沖縄本島北部西海岸の大宜味村(おおぎみそん)は、
“長寿の郷”として知られています。
また、喜如嘉(きじょか)の「芭蕉布」といった伝統工芸や、
シークヮーサーの産地としても有名です。
国道58号を北に、平南橋を越えて少し行った右手に見えてくる、
何とも懐かしい雰囲気の平屋建て。
古き良き大衆食堂の風情漂う『前田食堂』は、創業43年。
1972年、沖縄が日本に復帰した年にオープンした老舗中の老舗です。
定番の沖縄そばの他、看板メニューの「牛肉そば」など、
地元のスタミナ源として、長く愛されています。
グルメ
2015.06.30
大宜味村『前田食堂』といえば
名物「牛肉そば」が一番人気!
writer : 小川研
ボリューム満点「牛肉そば」の濃厚な味わい!
前田食堂の一番人気は何と言っても特盛りの「牛肉そば」
(950円税込 ※以下全て税込)!
沖縄そばの上に、もやし&牛肉炒めが、
直径18cmほどの器からこぼれ落ちそうなほどたっぷり乗っています。
ニンニク+バター風味に黒胡椒が、ピリっと効いた、
かなりのアジクーター(沖縄の言葉で“濃い味”)。
その下に隠れた250gの麺は、名護市の三角屋製麺所の、
平麺気味な太麺を使用。ツルツルした喉越しが何とも贅沢です。
スープは豚骨ベースに、炒めものの旨みが浸透し、
濃厚な味わいに仕上がっています。
ところで、このボリュームを完食する自信の無い、特に女性の方などは、
前もって「麺少なめで」と伝えれば、対応してくれるので、ご安心を。
定食など各種メニューも充実
もちろん食堂ですので、その他メニューも豊富です。
定番の「三枚肉そば」(大800円)や、「ソーキそば」(大930円)、
「てびちそば」(大930円)も揃います。
いずれも透明度の高いスープは一見あっさり系?と思いきや、
豚骨とカツオのコクがしっかり浸透し、旨味が醸成されています。
ご飯ものでは、「焼肉おかず」(800円)、
「牛肉おかず」(1,200円)など、いずれもボリューミーな内容で、
スタミナ満点。満腹&満足間違いなしです。
海で泳いだ後や、山でトレッキングする前など、
エナジーチャージに最適です。
地元とともに歩んできた43年間
創業は、沖縄復帰の1972年。
43年もの間、現在の大宜味村津波の地で営業を続けてきました。
元は自宅だったという店舗はおよそ15坪。テーブル&椅子の他に、
奥には畳部屋もあるので、家族連れでもゆったりお食事を楽しめます。
ところで、4人家族の場合、例えばオーダーは、
お父さんはもちろん牛肉そばを。
お母さんはコラーゲンたっぷりなてびちそば(小800円)。
お子さん2人はそれぞれソーキそば(小800円)が、間違いないでしょう。
大宜味村出身、二代目となる現オーナーは寡黙な人柄。
厨房で一心に料理を作る様は、職人的な雰囲気が漂います。
片や、女将さんは気さくな親しみやすいキャラクターで、
絶妙にバランスの取れたご夫婦です(笑。
ただ、残念ながら、女将さんは写真NGでした…泣)。
6割は地元客で、そのほとんどが昔ながらのリピーターと言います。
変わることのない、懐かしく温かいおふくろの味わい…。
土日やお昼時にできる大行列、その理由が分かった気がしました。
スマートポイント
- 11:30〜14:00頃までは、確実に混み合い、待ち時間も長くなるため、少し時間をずらして行くのをオススメします。
- ソーキ、てびち、ラフテーが贅沢に乗った「三味そば」は、隠れた人気メニューです。見た目も豪華で 一度に様々な味を楽しめます。
- 前出のソーキや、てびちなど、ボリュームありながらもリーズナブルな単品メニューを、沖縄そばなどと上手に組み合わせれば、さらに満足度は高まります。
ライターのおすすめ
前田食堂、店舗の裏には、人懐っこいワンちゃん「海(かい)くん」がいますので、食後にちょっと遊んでみてはいかがでしょう。すごい勢いで尻尾を振って大喜び。犬好きにはたまらないですよ。
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
INFORMATION
スポット名 | 前田食堂 |
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住所 | 沖縄県大宜味村津波985 |
電話番号 | 0980-44-2025 |
料金 | ~1,200円 |
営業時間 | 11時~16時 |
定休日 | 水曜日・木曜日 |
駐車場 | 有 |