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観光観光

2020.01.22

手に汗握る熱戦
伝統の糸満ハーレー

writer : 岡田竜平

ハーレー競漕
沖縄本島南部の漁師町である糸満市では、毎年旧暦の5月4日に糸満ハーレー競漕が行われます。沖縄の他地域ではハーリーといわれることが多いですが、ここ糸満ではハーレーと呼ぶ伝統のドラゴンボートレースの熱戦が漁港内で繰り広げられます。2016年は、平日にもかかわらず、梅雨の晴れ間に恵まれ、多くの地元の人々や観光客が手に汗握る熱戦に声援を送りました。

何百年ものウミンチュの伝統

ウミンチュ(漁師)の祭り
今から何百年も前に中国から伝えられたハーレーは、糸満市の主要な祭りのひとつです。この伝統行事は、「ウミンチュ(漁師)の祭り」であり、現在は糸満漁協の組合長が行事委員長となっています。海からの恵みに感謝し、大漁と航海の安全を祈願する大切な旧暦の祭りなのです。
儀式
当日の早朝、会場となる糸満漁港中地区近くの山巓毛(サンティモウ)の丘で儀式を行った後に、競技が始められます。そして熱戦は、夕方近くまで続きます。

伝統の古式ハーレー

グルーウグヮン(御願バーレー)
糸満ハーレーの一番の見所は、字糸満の西村、中村、新島の旧三集落で争われる古式ハーレー競漕です。伝統衣装を身につけた各集落選出のメンバーによって、まずはグルーウグヮン(御願バーレー)を行い、ハーレーの幕を開けます。
クンヌカセー(転覆競漕)
その次のレースは、クンヌカセー(転覆競漕)です。これは、レース中、指定位置で舟を転覆させ、再度乗り込んでゴールを目指すという漁師としていざという時の技量も試されるユニークな競漕です。
アガイスーブ(上いバーレー)
全ハーレー競漕の最後を飾るアガイスーブ(上いバーレー)は、手に汗握る2185mの長距離レースです。レース中は、会場全体の注目が三艘に注がれ、大声援が送られます。
集落対抗には、その他に中学生や青年団などによるハーレーがあります。

平日でも地域や職場で参加

門中ハーレー糸満ハーレーは、古式に則った集落対抗の競技だけでなく、高校生や職場の仲間などで作ったチームで参加する競漕などもあります。また、親戚縁者で作ったチームで争われる門中ハーレーという、血縁関係を重んじる沖縄ならではの競技もあります。
チーム参加
地元糸満の人達にとっては、大切な伝統行事であり、漁港を取り囲む形でずらりと並んだイベント用テントの下に集います。そして、地域や職場でオードブルやバーベキューを食べながら観戦します。平日に当たることが多くなりますが、旧暦文化を大切にする糸満の人達の姿を垣間見ることができます。
ハーレー観戦

地元のB級グルメに舌鼓

露店ハーレー競漕以外にも、会場には露店が並び、漁師町の伝統行事を盛り上げます。焼きそばや焼き鳥の屋台が食欲をそそり、梅雨時期の蒸せる暑さの中、かき氷屋さんの前には常に人だかりができています。そして、子ども達も食べ物だけでなく、ゲームやおもちゃの屋台の前にお小遣いを握りしめて集まって来ます。
屋台
祭りの定番屋台以外にも、地元沖縄のお店が移動キッチン車などで出店もしており、お店の味をここで味わうこともできます。糸満漁協も食堂で、イカ墨汁や天ぷらなどできたてを販売していますので、何を食べるか選択に迷うかもしれません。露店3

※こちらは、公開日が2016年7月29日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • 沖縄は梅雨の時期に当たりますが、暑さ対策は必須。水やお茶などたくさん消費するものは、事前に用意しておくと便利。
  • 会場内の屋台以外にも、周辺のお店で刺身や牛汁など地元のフードをテイクアウトできます。
  • 主な競技は午後に集中するので、昼12時ごろまでには会場に行くことをおすすめ。

ライターのおすすめ

知り合いが競漕に参加していなくても、ついつい応援してしまいたくなってしまう、そんな魅力が糸満ハーレーにはあります。一度体験すると、病みつきになるかもしれませんので注意が必要です。

岡田竜平

映像制作、翻訳業をしながら沖縄各地を探索中。フォトグラファーとしても活動。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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