沖縄・宮古島からは伊良部大橋を渡り、北へ車を走らせる事15分。
かつては宮古島と伊良部島を結ぶフェリーが
発着していた佐良浜(さらはま)漁港を通り、
さらに5分ほど車で走った所にあるフナウサギバナタ展望施設。
フナウサギバナタ展望施設と聞いて
一度で聞き取るのは、難しい言葉ですが
これはある島の方言が由来しています。
観光
2024.11.11
writer : ほりかわくみ
沖縄・宮古島からは伊良部大橋を渡り、北へ車を走らせる事15分。
かつては宮古島と伊良部島を結ぶフェリーが
発着していた佐良浜(さらはま)漁港を通り、
さらに5分ほど車で走った所にあるフナウサギバナタ展望施設。
フナウサギバナタ展望施設と聞いて
一度で聞き取るのは、難しい言葉ですが
これはある島の方言が由来しています。
フナウサギバナタとは
伊良部島の方言で「船を見送る岬」という意味があります。
その昔、この岬で沖縄本島へと旅立つ人や出兵する兵士を見送ったことが
由来になっています。
今の時代は飛行機で気軽に行き来することができますが
昔は交通手段も発達しておらず、島を出るにはお金も時間もかかり
またすぐに戻るというのは容易なことではなかったと思います。
どうか無事でいてください・・・そう願う多くの人々が
ここから大切な人の船出を見送ったのでしょう。
タイトルにもある通り
大きな鳥が展望台そのものになっています。
後ろから見た写真。
鳥のお尻にあたる部分が階段で、
お腹の部分にある展望スペースへの入り口となっています。
横から見てみると、今にも丘の上から空へと
飛び立つような勇ましい姿を見ることができます。
この鳥は実在する「サシバ」と言う鳥を形どっています。
サシバとは毎年秋になると島へ飛来する渡り鳥で
不思議な事にその大部分が沖縄の中でも伊良部だけに
やってくるそうです。
足の先まで実にリアルに再現されているので
立ち寄った際はぜひとも全体を確認してみてください。
展望台からは宮古島の狩俣やその周辺の地域をはじめ
池間大橋や池間島も望むことができます。
伊良部島周辺はダイビングスポットが点在しているので
ポイントを目指して行き交う船の景色なども楽しむことができます。
もし許されるのなら、
ここに椅子とテーブルを置いてゆっくりと過ごしたいと思うほど
見ていて飽きない景色が広がっています。
展望台の正面にある断崖絶壁の崖の上からも
景色を見下ろすことができます。
鮮やかに輝くエメラルド色の海と深い青色との海の間には
帯状に続くサンゴ礁があり、まれに海ガメの泳ぐ姿なども確認できます。
サンゴ礁には数年前に座礁した船があり
撤去に膨大な費用がかかるため、今もそのままの状態で放置されています。
今でも心配した観光客からの通報が絶えないとか。
崖の上は柵などはなく足を滑らせると
落ちてしまう可能性があるので気をつけてください。
駐車場のすぐ目の前が展望台になっているので
滞在時間5分もあれば、楽しむことができます。
時間に制限などがあり、観光スポットを手っ取り早く
見て回りたいという人におすすめです。
でも時間があるのなら、焦らずゆっくりと堪能し
美しい景色を目に焼き付けて欲しいと思います。
※こちらは、2015年11月1日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
ライターのおすすめ
展望台前の崖からの方が、崖の下の海から遠くの海まで広く見渡すことができるます。できれば写真も崖の上で撮る方がオススメです。くれぐれも夢中になり過ぎて落ちませんように。
ほりかわくみ
初めての訪問時に魅了され、そのまま宮古島に移住し十数年が経過。趣味の写真を活かし島の良さを最大限に伝える。
スポット名 | ナウサギバナタ展望施設 |
---|---|
住所 | 沖縄県宮古島市伊良部字前里添588-1 |
ジャンル | 観光スポット |
電話番号 | 0980-73-2690(宮古島市役所 観光商工局 観光課) |
料金 | なし |
駐車場 | あり |