沖縄本島の北部、エメラルドグリーンの透き通った海が爆発的に人気のある今帰仁村の古宇利島。ぐるりと島を周遊できる島内一周道路をほぼ半周すると「トケイ浜」が現れる。
大きな隆起石灰岩に囲まれ湾曲になった2カ所のビーチ。波に打ち寄せられた珊瑚や貝殻が無造作に散りばめられた砂浜といい、自然の偉大さを感じる沖縄の天然ビーチである。
観光
2024.11.19
隆起石灰岩の迫力!古宇利島の
天然ビーチ「トケイ浜」
writer : miya-nee(みやねえ)
無料駐車場が満車だった場合は、ココ!
「トケイ浜」には無料駐車場があるが、スペースが狭いのであっというまに満車になる。そんな時は、すぐ近くにある「ポットホール」を利用しよう。1日300円の有料駐車場だが、自動販売機やトイレ・シャワーを完備した海水浴仕様の駐車場。ビーチ入口までは徒歩1分で行ける。
草の緑と海の青のコントラストにしびれ、奥に見える海を目指して歩いくと砂浜が現れる。
天然ビーチを物語る!隆起石灰岩の威力
荒々しい隆起石灰岩に囲まれた「トケイ浜」は、シュノーケリングやイノー観察が楽しめる遠浅の海。しかし、夏場でも監視員がいないため、自己管理で海水浴をしなければならない。念押ししておくが、安全管理には十分注意してほしい。
海水浴はせずとも観光で訪れたい場合、こんな自然の椅子に座りながら黄昏てみるのはいかがだろうか。目の前は見渡す限りの海、そこには日常から解き放たれた別世界が待っている。
ただし、1点だけ注意してほしいことがある。もともとはサンゴ礁だった隆起石灰岩は、手や足を擦るとほんのかすり傷でもとにかく痛い。そして大怪我をしたような傷跡になる。見た目爽やかなこの自然の椅子に座るには、細心の注意を払わなければいけない。
現実から解き放たれて別世界に飛び込むには、転職同様にリスクが付き物なのかもしれない。
熱帯魚を見学!干潮時はイノー観察
干潮時、サンゴ礁や岩場に囲まれた浅瀬にできる潮だまり。そこに取り残された魚などを観賞するのが「イノー観察」である。沖縄だと小さな熱帯魚を見ることができ、間近で見る熱帯魚に興奮しす過ぎてうっかり岩場で足を滑らせないよう気をつけてほしい。
そして目の前には、このような海が広がっていた。
恋の島「古宇利島」だけに、ハートを集めてみた!
ビーチを散策中、ふと発見した逆さまのハート。岩の穴がハート型とはなんとも見事な光景。そして周囲を見回すと・・・
こ、ここにもハート型の穴が。
これはまさかの偶然だろうとさらに周囲を見回すと…
今度は貝殻がハート型。少し無理矢理感があるのは気にしないでほしい。
最後は大きなハート型。クオリティ低めな私の手作り足跡である。
探してみよう!別名はピース貝!?
このトケイ浜でよく見かける「キイロイガレイシ」は、波に洗われるとピースに見える貝殻。そこで地元の人が勝手に名付けたのが別名「ピース貝」。正式名称ではないので、そこは間違えないように。
不思議な岩があちこちに。この岩は何かの顔に見える、何かに似ている。
そこで目と鼻をつけてみたところ、意外と可愛い岩になったので我ながら感無量。
今帰仁村の古宇利島にある天然ビーチの「トケイ浜」。手つかずの自然が残り、その環境を生かした楽しみ方ができる場所。
快晴時は写真撮影やビーチ散策だけでもあっという間に時間が過ぎるほど、爽快で豪快な景色が待っている。
※こちらは、2015年11月7日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
- 自然の偉大さを感じてほしい、沖縄の海をごっそりと体感できる天然ビーチです。
- トケイ浜でハート型を探したあとは、古宇利島にあるハート型の岩「ハートロック」を見に行こう!
- 海水浴以外でも、ビーチコーミングや撮影スポットとして楽しめます。時間の許すかぎりのんびり過ごしてほしい隠れ家的なビーチです。
ライターのおすすめ
海も自然も偉大だ!トケイ浜に来てそんな言葉を口走ったならば、一人前の大人になった証拠です。もうとっくに大人になっている方は、童心に返って楽しんできてください。
miya-nee(みやねえ)
JTBの元ツアーコンダクター。現在はライターをはじめとして、Web講師、カメラマンなどと多岐にわたる仕事に取組む。