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観光観光

2016.06.28

[沖縄子連れ旅]那覇ハーリー
沖縄の海の伝統行事を体感する

writer : 鈴木亜希子

ハーリーとは、豊漁と安全祈願を目的とした沖縄の伝統行事。
沖縄の各地域で行われるハーリーは、一般には旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に行われますが
那覇市港町にある那覇新港埠頭で行われる「那覇ハーリー」は
毎年ゴールデンウィーク中の5月3日~5日までの3日間開催されます。
那覇新港にて
爬竜船(はりゅうせん)によるダイナミックなハーリー競漕観戦や
無料で爬竜船(はりゅうせん)に乗ることができる体験乗船で
沖縄の海の伝統行事を体感してみませんか?
はりゅう船に乗る
海上だけでなく陸上のイベントも盛りだくさんで
県内のハーリー行事最大と言われる「那覇ハーリー」をご家族でたっぷり楽しんでください!

那覇ハーリーの船はとにかくでかくて豪華!

那覇以外の地域のハーリーは、沖縄の伝統的な小型漁船である「サバニ」に漕ぎ手、舵取り、鉦打ち合わせて11~12名が乗船します。
ハーリー船
しかし那覇ハーリーは龍の装飾をした大型の爬龍船(はりゅうせん)を使い
全長14.5m、幅2.1m、重さは2.5tもあるのです。
長い船
漕ぎ手は32名、鐘打ち2名、舵取り2名、旗持ちなど6名と、乗組員が42名になる大型のもので
舳(へさき)には竜頭を、艫(とも)には竜尾の彫り物を飾った特別なもの。
竜の飾り
このような豪華な爬龍船が海上を疾走するのです。

迫力のハーリー競漕を観戦しよう!

ハーリー競漕は初日と3日目に行われ
黄・緑・黒の3隻の爬龍船が旗手の合図でスタートし、速さを競います。
競争
その様子を護岸から観戦することができます。
観戦中
那覇市内の中学生による男女別学校対抗戦や
会社や団体の名誉をかけての真剣勝負。
様々なチーム
どのチームも練習を重ねてきており、とにかく迫力満点なのです。

また3日目の午後に行われる
「御願(うがん)バーリー」と「本バーリー」は最大の見所。
御願(うがん)バーリーは伝統衣装を身にまとい
ハーリーウタ(歌)を歌いながら、ゆっくりとあざやかな櫂(かい)さばきで港内を回遊する儀式で
海の神様に航海安全、大漁祈願や地域の発展を祈願します。
海の神様に祈願
その後の本バーリーは雰囲気が打って変わって
全力で力強く櫂を漕ぐ姿には感動させられます。
力強く漕ぐ

見るだけじゃない!ハーリー船に乗ってみよう!!

那覇ハーリー2日目の5月4日には『ハーリー船体験乗船』が行われます。
実際にハーリー競漕で使われている船に無料で乗ることができるのですが
クリアしなければならない条件があります。
それは身長が100cm以上あること。
身長あるかな
会場の海側にある受付の横には目安となる支柱が立っていますので
ここで基準をクリアしているか確認してから
受付で名前などの記入を。
受付へ
毎年子どもから大人まで人気の体験乗船なので
受付に長蛇の列ができることも。
時間に余裕を持って受付に行きましょう。

さぁ!みんなで力を合わせて海に漕ぎ出そう!

ライフジャケットを着けたらいよいよ乗船です。
ハーリー船にはもちろんエンジンはないので
みんなで力を合わせて櫂(かい)を漕がなくては進みません。
まずは最初に櫂の使い方を教わります。
漕ぎ方レッスン
いざ体験スタート!
おそる、おそる
鐘の音に合わせて櫂を漕ぎますが結構力が必要。
ハーリー競漕のすごさを身を持って感じる瞬間です。

漕ぐのが難しいお子さんは鐘つきの体験がおすすめ。
鐘つき体験
リズムよく打ち鳴らしてくださいね。

15分ほどで護岸に戻り体験乗船終了です。
疲れも心地良く、貴重な体験になることでしょう~。

陸上のイベントも楽しんで、花火鑑賞で締めくくり

那覇ハーリーの楽しみは海上だけではなくて、陸上にもあります。
周囲にはたくさんの飲食ブースが出店しているのでお食事もおやつも充実。
ひと休み
ブースによっては飲食スペースがあるので
日差しから逃れてゆっくり休憩することもできます。

そして3日間を通じて地元沖縄の人気芸能人による音楽ライブ、お笑いステージなどのさまざまなイベントが夜まで続き、盛り上がりも最高潮となります。
夜までイベント
最後には音楽に合わせて海上から花火が打ち上げられ、ひと足早い夏を味わうことができるのです。
最後に花火
ゴールデンウィークの沖縄旅行は那覇ハーリーでとっておきの思い出作りをしてくださいね。

スマートポイント

  • 会場には駐車場がないのでバスやタクシーの利用を。タクシーだと会場のより近くまで行けるので便利です。
  • 那覇ハーリー会場の中心部にはおむつ替えコーナーや授乳コーナーがあるので小さなお子様連れの方はぜひ利用してください。
  • 花火の打ち上げ終了後はいっせいに人が動きます。会場付近ではタクシーもなかなか捕まらないですが、会場から10分ほど歩いて国道58号線まで出ると空車のタクシーを拾いやすいです。

ライターのおすすめ

5月の沖縄は日差しが強く、曇りでも意外なほど日焼けしてしまうのでしっかりと対策を。また夜は海風で肌寒く感じますので上着があると安心。体験乗船は動きやすく、濡れてもいい服装がおすすめです。

鈴木亜希子

2004年沖縄へ移住。看護師をしながら
週末はこどもたちと楽しいことがありそうな場所へのおでかけを楽しんでいます。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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