宮古島と来間島をつなぐ、来間大橋は全長1690m。
1995年3月13日に開通し、今年で22年になります。
来間大橋を車で行けば、5分もかからぬ道のりですが、
あえて、この橋を歩いて渡ってみませんか?
来間大橋は勾配もあり、日陰もないので、
確かに大変かもしれませんが、
車では味わえない美しさがそこにあります!
来間大橋を渡る手前左手側に小さな公園に車を駐車したら、
来間大橋ウォーキングの旅に、レッツゴー!
観光
2024.11.11
[来間島]洋上の道・来間大橋
海と青のまん中で出合う絶景
writer : 砂川葉子
いざ出発!来間大橋ウォーキング!1690mの旅の始まり
公園のわきには、来間大橋を下から見上げられる小さなビーチがあり、
来間大橋を下から見上げると、その長さを改めて実感します。
目の前には、まっすぐと伸びた来間大橋。
その先には、こんもりと緑に覆われた小高い島、来間島
どこまでも広がる空と海の青のグラデーション。
青の世界のまん中を歩いていくようなウォーキングは、意外と快適。
すれ違う車にちらりと見られるのはちょっと恥ずかしいけど。
橋から海面を見下ろした時のその透明度には驚かされます。
運が良ければ、ウミガメやマンタに遭遇することもあるそうですが、
私が遭遇したのは鰯(いわし)の群れでした。
上から見ていると、黒い塊がうねるように動く様は
なかなかおもしろく、つい見入ってしまいました。
来間大橋のてっぺんからは伊良部大橋、前浜を望む絶景
来間大橋の一番てっぺんに到達しました!
渡り始めに見た海の色は透明な薄い水色でしたが、
ここまで来る間に海の色が藍が強くなっていくのを感じます。
正面に、美しいカーブを描くのは伊良部大橋。
右手側には、与那覇前浜ビーチの白い砂浜の眩しいライン。
左手側には、来間島、来間漁港がよく見えます。
ここは、海面からの高さは20.35m、
橋の中央部がこのようにが高くなっているのは、
船舶が就航するためです。
そんな船の安全を見守るようにシーサー。
海の安全を見守り続けて20年です。
さて、ここまで1074mを歩いてきました。
来間島に到達するまでは、残り616mです!
来間大橋の親柱から架橋への思いを馳せる
さあ、やっとでたどり着いた来間島!
のんびりのんびり、記念撮影しながら歩いて、約30分。
ここでぜひチェックしてほしいのが、来間大橋の親柱の上です。
来間大橋の開通を記念して、来間島島民一人ひとりが一枚一枚に
思いを込めた作絵陶板196枚が、はめ込まれています。
もちろん、来間大橋の宮古島側の親柱にも、同様にはめ込まれています。
大人から子どもまで、大橋架橋への夢を描く言葉や絵が記さていました。
ぐしけんはるさんが書かれたというタイルには、こうありました。
「びょうきになってもあんしん ありがとうくりまおおはし」
今でこそ、今だから、来間大橋を渡れば5分で行けてしまう宮古島。
だけど、つい20年前までは船で行き来し、
その離島が故に苦労は並々ならぬものだったに違いありません。
島人の生活を支え、旅人を運んでくる橋、
そして新たな風を運んできたのもこの橋です。
せっかくなんで、このまま来間島散策へ!大橋近辺のポイント
さて、ここまで来たならすぐに引き返すのではなく、
来間島を満喫しましょう!
カーブした坂道を登って行けば、左手に来間島の案内看板があり、
この先には以前にご紹介させていただきましたタコ公園があります。
また、来間島側から歩くなら、ここに車を駐車すると良いかと思います。
そのまま直進して右側に海へ降りる道を行くと来間漁港。
かつて、来間漁港と前浜間を船で行き来した港です。
港のわきのビーチは来間大橋を望む、とても美しいビーチです。
坂道を登り切った先、右手側の来間島東農村公園は、
大きなシーサーが目印の展望台です。
今、渡ってきたばかりの来間大橋が、青い洋上にまっすぐに輝いています。
さらに進めば、「パニパニ」や「ヤッカヤッカ」、「楽園の果実」など
お洒落で居心地の良いカフェもありますので、
来間大橋ウォーキングで疲れた体を癒してあげても良いですね!
※こちらは、2016年3月6日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
- 来間大橋は、車の駐車禁止です。来間大橋は橋の中央部が盛り上がっているため路上駐車をすると後続車が対向車を確認できず、大変危険な状態になります。橋からの眺めを楽しみたい場合は歩きましょう!
- 宮古島の冬場(12月~2月)の非常に風が強い日や台風前などは来間大橋のウォーキングは危ないのでやめましょうね。
- 来間大橋架橋後、観光客の増加によりカフェなどのお店も随分増えました。「パニパニ」や「楽園の果実」、「ヤッカヤッカ」など居心地のいいカフェでウォーキングの疲れを癒しましょう。
ライターのおすすめ
全部を徒歩で渡り切るのはちょっと大変ですが、せめて橋のてっぺんまで、或は数メートルだけでも歩いてみると、風景が全然違ってきます。車からは感じられない美しさや風を感じてみてください。
砂川葉子
岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。