沖縄県最高峰の於茂登岳(おもとだけ)を有することから想像できるように、石垣島は高低差のある変化に富んだ島です。
島内の山部や小高い丘から眺める美しい海と緑は、石垣島の自慢のひとつ。
今回は、石垣島の展望台といえばまずはココともいえる「玉取崎(たまとりざき)展望台」をご案内!
観光
2015.10.17
writer : 光森裕樹
沖縄県最高峰の於茂登岳(おもとだけ)を有することから想像できるように、石垣島は高低差のある変化に富んだ島です。
島内の山部や小高い丘から眺める美しい海と緑は、石垣島の自慢のひとつ。
今回は、石垣島の展望台といえばまずはココともいえる「玉取崎(たまとりざき)展望台」をご案内!
玉取崎展望台は石垣島の北東部、平久保半島につながる場所にあります。
市街地からは車でおよそ40分。ちょうど道の半ばあたりで、石垣空港のそばを通りますので、空港に着いたその足で訪ねたり、旅行の最終日に立ち寄るにも便利な場所です。
写真左の小高い山に見える赤い屋根の建物が、玉取崎展望台。島の北部へと進むほどに、赤い屋根が徐々に大きくなってくるので、なんとも気持ちが高ぶります。
空港から北は交通量がぐっと減りますが、玉取崎展望台付近は、展望台に出入りする車や観光バスと、石垣島北部とを結ぶ道を行き来する車とが合流する場所にあたるので、運転には十分に注意してくださいね。
写真右は駐車場わきからの一枚。赤い屋根の展望台まで、ここから徒歩で10分ほどです。
緑のトンネルを抜けると、そこはすでに小高い場所になっており、透き通った海と展望台が見えます。
展望台のある玉取崎園地は、緩やかなスロープが巡らされており、花や木々が丁寧に育てられている管理の行き届いた場所。眼前の展望台へとはやる気持ちを抑えつつ、ここはゆっくりと園内を眺めて回ってみましょう。
写真左は「フウリンブッソウゲ」。「風鈴仏桑華」と漢字で書いたほうが、イメージしやすいかもしれません。
「仏桑華」はハイビスカスの和名ですので、形状からは信じ難いのですが、ハイビスカスの仲間だとわかります。花弁が大きく反り返る一方で、蕊は長く垂れ下がっており、いかにも風鈴のような姿をしていますね。
写真右は「タコノキ」の実。石垣島ではあちこちで見かけることができます。根に近い気根部分がタコの足のように分かれているが特徴です。
その独特な形から「パイナップル?」と勘違いしてしまいそうになりますが、まったく異なる植物です。
写真左は「ベニデマリ」。石垣島では、街路樹として植えられることが多い身近な植物です。赤く小さい花が密集して咲くので、いかにも南国!という雰囲気がありますね。
似た植物で、花弁の先が丸くなっている「サンダンカ」とは、厳密には別のものだそうですが、同じ名称で呼ばれることのほうが多いかもしれません。
写真右はおなじみの「ハイビスカス」。ハイビスカスといえば、真っ赤な色が思い浮かぶかもしれませんが、黄色やピンク色など、色にも幅があって目に楽しいです。園地内でも複数の色が見られますので、探してみましょう。
スロープを登り切ったところで、展望台に到着しました。ベンチに腰かけて、ゆったりした気分で絶景を眺めることができます。
展望台から南方向を眺めてみました。園地の植物の向こうに、野原崎(のばるざき)がよく見えます。その先の霞んだ場所は、石垣空港方面にあたります。
こちらは東方向を写した一枚。サンゴ礁部分の明るい海の色と、外海の深い色の違いがとても印象的です。
平久保半島に繋がる、北方向の風景がこちら。遠くまでのびる道を、ミニチュアのような車が走っていきます。ここから平久保崎灯台を目指す場合には、この道を通って行くことになります。
色とりどりの植物と、絶景が手軽に楽しめる玉取崎展望台。賑やかな市街地とはがらりと異なる雰囲気の中で、涼しい風に吹かれながらいつまでもここにいたくなります。
定番の絶景スポット「玉取崎展望台」。石垣島を旅行する際には、ぜひ訪れてみてください。
スマートポイント
ライターのおすすめ
展望台近辺には飲食店がいくつかありますが、駐車場を挟んだ向かいの山にある「SeaForest(シーフォレスト)」は飛び切りのおすすめ。展望台を見下ろしながらお食事を楽しめます。
光森裕樹
歌人。様々な土地を旅する中で石垣島に惹かれて移住。のんびりとした豊かな時間を感じるための情報をお届けします。