沖縄県庁前のスクランブル交差点を渡ると、
道の両脇で石づくりのシーサーがお出迎え。
那覇市久茂地の県庁前から安里まで1.6キロにわたる国際通りは、
まさに観光メインストリート!
お土産物屋をはじめ、お菓子屋、Tシャツ屋、
泡盛専門店に琉球ガラスややちむん(焼き物)などの工芸品店、
沖縄料理店、ステーキ店など、さまざまなお店が並んでいます。
戦後いち早く劇的な復興を果たしたこの通りは
「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。
昔はたくさんの映画館が立ち並び、
地元の人達にとって娯楽の場でもありました。
通りの中ほど、現在の「てんぶす那覇」あたりにあった
「アーニーパイル国際劇場」という映画館が名前の由来です。
通りにはアイスクリームやマンゴーなど
スイーツを販売しているお店もあり、
沖縄の味を楽しみながらお散歩気分で買い物できます。
通りから一本路地を入れば、
おしゃれなセレクトショップやカフェにも出合えますよ。
観光
2024.10.15
1番人気のメインストリート
観光客で賑わう国際通り
writer : 長嶺陽子
スイーツも楽しめる!
さまざまなお土産店と一緒に
スイーツを楽しめるお店も並んでいる那覇市の国際通り。
スイーツの食べ歩きや食べ比べもおすすめです。
沖縄の定番、ブルーシールアイスクリームは
直営店のパレットくもじ店をはじめ、
国際通り周辺にたくさんあり、
コーンのシングルサイズも300円前後でお手ごろ。
シークヮーサーシャーベットや紅芋など沖縄素材の味が楽しめます。
塩の専門店・塩屋(まーすやー)の雪塩ソフト(380円)も人気の味。
好みの合わせ塩をトッピングすることもできます。
また、夏場はマンゴーやパイナップル、冬場は紅芋など、
季節の地元の食材が店頭で売られているお店もあるので、
賑やかな通りを眺めながら舌鼓を打って、
観光のお土産ショッピングの計画を立ててはいかが?
「ゆいレール」を賢く使って
約1.6キロの間にお店がひしめく国際通りは
ふつうに歩いて30分程度、
ゆっくり買い物を楽しみながらだと約2時間は必要です。
端から端まで歩くとけっこう体力を使う距離なので、
お目当てのお店やポイントが決まっているなら
ゆいレールを使うのもおすすめ。
県庁前駅、美栄橋駅、牧志駅で
目的地に一番近い所を利用しましょう。
ちなみに、美栄橋駅は国際通りからちょっと離れていますが、
沖映通りをまっすぐ5分ほど歩くと国際通りのちょうど中心、
むつみ橋通りに突き当たります。
日曜日のお昼からは、基本的に毎週
トランジットモールが実施されているので
人込みにわずらわされずに気持ちよくお散歩も。
また、ニューパラダイス通りや浮島通り、
公設市場に向かう平和通りや市場通りなど、
国際通り周辺には個性的な通りがいっぱいなので、
ぜひ足を延ばして。
ニュースポット誕生!
国際通りのシンボルのひとつだった
百貨店・沖縄三越の建物を改装して、
2015年3月に新たにオープンしたHAPINAHA(ハピナハ)は、
見どころいっぱいエンターテインメントいっぱいの施設。
たとえば……
・365日人気芸人のお笑い公演が楽しめる、よしもと沖縄花月劇場
・沖縄おもろおばけ屋敷は不思議体験を楽しめるお化け屋敷
・お土産お菓子ゾーンは子どもに人気の体験型ショップが多数
・沖縄グルメに人気の「石垣島ラー油」のぺんぎん食堂デリ
・特産離島便コーナーには掘り出し物の地元食材も
・マイブレンドが楽しめる忠孝酒造の泡盛コーナー、などなど
エンターテインメントはもちろん、
観光土産にぴったりの食品関連もかなり充実しています。
国際通りの新たなシンボルを楽しんで!
路地を探検!
観光客で賑わう国際通りをよーく注意して見ると、
県庁側から牧志方面へ向かう左側、お店とお店の間には
「あれ? ここは通れるのかな?」という細い道が
奥へ続いている場所をいくつか発見することができます。
それは、ホテルJALシティから沖映通り手前
「ホテル山の内」の裏側あたり、
ニューパラダイス通りと国際通りの隙間のような一帯。
建物の裏側、道が続いているほうへ
思い切って足を踏み入れてみると、
緑に囲まれた空間が現われます。
駐車場やうっそうと木が生い茂る細い道、
古いお墓などがある場所も……。
このあたりには戦後の慌ただしい復興の中で、
取り残された空間がひっそり隠れているんです。
まるで昔の那覇市にタイムスリップしたような場所。
このあたりも再開発で
近いうちになくなってしまう予定だとか……。
今のうちにぜひ、探して冒険してみて。
※こちらは、2015年9月28日公開の記事となります。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
- 国際通り周辺でゆいレールを利用する場合、一区間だけ利用の“おとなりきっぷ”が110円とお得です。
- 国際通りの歩行者優先トランジットモールは毎週日曜昼12時から18時まで。ストリートパフォーマンスも楽しめます。
- 毎年8月の「一万人のエイサー踊り隊」や、秋の「琉球王朝絵巻行列」など季節によって国際通りは大型イベントもいろいろ。イベントに合わせた観光もおすすめ。
ライターのおすすめ
国際通りの北側の裏通り、ニューパラダイス通りや、南東方向に伸びる浮島通りには、地元の人達が通うカフェやリピーターが多い雑貨店やセレクトショップなどもいろいろありますよ。
長嶺陽子
東京の出版社を経て沖縄へ移住し10年。那覇市久茂地にて夫とともに泡盛居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」を営む。