沖縄には「琉球王国のグスク及び関連遺跡産群」として2000年に登録された、9つの世界遺産があります。首里城や斎場御嶽など、とにかく有名な遺跡が目白押しなのですが、皆さんは沖縄観光の際に、こういう疑問を持たれたことはないでしょうか?
「沖縄の9つの世界遺産って、
一日で全部巡れるの??」 と。
ありますよね?いや、あってくれないと困ります。
私は沖縄に住み始めて5年ですが、ずっとこれが疑問だったんです。
なので、行ってきました。沖縄の九つの世界遺産を、一日で。
観光
2017.12.29
writer : 山上学
沖縄には「琉球王国のグスク及び関連遺跡産群」として2000年に登録された、9つの世界遺産があります。首里城や斎場御嶽など、とにかく有名な遺跡が目白押しなのですが、皆さんは沖縄観光の際に、こういう疑問を持たれたことはないでしょうか?
「沖縄の9つの世界遺産って、
一日で全部巡れるの??」 と。
ありますよね?いや、あってくれないと困ります。
私は沖縄に住み始めて5年ですが、ずっとこれが疑問だったんです。
なので、行ってきました。沖縄の九つの世界遺産を、一日で。
・9つの世界遺産を巡るルート
・① 斎場御嶽(南城市)
・② 首里城(那覇市)
・③ 園比屋武御嶽石門(那覇市)
・④ 玉陵(那覇市)
・⑤ 識名園(那覇市)
・⑥ 中城城跡(中城村)
・⑦ 勝連城跡(うるま市)
・⑧ 座喜味城跡(読谷村)
・⑨ 今帰仁城跡(今帰仁村)
・まとめ&感想
ルートは、那覇空港を出発して、基本的に南から北上していくイメージ。効率が一番良さそうだし、今帰仁城跡まで行ってしまうと疲れがハンパない。座喜味城跡の時点で時間的に無理そうだったら、もうあきらめて帰るもんねー。
そういう軟弱な思考で選んだルートは、以下の通り。
9:00 那覇空港(那覇市) → ① 斎場御嶽(南城市) → ② 首里城(那覇市) → ③ 園比屋武御嶽石門(那覇市) → ④ 玉陵(那覇市) → ⑤ 識名園(那覇市) → ⑥ 中城城跡(中城村) → ⑦ 勝連城跡(うるま市) → ⑧ 座喜味城跡(読谷村) → ⑨ 今帰仁城跡(今帰仁村) → ゴール
この順番に決定です。
次に、ルール。
車での移動はすべてナビに従い、それぞれの遺跡への、到着時間と移動距離を計測します。
また、世界遺産の観光まですると、絶対に時間が足りません。なので観光はいっさいせず、写真のように入口に置いてある「世界遺産」と書いてある石碑のみを撮影して回ります。
ゴールは、沖縄の世界遺産の中で一番北にある「今帰仁城跡」。最終入場時間の18時までに着けるかどうかを調べることにしました。
さあ、無事にゴールできるのでしょうか??
午前9時、那覇空港での証拠写真です。
カメラのセルフ撮影モードというのを使ってみたのですが、明らかに私でも時計でもなく、うしろのおっちゃんにピントが合ってしまうという奇跡。
自撮りなので、お許しください。
そしてここでは、時計が9時を指していることだけ確認いただければ、それでOK!
さっそく車に乗り込み、走行距離を0に設定。今日は、最終的に何㎞走ることやら…。
9時ちょうどに那覇空港を出発。 ナビに斎場御嶽と入力して、出てきたルートは以下の通り。
あれあれ?てっきり高速道の空港線を使って行くのかと思いきや、明治橋を右折して与那原まで下道で行き、海沿いを通るルート。それ本当に早いのか?と疑問を持ちつつも、とにかくしゅっぱーつ!!
このころは、元気でしたね、いろんな意味で。
那覇空港を北上し、明治橋を東へ曲がり、国場川沿いに国道329号をぐいぐい 進む。
そのまま与那覇交差点を越え、再び国道331号へ合流し、東海岸南部の知念半島へ南下。 そのあたりの画像。とても南国っぽい。
知念半島を南下している時は、左側にずっと海が見えます。 太陽と風が気持ち良く、ドライブには最高の場所です。
知念半島をぐるりと回ったあたりで「斎場御嶽130m先」の看板。 さあ目的地は近いぞ。
この広い交差点が目印になります。
左に曲がると駐車場、右が斎場御嶽。 昔は御嶽の前まで車で行けたのですが、今は不可。車はちゃんと駐車場に停めましょう。
斎場御嶽最初の目的地、斎場御嶽(の駐車場)に到着! 時間は午前9時50分。
知念岬も絶景ポイントなのですが、今回は時間がないので行けませんでした。 時間のある人はぜひ、斎場御嶽とセットで訪れてほしいスポットです。
矢印だらけで、もう何がなんだか…。
駐車場の目の前にある券売所へ。ここで入場券を購入しておかないと、御嶽の入口では売っていませんので、ご注意を。
チケットは自動販売機で購入します。大人200円、小人100円。
斎場御嶽入口。この道をひたすらまっすぐ進むと斎場御嶽に着きます。
けっこう距離がありますが、めげずに道なりに進みます。途中にお店などがあり、ぶらぶら歩くのも楽しいですよ。
道の突き当りの建物が、斎場御嶽の入口。
入口の右側は、以前まで駐車場だった場所。今は使えないので、気を付けてくださいね。
駐車場到着が9:50。そこでチケットを買って、ぶらぶら歩いてきたら、もう10:04。
建物に入ってすぐの部屋で、斎場御嶽の説明VTRが流されています。
理解が深まるので絶対に見たほうが良いです。 が、今回は時間がないので、写真だけ。
建物を出たら、すぐ目の前に「世界遺産」の石碑。これだ、これを撮影して、次の世界遺産へ移動するのだー。
撮影してくれた関係者さんから「この石碑の三角形の部分は、斎場御嶽の 「三庫理(さんぐーい)」をイメージしたものなんですよ」と、いいこと教えてもらいました。
ただ、今日はこれ以上先に進まないので、三庫理は見られないですけど。
あと、指を1本立ててるのは「1か所制覇!」の意味。これがあと8回もあるのかと思うと、なんだか気が遠くなってきました。
この先に進めば、久高島が見え、噂の三庫理にも行けるのになあ。 しかし、今日の目的は別にあるので、泣く泣くUターン。
石碑からUターンしたら、すぐに出口。あまりに短い滞在時間に涙。入場料は200円だが、それでも複雑な心境に。
入場して5分で帰ります。悲しい。
しかも、受付に「取材終わりました」と伝えたら「あれ?さっき入ったばっかりなのに…」と、とっても怪しまれる始末。
本人は悲しくて、周囲からは怪しまれて、いいとこなし。
① 斎場御嶽
到着9:50 出発10:18 滞在時間は28分。
スポット名 | 斎場御嶽 |
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住所 | 沖縄県南城市知念久手堅270-1 |
営業時間 | (3月~10月)9時~18時 (11月~2月)9時~17時30分 ※最終入館は閉館の30分前 |
定休日 | 休息日として旧暦の5月と10月の年2回(それぞれ3日間) |
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さて、そそくさと車に戻って、次に目指すのは沖縄で最も有名であろう世界遺産 首里城へ。
ほぼ来た道を戻り、那覇ICの前を通って首里城へ向かうルートのようです。
今回も、けっこう距離がありますね。
南風原の交差点。ここで首里方面へ向かっていきます。
那覇ICの前を通り…
首里城公園の駐車場に到着。駐車料金は320円。
首里城公園の地下駐車場の全景。いつ見てもデカいなあ、地下なのに。
この時点で、時間はすでに11時12分。走行距離は50.2㎞。 9か所あるうちのまだ2か所目に到着しただけという事実に、少し焦り始める。
駐車場は地下2階。
エスカレーターで首里城(と書いてある世界遺産の石碑)を目指します!
首里城建物を出たら、いきなりの修学旅行生と遭遇。これって首里城っぽいですね。 その先に見えるのが、守礼門。
守礼門。最近改修されて、キレイになりました。
担当者に案内していただき、石碑へ。 意外や意外、実は首里城には「世界遺産」と書いた石碑はありませんでした。
実は石碑は二つあります。「こっちのほうが古いんですけど、どっちを撮影されますか?」との質問が担当者から。
もちろん手前の石碑で記念撮影。だって古いほうは藪の中にあって、ハブとか出てきそうなんだもん。
これで2か所制覇!!
でも、ここまで来て首里城を見ないというのは、悲しいというか切ないというか…。このあたりから「何やってんだろ?」という心の葛藤が芽生え始めた気がします。
② 首里城
到着11:12 出発11:22 滞在時間は10分。
スポット名 | 首里城 | ||||||||||||||||||||||||||||
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住所 | 沖縄県那覇市首里金城町1-2 | ||||||||||||||||||||||||||||
営業時間 |
・有料対象区域:奉神門・世誇殿・東のアザナ |
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定休日 | 7月の第1水曜日とその翌日 ※上記期間のみ一部休館 |
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山上学
JTRIP Smart Magazineライター。兵庫県出身、2012年より沖縄在住。