大型の快適クルーザーで出発
八重干瀬へは定期船が運行していないため、
通常はショップが開催しているツアーを利用します。
今回は数あるショップの中から宮古島で唯一、
シュノーケリングツアーを専門に行っている
「マーレクルーズ」さんにお世話になりました。
船は大型のクルーザーでとても広々としており
快適に過ごすことができます。
まず出発する前に海や船での注意事項や
ツアーの1日の流れ、シュノーケリングが初めての場合は
器材の使い方や泳ぎ方のコツなどを教えてもらいます。
「不安なことがあれば、何でも気軽に質問してください!」と
おっしゃっていましたが、聞くこともないほど
とても丁寧に説明してくださいました。
それでは、出発です!!
船から見る宮古島の景色も最高
八重干瀬までは船で約1時間。
船上から見る景色を楽しみながら過ごします。
まず、出港してすぐ
伊良部大橋と伊良部島が見えてきました。
この日は天気が良く、空気が澄んでいて
遠くからでも島がはっきりと見えました。
しばらく走ると、西平安名崎にある
風力発電の風車が見えてきました。
風車3基の全体を一度に見ることができるのも
船からの特権です。この日も勢い良く回っていました。
ここを通りすぎると
宮古島と池間島を結ぶ、池間大橋が見えてきます。
周囲の海は水深が深いため濃い青をしていますが
池間大橋周辺は水深が浅く、海底が砂地になっているので
海の色が一段と色鮮やかな色に見えます。
以前、この海の色を見た私の知人が
「バスクリンでもまいているの?」なんていっていましたが
そんなことはありません。これは正真正銘、天然の海の色です。
このように船上からの景色を楽しんでいると
ポイントまでの1時間はあっという間に過ぎていきました。
沖縄一といっても過言ではない海の透明度
ポイントに近づいてくると
海の色がどんどん変化してきます。
見てください、この海の色!
濁りがなく、澄みきった海の色は
何色と表現すれば良いのでしょうか。
ここまで海の色が鮮やかで、輝いて見えるのは
海水の透明度が非常に良いという証拠です。
この写真を見てもらえるとわかると思いますが
あまりの透明度の良さに海の中で泳ぐ魚の姿を
船の上からも見ることができます。
決して餌付けしているわけではありません!
ありのままの自然の状態がこれなのです。
それではこの後、いよいよ海の中へと続きます。
海の中はまるで竜宮城のよう
まず、入ってすぐに見えたのが
見渡す限りどこまでも延々と続く、ユビエダサンゴの群生です。
まるで人の指のように見えることから、その名が付いたそうです。
サンゴ礁の周りには数多くの熱帯魚が群れをなし
見る人たちの目を楽しませてくれます。
空を舞う花びらのように
デバスズメダイの群れが太陽の光に照らされて
キラキラと輝きながら泳いでいました。
そしてなんと、この日は運良く海ガメも見ることができました。
下の写真は別の日に撮ったものですが
こんなに近くで見ることができる時もあるんですよ!
ここまで近くで見られたら超ラッキーです。
他にも海の人気者、ハマクマノミや
サンゴに埋もれる大きなシャコガイ
最近ではなかなか見つけることが難しい
水字貝(スイジガイ)など
さまざまな海の生き物にも巡り合うことができました。
この日は午前と午後、2ポイントを約1時間ずつ泳ぎ
盛りだくさんで大満足のシュノーケリングとなりました。
おおよそのツアースケジュールです
だいたいどこのショップもコースは1日に設定されています。
マーレクルーズさんの例でいうと
朝10時に港を出港し、午前中に1本目のポイントで約1時間泳ぎ、
12時ごろ、船上でのランチタイムになります。
お昼はキャプテンの奥さん手作りの料理が振る舞われました。
この日のメニューは沖縄ではソーキ汁と呼ばれている
骨付豚の入った温かいスープでした。
海で泳ぎ、冷えた体にとても優しい一品でした。
さらにこの景色を見ながら食べられるなんて、贅沢過ぎます!
お昼を食べた後はポイントを移動します。
そして2本目のポイントでも約1時間ほど泳ぎ、
海から上がったら港へと戻って、15時ごろツアーが終了となります。
ショップによって多少の違いはあると思いますが
おおよそのスケジュールはこのような流れになります。
この海を見ずに宮古島の海は語れません!
八重干瀬は、宮古周辺にあるどこの海のポイントよりも
サンゴが生きいきとしていて色鮮やかで、種類も豊富です。
生息する熱帯魚の数も多く、
もちろん餌付けはされていないのに間近で見ることができます。
海水の透明度も良く、船からの景色も楽しめるし
こんなにも海を1日満喫できるのは、宮古で他にはないでしょう。
個人差はあると思いますが
私が十数年この島で暮らし、いろんな海を泳いできた中で
海の満足度は八重干瀬が一番高いと思います!
この海を見ずに宮古の海は語れない!とは
いい過ぎかもしれませんが、本当に素晴らしい所なので
皆さんにもぜひ自分の目で確かめに行ってほしいと思います。
※こちらは、2016年3月2日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。