回転するチキン。
オレンジ色のライトに照らされたこんがりキツネ色のチキンは、
一匹丸ごとをジュワッと肉汁を垂らしながら、
そのつるりとした肌をさらに香ばしく焼き上げていく。
店内にはニンニクとチキンを焼く匂いが充満していて、
今すぐかぶりつきたい!という欲求を抑えつつ、
焼き上がりを想像しながら待つ時間が何ともいい。
常連さんが店長のコウエイさんと楽しくお喋りしながら、
出来立てほやほやのチキンが入った紙袋を抱えてはお家へと帰っていく。
ここでの日常の光景は、もう何十年もこうして続いている。
グルメ
2015.07.02
writer : Hinata
回転するチキン。
オレンジ色のライトに照らされたこんがりキツネ色のチキンは、
一匹丸ごとをジュワッと肉汁を垂らしながら、
そのつるりとした肌をさらに香ばしく焼き上げていく。
店内にはニンニクとチキンを焼く匂いが充満していて、
今すぐかぶりつきたい!という欲求を抑えつつ、
焼き上がりを想像しながら待つ時間が何ともいい。
常連さんが店長のコウエイさんと楽しくお喋りしながら、
出来立てほやほやのチキンが入った紙袋を抱えてはお家へと帰っていく。
ここでの日常の光景は、もう何十年もこうして続いている。
アルゼンチンのブエノスアイレスが店名の由来となっている
チキンの丸焼き専門店「ブエノチキン浦添」は、今年で33年目を迎える。
沖縄からアルゼンチンに移民していた人が
家庭料理のレシピを持ち帰りアレンジしたこの「ブエノチキン」は、
そういった沖縄移民の歴史的背景とからまり合い深みを持った、
他では味わうことのできない情緒ある味だ。
沖縄を少しの間離れて、
戻った際には「沖縄ソバ」と「ブエノチキン」を食べて
ようやく沖縄に帰ってきたって思う…
そう言って買いに来る常連さんもいるほどに、
沖縄の文化にしっかりと根を張った「ブエノチキン」。
その味は長く地元民に愛され続け、
今やもう沖縄のソウルフードと言っても過言ではない。
「ブエノチキン」が
この春、イートインできる「ブエノキッチン」をオープンした。
お店のすぐ隣にある黄色い入り口。そこから中に入るとBGMの
ラテン音楽が流れ、南国の夏の昼下がりを思わせる広い空間が現れる。
この店は3年前からお店を継いだ看板娘、
ブエコちゃんが友人たちと今春に手がけたお店だ。
ここではブエノチキンや県産野菜のサラダ、スープ、パンなどもあり、
オリオン瓶ビールや地ビール「ニヘデビール」なども味わえる。
「グルメな観光客の人達がよく買いに来てくれて。
持ち帰ってホテルで食べる人もいるけど、我慢できなくて近くの公園や、
車の中で食べちゃったっていう話もよくあって。笑
ここですぐに食べれる場所があったらいいなって思ってたんです。
地元の人も、お昼時なんかに気軽に食べに来れるし。」
素敵な笑顔のブエコちゃん。
彼女はそうやって、色んなアイデアを
みんなと楽しみながらここで実践している。
基本的には営業時間は「ブエノチキン」「ブエノキッチン」共に
同じ時間帯のオープン。
ただ、クリスマスや母の日、父の日のイベント時などは
とにかくお客さんがひっきりなしに来るので、そういった時にはこの
「ブエノキッチン」はお休みになる可能性がある。
売り切れると平日でも閉店してしまうので、心配な方はご連絡を。
あと、夜には「ブエノキッチン」は名前を変え、
ブエコちゃんの仲間たちが運営する、
お酒を楽しめるバー「ヤシンカ」に早変わりなんてことも。
こちらは夜10時から夜中2時まで。
とにかくここの家族・仲間はみんなとっても仲良しで、
一緒の空間にいるだけでほんわかする。
ブエノチキンに行くと、心もお腹も満たされること間違いなしです。
文章 Hinata
写真 Yoshiaki Ida
スマートポイント
ライターのおすすめ
ここで出来立てチキンを味わってから更に、地元にお持ち帰りしたい場合は、本土への発送も行っています。ネットで購入でき、家族に友達に、おみやげとして必ず喜ばれるお取り寄せの逸品です!
Hinata
神戸出身。西表島の生活を経て沖縄本島へとたどり着く。独自の感性で沖縄の物語を伝える。
スポット名 | ブエノチキン浦添 |
---|---|
住所 | 〒901-2121 沖縄県浦添市内間1-14-2 |
電話番号 | 098-876-0452 |
料金 | チキン丸ごと1羽(3〜4人前) 1600円、半羽800円 |
営業時間 | 11:00〜8:00 売り切れ次第終了、電話予約がおすすめ |
定休日 | 月曜(祝日はオープン、代休あり)正月、ウークイ(お盆の送り日) |
駐車場 | 近くにコインパーキングあり |
備考 | http://www.buenourasoe.com/ |