沖縄の原風景。フクギ並木で
味わう、大自然の恵み

古の琉球を感じる備瀬集落

美ら海水族館前より今帰仁方面へ車でわずか5分足らず、
琉球王朝時代から続く「備瀬集落」が見えてきます。

防風林の役割を果たす2万本ものフクギが整然と並ぶ姿は、
古の時代から変わることのない景色。木影の下には白砂が敷き詰められ、
歩道の両脇にぽつりぽつりと数軒の古民家が石垣越しに現れます。
自然の美しさがそのまま残るこの場所で営む暮らしは、
今も昔も変わらないもの。悠久の歴史に思いを馳せずにはいられません。

まるでタイムトリップした空間

「お食事処ちゃんや～」もまた、この土地に根差した伝統的な琉球家屋。
元々はオーナーの曾祖父母が暮らしていたという建物を改装して、
民宿と食事処を兼ねたお店を開きました。


昔ながらの沖縄の家には玄関という概念はなく、
日当たりの良い縁側からお邪魔します。
屋内に入ると目に入って来るのが仏間や甕（かめ）など、
どれもが新しいものにはない温かみを感じられるものばかり。
中庭に向けて開放された空間は
フクギのざわめきや鳥のさえずりが耳に届き、
自然の風が心地よく通り抜けていきます。

地産地消、生産者の顔が見える沖縄料理

「備瀬の自然に囲まれてゆっくりとくつろいでほしい」との思いから、
こちらでのお食事は完全予約制のコースメニューを提供しています。
その中でも人気の高い
やんばる島豚あぐーしゃぶしゃぶセット（4,880円）は、
シンプルな調理法でお肉の旨みを余すことなく堪能できます。

「やんばる島豚あぐー」とは、
沖縄本島北部の大自然”やんばる”で育った最高級豚。
数あるあぐーブランドの中でも琉球在来種アグーの血を色濃く受け継ぎ、
甘みのある脂とやわらかな肉質が特徴です。

季節ごとに旬の味わいを楽しめるよう、
青パパイヤやゴーヤーなど島野菜もたっぷりと。
さらに、コースメニューのもずく酢はオーナーの弟さんが育てたもずく、
海ぶどうは友人が作ったものと、
生産者の顔が見える地産地消の料理が続きます。

スタッフの温かな気配りにも癒される

前菜からメイン、デザートまで、やんばるの恵みを集めたコースは全8品。
沖縄料理を出すお店はたくさんありますが、
沖縄の原風景の中でいただく食事は特別な体験です。

食材の説明や食べ方などを丁寧に教えてくれる心遣いも嬉しく、
食べ進めるたびに新たな発見や驚きに出合えます。
毎日を一生懸命頑張る自分へ。
いつもより少しだけ贅沢でスローな食のご褒美はいかがでしょう。

※こちらは、2015年8月11日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。