※移転しました
アメリカ人向けのいわゆる外人住宅を上手に改装した雑貨屋さんやカフェ、
レストランが点在する宜野湾市の大山エリアに「しっとり感がたまらない」
と評判になっている小さな焼菓子店があります。
グルメ
2015.03.22
writer : 福田展也
※移転しました
アメリカ人向けのいわゆる外人住宅を上手に改装した雑貨屋さんやカフェ、
レストランが点在する宜野湾市の大山エリアに「しっとり感がたまらない」
と評判になっている小さな焼菓子店があります。
白とこげ茶を基調にしたシンプルな店内に足を踏み入れると、
オーナーの岸本啓子さんがいつもの笑顔で出迎えてくれました。
「最近、嬉しいことがあったんですよ。韓国から観光に来た方が
シフォンケーキを気に入ってくれて。
最初に買って帰ってから2時間くらいして、
『おいしかったからまた来ました』って、来てくれたんです。
そしたら翌日も来てくれて、
『これから韓国に帰るんです。だからおみやげを買いにきました』って」
沖縄の人はもちろん、県外や国外にも評判が広がり始めたシフォンケーキ。
プレーン、完熟バナナ、黒糖シナモン、抹茶金時…。
人気の秘密は独特のしっとり感にあります。
元気な卵をやさしく丁寧に泡立てているからでしょうか、
気泡がとっても細かいのです。パサつき感が全く感じられないし、
プルプルしているし、しっとり感がやさしく口の中に広がるのです。
「そうですねー、うーん・・・。
しいていえば自分がおいしいと思えるかどうかでしょうか」
実に気取りのない答えが返ってきました。
この店をオープンさせてからというもの、ずーっと一人でお店を
切り盛りしてきたという啓子さん。
人気が出てきて、売り切れる日が出てきてからも、
人を雇ってたくさんつくりたいとは思わなかったそうです。
「自分が納得できるものを納得できる状態で
お客さんには食べてほしいし、お客さんとも直接話をしたいから」
ちょっとご年配の女性とは、肌のこと、ホルモンバランスのことなどが
自然と話題になるし、同世代の若いお母さんとは、育児の悩みをどちらから
ともなく打ち明け合う。そういうお客さんとのつながりを、
啓子さんは大切にしているのです。心のこもった手作りのお菓子は
人と人とを結びつけると啓子さんは信じているのでしょう。
学校から帰ると、ひらやーちーやサーターアンダギーといった沖縄の
おやつやカップケーキやカステラなどの焼き菓子が待っていたそうです。
お母さんやおばあちゃんの手作りのおやつ。
優しい記憶として刻み込まれている甘い香りや味わい。
そんな環境に育ったせいで、小学校4年生くらいからは自分でも
クッキーを焼き始めた啓子さん。高校卒業は短大に進み、
栄養学を勉強しました。
「キラキラまぶしいデザートもいいですけど、
温もりのある素朴なおやつってよくないですか」
体にいいものをおいしく摂ってほしいから、食材そのものの持ち味を
そのまま感じてもらえるように、心を込めて焼き上げているという
コトリ洋菓子店のお菓子はどれも優しげです。
* シフォンケーキは常温だと翌日中には食べてほしいそうです。
福田展也
目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。
スポット名 | コトリ焼菓子店 |
---|---|
住所 | 【旧住所】沖縄県宜野湾市大謝名2-6-17 1F 【新住所】沖縄県那覇市樋川1-28-16 |
電話番号 | 080–8395-8452 |
営業時間 | 11時30分〜17時 |
定休日 | 日・月・火曜日 |
駐車場 | あり |
備考 | ブログ:http://kotoriyakigashitenn.ti-da.net |