イケメンぞろいに自信あり!
島マーイや全島エイサー大会の演舞では、衣装で凛々しいメンバーだが、日々の練習では色違いのチームシャツをつけ、「ウチはイケメンぞろいです!」と朗らかだ(笑)
青年会活動が数十年ぶりに復活してまだ7年目の中の町青年会だが、年間50件ほども演舞の披露があるそうで、勢いがある。
中の町公民館敷地に溢れんばかりのシンカ(メンバー)が練習している時、隣を車で通過することがあるが、その時にも迫力を感じる。
青年会のエイサー開きは、6月の中旬ごろ地元ミュージックタウン音広場での沖縄市エイサーナイトだ。7月後半にはコザ中学校でのコザエイサーまつり、旧盆の島マーイ、一週間後の全島エイサーまつりへと続く。
各イベントや島マーイでの演舞前後には寄付も大歓迎。その際はオリジナルうちわをプレゼントしてくれたり、公民館での練習を見学もできるなど、メンバーと交流できる機会は多い。ぜひ間近でイケメンっぷりを確認してほしい(笑)
旧盆3日間はコザでエイサー三昧
嘉手納基地の周辺に街が栄えたことから、隣接するコザにも各地から人が流入し、独特の文化が発展した。
そんな背景と絡み合って、エイサーは興味深く発展している。それぞれ自治区域の青年会が競うように切磋琢磨し、また夏祭りの盛り上がりをみんなで担っている。
その彼らの旧盆島マーイを探す方法は簡単だ。道で耳を澄ませ太鼓の音がするほうへ歩いて行けば良い。団体同士が出くわした時には、「ガーエー(我栄)」勝負しているところを見ることができるかもしれない。
運良く撮影できた中の町青年会と園田青年会のガーエー。
中の町青年会をおすすめする理由のひとつに、コザのど真ん中の青年会だからということがある。旧盆の3日間、夜7時ごろ公民館を出発して12時ごろまで地域を練り歩くのだが、彼らを追いかけていれば近隣の青年会を探しやすくなる。
青年達の気持ちを知れば演舞がもっとおもしろく
近年、エイサーの芸術性が一人歩きをして、本来の先祖供養の意味が薄れ軽くなっている部分があるのも否めない。そこで中の町青年会、普久原真吾会長(画像1番手前)からいい話を聞けたのでご紹介したい。
「普段やんちゃをしている若者達が、意味をわからずにエイサーをやっていても、伝統文化の担い手として、島マーイでくまなく地域を練り歩いているうちに何かを感じられるもの。伝統を実際に継承しながら自然に再認識する。それが祭りとして盛り上がるところをぜひ見てほしい」
青年会役員のひとりに、もし7年前に中の町青年会が再発足せず、青年会活動がなかったらどんな生活をしていたと思いますか?と訊ねたら「毎日居酒屋で飲んだくれて時間をむだにしていたはず(笑)」と返ってきた。
冬場は清掃活動などにも勤しむ彼ら。地域と連携して、行事でコミュニケーションを取り、祭りで見る人をも楽しませる。そんな美しい流れの頂点のひとつにエイサーがあるのだ。