬の食材はぜひ食べてみてください。
川畑公平
京都より移住。やんばる暮らしで、オオコウモリとフクロウの声が聞こえないと眠れなくなった。そんな自然溢れる沖縄の魅力を伝えたい。
INFORMATION
スポット名 | 名護曲レストラン |
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住所 | 沖縄県名護市世冨慶574 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 0980-53-5498 |
料金 | 1,200円 |
営業時間 | 11時~21時30分(土曜・日曜日は11時~22時まで) |
定休日 | なし |
駐車場 | なし |
備考 | HP : https://r.gnavi.co.jp/f176900/ |