グルメ
2015.06.18
伊豆味の森に佇む
古民家カフェ
writer : 草野裕樹
緑のトンネルを抜けた先にある、かわいい世界
沖縄のカフェ巡りは、観光スポットを巡るのと同じくらいに、
旅行者の目的のひとつとなっている。
立地や空間、出される料理によっても雰囲気は変わるが、
大きく分別すると、3つのカテゴリーに分けられる。
外人住宅などを利用した住宅街にある「街カフェ」、
海沿いに立ち、潮風を肌で感じる「海カフェ」、
そして、亜熱帯森の中に囲まれて佇む「森カフェ」だ。
一般的なイメージとはまた違った世界で、
自然のパワーとともに心を和ませてくれるのが「森カフェ」の魅力。
緑に包まれた空間は、 森林浴効果も加わり、
心も身体もクリアにしてくれる。
深い森を走り抜けて行く、アクセスもまた魅力のひとつといえる。
「森カフェ」ブームの火付け役とも言えるのが、
伊豆味の森の中に佇む「ハコニワ」だ。
県道84号線の脇に立てかけられた小さな看板を目印に、
深い森へ入っていく。
「本当にお店があるの?」と、少し不安を抱きつつも
しばらく進んでいくと、静寂に包まれた森の中に、
緑の扉のかわいい古民家が現れる。
階段を上り扉を開けると、心地良い音楽が耳に届き、
着く直前まで抱いていた不安はかき消される。
お店は今年で8年目。オープン当初から何度か訪れているが、
良い意味で変わらないのが、「ハコニワ」の魅力といえる。
一度訪れると、我が家に帰ってくるような感覚で、
何度でも帰ってきたくなる。
前に訪れた時と、同じ空間、同じ時間が流れており、
どこか「ほっと」した気持ちにさせてくれるのは、
店主の表には見えてこないおもてなしなのだろう。
「おうちに遊びに来るような感覚で、ゆっくりと
過ごしてほしいですね」と笑って話すのは、店主の谷口さん。
お店を始めてからの8年間で、結婚、出産と彼女の中には
大きな変化があったというが、お店の雰囲気は変わることなく、
8年前と同じ時間が流れている。
オープン前にボロボロだった古民家を、
友達と一緒にリフォームした空間は温かみがあり、
年季の入ったアメリカ製の中古家具がほどよく馴染んでいる。
窓一面に埋め尽くされた植物を眺めながら、
野菜たっぷりのお食事をいただけば、モヤモヤした気分が晴れ、
疲れていた身体が少しずつ軽くなってくるのが実感できる。
元気をもらい、お店を出るときに、自然と「いってきます」と
声が漏れたのは、いつか、また戻ってきたいという気持ちが、
心の中に芽生えたからだろう。
またいつの日か、「ただいま」と心の声をつぶやき、
ハコニワに帰ってこようと思った。
写真は、本日のハコニワプレート1,100円。
季節にそった旬な島野菜がふんだんに使われている。
彩りも意識しており、料理を盛ったお皿は、
旦那様が手がけた焼き物を使用。
お皿やお碗は店内でも販売。
草野裕樹
暮らしの中で見つけた沖縄のいいところを届けていきたい。
INFORMATION
スポット名 | Cafe ハコニワ |
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住所 | 沖縄県国頭郡本部町字伊豆味2566 |
電話番号 | 0980-47-6717 |
営業時間 | 11:30~17:30(LO17:00) |
定休日 | 水・木曜日 年末年始は未定 営業時間・定休日は変更となる場合がございます、来店前にご確認ください。 |
駐車場 | 有 |
備考 | facebookページ |