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2016.08.25

この夏こそエイサーを満喫!
沖縄全島エイサーまつり

writer : KIKO

旧盆の先祖供養の行事として、夏の風物詩となっているエイサー。その迫力から人気が高く、2015年には第60回を迎えた最大のエイサーイベント「沖縄全島エイサーまつり」の3日間の動員数はなんと30万人以上!
コザ(沖縄市)が年間を通して一番といっていいほど盛り上がる時だ。
エイサー
迫力満天のお祭り
夏の風物詩

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会」

3日間の初日には夜、胡屋十字路を中心とした路上にて「道じゅねー」が行われ、2日目の「沖縄市青年まつり」と3日目の「沖縄全島エイサーまつり」はコザ運動公園にて行われる。この3日間を総合したのが「沖縄全島エイサーまつり」だ。

大イベント「沖縄全島エイサーまつり」を快適に観覧するポイントや、祭りにギュッとつまった魅力・感動をご紹介する。全島エイサーまつり実行委員会に今回、アレコレとうかがってきた。

初日の夜、交通規制された道路でエイサー!

道路でエイサー
道じゅねー

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会

イベントの幕開け初日には、エイサー本来の姿である旧盆のシママーイ(島廻り・パレード)の規模を大きくド派手にしたような「道じゅねー」を見ることができる。

スタジアムの興奮を感じるコザ運動公園での壮大なエイサーまつりには独特の凄みがあるが、夜の路上でパレードしている本来の姿に近いエイサーにはまた、沖縄の夏を感じて「チムドンドン(胸が騒ぎ心が躍る様の沖縄語)」してしまう。
みんなでチムドンドン

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会

パレードでは10団体ほど、嘉手納基地第2ゲート前の固定演舞会場では10団体以上を鑑賞することができる。夕方、道じゅねー開始の一時間前に交通規制がしかれた途端、席取りが始まる。会場となる道、国道330号とゲート通りが交差するミュージックタウン前は1番人気で混んでいるので、ファミリーが落ち着いて見やすい場所を探している場合は、比較的空いている固定演舞会場がおすすめなのだそうだ。
文末の基本情報にURLがある全島エイサーまつりのオフィシャルサイトには詳しい地図も掲載されているので、事前にぜひチェックしてほしい。

2日目・3日目はコザ運動公園にて、見るスタイルはさまざま

中日と最終日にはコザ運動公園会場にて、沖縄本島各地30団体ほどのさまざまな個性を持った演舞をつぎつぎと、会場にいながらにして鑑賞できる。その隣の敷地ではオリオンビアフェスタも同時開催され、沖縄産のポップス&ビールとエイサーを一日中交互に楽しむ観客も多い。
個性的な演舞

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会

広大な陸上競技場トラックの内側が演舞スペースとなり、その周囲に芝生席、すり鉢状のスタンド席には屋根のあるあたりの唯一の有料席と、その他の芝生のスタンド席が会場をぐるりと囲む。
どの席にもそれぞれの良さがあるが、演舞を間近で見たい観客に一番人気なのは演舞場を囲む芝生席だ。
画像で見ていただけるように観覧スペースのブルーシートの上に、さらにレジャーシートやアウトドア用の椅子を持ち込んで、熱心なファンは場所取りに余念がない。そして夜になるにしたがって雰囲気が増し、観客数も増えていくので、カブリつきで観覧したい場合は早い時間から場所取りが必要だ。
芝生席昼
芝生席夜

スペシャルな、経験。

地元青年会会員

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会

連日10万人の熱い視線を浴びて、総勢1000名を下らないエイサー演舞の担い手達もヒートアップする。1団体につき50名以上のメンバーで構成しないと出場できないという規定があるが、この若者達のほとんどが普通の地元青年会会員だ。例年6月ごろからコツコツと練習を始め、旧盆地域行事としてのシママーイを立派に務め上げた一週間後に、この大イベント、全島エイサーまつりは設定されている。

青年達にとってはひと夏の集大成という感覚すらあるのだ。真夏の暑さの中、見る者と演者が同じ情熱で一体となるこのまつりは美しい!
全島エイサーまつりにはファンが多く、エイサーファンのみならず、全国のまつりファン、県外からのリピーターが毎年多数訪れる。演者である各地域のエイサーシンカー(エイサーのメンバー)を応援するそれぞれの家族縁者もたくさん集まる。競技場の外には出店も多く、巨大な夏まつりイベントとしても人気が高い。
青年たちのエイサー

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会」

カチャーシー、レーザーショー、花火

この夏の思い出を打ち上げるにふさわしいフィナーレはまたスケールが大きい。すべての団体がエイサー演舞を終えると、演者も観客も競技場中央の演舞スペースになだれ込み、一体になっての大カチャーシータイム!となる。各青年会が旗を持ち寄り中央で振り上げ合い、大勢が手を挙げて宙をかき混ぜ今日の喜びを分かち合う様は見ものである。
フィナーレ
大カチャーシータイム

写真提供「沖縄全島エイサーまつり実行委員会

興奮はこれにとどまらず、沖縄の夏イベントでは最大規模のレーザーショーと花火が畳みかける。全席指定で見やすいスタンド有料席も最高だが、芝生席ではこんなにもすごい規模のイリュージョンを無料で見ることができるのだから人気イベントになるのもうなづける。
花火レーザーショー

感動は大きく、苦労はなるべく少なく(笑)

最後に、この巨大イベントにどう快適にアクセスできるか、詳しくはまつりのサイトを参考にしていただきたいが、ポイントをご紹介する。

車を持ってこないほうが面倒が少ないので、バスなら最寄りの園田バス停か、高速バスの沖縄南インターバス停を利用すると良い。車で来場ならば、付近の駐車場はほぼいっぱいなので、比較的空いている泡瀬漁港や登川農民研修センターに駐車し、そこから無料シャトルバスが利用できる。また旅行会社が指定席チケット付きで、那覇からのバスツアーを企画している場合もあるのでチェックしてみては?

指定席の前売りは、コンビニでのチケットサービスや観光物産振興協会・エイサーナイトでの対面販売で購入可能。しかし人気が高く完売しがちなので、当日券の500席しか発行されないB席を最初から狙って買うのもアリだ。
B席一覧
観光物産振興協会に買いに行けば、コザのちょっとした有名人、画像の崎浜さんから直接チケットが買えるかもしれない(笑)

スマートポイント

  • たくさんの団体が一同に集まるエイサーイベントとしては沖縄最大規模のまつりなので、ぜひお気に入りの団体を見つけて!その団体のあり方を観察すれば歴史や文化の深い部分を垣間見ることができます。
  • 地元の若者にまみれてカチャーシータイムにもぜひ参加を!青春パワーをわけてもらえます。競技場周りには出店がたくさん出て、地元の人達が夏まつりを楽しんでいる雰囲気もGOODです。
  • 観光物産振興協会では全島エイサーのチケットを購入できる他、沖縄市コザの町を楽しみ尽くす情報をたくさん得られます。コザが舞台の映画『涙そうそう』や『天の茶助』の撮影地を教えてもらえたりしますよ。

ライターのおすすめ

1日だけでも充分楽しいですが、3日間のまつりに全日参加すれば、あなたもエイサー通!規模が大きくて意外に動き回りますから熱中症対策と靴ズレ対策を忘れずに!

KIKO

沖縄移住歴10年以上! 紆余曲折人生そして沖縄民謡歌手へ。 歌と文章で大好きな沖縄の魅力を発信していく。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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