癒しの島、沖縄。
この島々を訪れる私たちを包み込んでくれるのは
青い海や緑深い山々だけではありません。
変わることなく受け継がれてきた暮らしのあり方もその一つです。
ここ沖縄では自然のリズムに寄り添って
人の暮らしが営まれてきました。
月の満ち欠けをもとにした旧暦にしたがって
受け継がれている季節折々の伝統行事。
年の始まりを祝う旧正月もその一つ。
旧暦の元日を祝う昔ながらの風習が沖縄各地に受け継がれています。
今回は、ニライカナイに一番近い聖なる島、久高島を訪れて、
島全体が祝福で満たされる様子を目の当たりにしてきました。
海を越えて、先祖の魂や精霊たちが集まってきたかのような
普段とは違う賑やかさをこの日は強く感じる日です。
久高島は首里城から東南東方向に直線距離で約18km。
那覇市の中心部から待ち時間も含めておよそ1時間半足らず。
那覇からもっとも近い離島の一つとあって夏場には県内外から
多くの海水浴客が訪れる島として知られています。
それと同時にそこは、船を降り島を歩き始めると、
天や地とつながるかのような、
独特の感覚に包まれる場所でもあります。