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グルメグルメ

2024.09.25

愛しの冷スイーツ白くま♡
冷し物店まるみつぜんざい

writer : 阿久津彩子

白くて丸くてふわふわで。茶目っ気たっぷりな顔でじーっと見詰めるカワイイあの子。石垣島で生まれ半世紀以上にもわたって愛される「白くま」は、今も多くのメディアに取り上げられている人気の冷スイーツです。
白くて丸くてふわふわの白くま

昔ながらの食堂の雰囲気にほっこり

この永遠ともいうべきかわいさを生み出すお店は、糸満ロータリーそばに立つ「冷し物店まるみつぜんざい」。カランコロンとドアベルを響かせて入店すると、ノスタルジーの世界にタイムトリップ。
「冷し物店まるみつぜんざい」外観
まるみつの店内
創業は1960年、アメリカの文化が色濃い時代そのままにカラフルなイスやテーブル、モダンなランプが至る所に配されています。店内に流れるオールディーズに心を弾ませながら、早速名物のあの子をオーダーすることに。

巨大な白くまがやってきた!

注文からほどなく、お目当ての白くま(大550円)がやってきました。ハンドボール大に盛られたかき氷に、ミルキーなシロップがたっぷとかかって清涼感MAX!氷上にあしらわれているのは豆の目、サクランボの鼻、唇にはミカン。おどけた表情を演出すべく、パインの眉もちょこんとのっています。シンプルな顔なのに、胸のトキメキが止まらないかわいさ。子どもの描いた似顔絵のような手作りの温かみを感じるビジュアルです。
子どもの描いた似顔絵のような白くま
しばし鑑賞の時間を楽しんだ後は無情にもその顔目がけてスプーンをダイブ!ひと口運ぶと、ふわふわの食感にさっぱりとしたミルクがおいしい!

空気を含ませたかき氷に、重みで沈まないようにシロップをかけていく。この作り方にはちょっとしたコツがいるんだとか。「今日のはベテランの子が作ったので特においしいですよ」スタッフの仲西さんはうれしそうに話し、奥に隠れる厨房の主をちらり。

実は20時間の手間がかかっている

大人2~3人分のボリュームがある白くまですが、実は1人用にちょうどいい妹分もいるんです。お姉さんを見て背伸びをしている右の子はひと回り小さいサイズ。姉妹が揃うとテーブルがいっそう華やぎます。
白くまの姉妹
半世紀以上にわたって愛される理由は見た目のキュートさだけではありません。白くまの真骨頂は、真っ白の毛皮に隠された艶のある金時豆。使用する豆は8時間かけて水に浸し、同じだけ時間をかけてじっくりと炊いていきます。

気温や湿度と相談しながらの作業は20時間を越える日もあるそうで、職人の技を想像するだけで汗がふつふつと滲みます。このレシピは先代から受け継ぎ、創業から変わることのない伝統の味。極々弱火の火加減を保ちながら優しく炊くことで、ひと粒ひと粒に味が染み込み型崩れせずに仕上がります。

甘味も食事も両方OK

まるみつ2番人気の冷やしぜんざい
金時豆のおいしさを余すことなく味わうなら、2番人気の冷やしぜんざい(300円)がおすすめです。ぜんざいといえば熱々の汁粉に焼き餅が乗った姿を想像しますが、南国の沖縄ではこのスタイルが定番。冷たいかき氷と上品な豆の甘さがバランス良く、夏でも冬でも涼やかに癒してくれます。

と、ここまで甘味の名物をお伝えしてきましたが、「甘いものは苦手」という男性陣もご安心を。
冷菓以外の食事系メニューも充実
こちらでは沖縄そばやタコライスなど、冷菓以外の食事系メニューも充実しています。取材中も地元の高校生が白くま(大)をうれしそうに食べている横で、スーツ姿のおじさまが沖縄そば(大650円)を味わっていました。
まるみつの沖縄そば
客層もニーズも沖縄らしく”ちゃんぷるー”(ごちゃまぜという意味)なのが心地いい。冷やし物店ですが食堂がわりに使うのもアリですし、沖縄そば後に白くまをいただく夢のフルコースだって実現できます。

半世紀愛され続ける繁盛店

まるみつ店内
ある時は食堂で、またある時は甘味処、おしゃべりを楽しむ喫茶店としても頼りになる。まるみつ冷やし物店は、みんなの待ち合わせ場所も兼ねたお店です。その証拠に、壁一面には地元の学生やカップル、ファミリー、そして旅行者が思い思いに書いた落書きでびっしり。かつて父親に連れて来られた自分が大人になって、今日は我が子と一緒に訪れた。そんな感動的なメッセージも刻んであり、白くまを食べ終える頃にはお腹も心も満たされています。壁面専用のマジックはレジ付近に常時スタンバイ。あなたもまるみつの歴史にその名を刻んでみてはどうでしょう?!

※こちらは、2015年9月6日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。

スマートポイント

  • お店のある糸満市にはきれいに整備された「美々ビーチ」が。テイクアウトしてビーチで食べるのもアリ。
  • 「白くま」は大サイズと小サイズの2種類。ビジュアル的には大きな白くまがベストですが、お腹の弱い方は通常サイズが良いかも。
  • 糸満市は一本道が多く、通勤通学のラッシュに巻き込まれる可能性あり。朝や夕方を外していくとスムーズです。

ライターのおすすめ

冷し物店まるみつぜんざいの「白くま(大)」は結構な大きさ。何人かで行く場合はランチがてら立ち寄り、食後にみんなでワイワイ楽しむ!なんていう使い方がベスト。複数人で白くま1個のみのオーダーはNG。

阿久津彩子

得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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