桜は春に愛でるもの。いえいえ、沖縄の桜は冬の風物詩。今回は日本一早い桜祭りで有名な「もとぶ八重岳桜まつり」にお邪魔して、沖縄流のお花見を余すことなくお伝えします。
観光
2019.12.25
お咲きに、日本一早いお花見
2月はもとぶ八重岳桜まつり
writer : 阿久津彩子
沖縄のお花見はドライブで楽しむ?
今年で38回目を数える「もとぶ八重岳桜まつり」。沖縄本島北部・本部町にある八重岳のふもと、八重岳桜の森公園が会場です。
祭りの大きな看板を見つけたら、そのまま車で進んでいきましょう。その後は駐車場に止めて眺めの良い場所を見つけて、シートを敷いてお酒を呑んで…本州式のお花見だったらそんな手順ですよね。
しかーし沖縄のお花見はひと味違う。これも車社会の影響でしょうか?ディズニーランドのアトラクションのごとく車はノンストップでGO!ゆっくりと走らせながら沿道の両わきに咲く桜の美しさを感じていきます。
本部町商工観光課の並里咲子さん(桜のように素敵なお名前!)によると、最初のポイントは入口から300mほど進んだ大きなカーブ。そこから見える景色は桜並木が続き、まるで桜のトンネルをくぐっているような幻想的な気分に浸れます。
頂上に近づくほど桜は満開に
赤みの強いピンクの花を咲かせてくれる沖縄の桜。これは琉球寒緋桜と呼ばれる品種で、本州でおなじみのソメイヨシノとはまた違った風情がありますよね。
山腹には約4,000本もの桜が植えられ、ドライブコースは頂上に近づけば近づくほど、よりいっそう華やぎます。
途中駐車できるスペースもあるのでドライバーさんもハンドルを離してお花見を。琉球寒緋桜はやや下向きに咲くため、木の下から見上げるときれいですよ。
頂上にはこんなにたくさんの車が集まっていました。皆さんこの時期だけの景色を存分に楽しんでいるようでしたが、驚いたのは中国や韓国、台湾など海外の旅行者が多かったこと!本部の桜祭りはグローバルな雰囲気で溢れていました!
お花見グルメも忘れちゃダメ!
さて、頂上にたどり着いたら残すは下山です。所々で休憩しつつ、再びゆっくりと観賞していきましょう。
カメラを向けてみると、あ、みつばち!
桜の甘い蜜に誘われたのでしょうね。じっと目を凝らせばウグイスの姿も見られ、ホーホケキョ!うわぁ~心が和みます!
花より団子の方にはこの時期だけの露店、もしくは頂上付近にある天然酵母パンのお店「八重岳ベーカリー」さんにお立ち寄りください。
私は桜風味の期間限定アイスを買ってみました。昼食なら入口すぐの「岸本食堂八重岳店」がおすすめですよ。
亜熱帯の植物と桜の組合せはなかなか面白い競演。温かな日差しの中、ピンクとグリーン、どちらも鮮やかな色彩で私達の目を楽しませてくれました。
祭りの会期中は週末イベントも!
もとぶ八重岳桜まつりは例年1月末~2月初旬まで開催されており、週末には歌謡ショーやミス桜発表会などのイベントも目白押しです。
露店もさらに賑わいますので、ご都合宜しければぜひ週末に。縁日のようでとっても良い雰囲気ですよ~。
お祭り自体が終わっても桜は2週間くらい咲いています。ドライブもお花見もマナーを守って、今だけの贅沢な景色を味わってくださいね。
※こちらは、公開日が2016年2月9日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 桜の開花時期は本部町のホームページで要チェック!数日おきに桜の状況を教えてくれます。
HP:http://www.town.motobu.okinawa.jp/ - 八重岳のお花見コースは祭り実行委員会によるお手製看板で迷う心配はありません。「あと〇合目!」というプレートもちょっとした気遣いを感じます。
- 沖縄ミカン「タンカン」も今が旬!お花見の前後にタンカン狩りをしてはいかがでしょう?伊豆見のみかんの里総合案内所は車で数分の距離にあります。
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並里さん、このたびはご協力いただきありがとうございました!桜のように心温まるご対応、とてもうれしく思っております。タンカン狩りに沖縄美ら海水族館、沖縄そば、そして桜…冬の旅行は本部町で決まりですね!
阿久津彩子
得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。
INFORMATION
スポット名 | もとぶ八重岳桜まつり |
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住所 | 沖縄県本部町並里921 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 0980-47-2700(本部町役場商工観光課) |
料金 | なし |
駐車場 | あり ※もとぶ八重岳桜の保全育成協力金:普通乗用車及び軽自動車500円 |
備考 | HP:http://www.town.motobu.okinawa.jp/ |