「日本最南端の碑」は必見！
波照間島南東岸「高那崎」周辺

荒々しい断崖絶壁が連なる南東岸

南東岸の「高那崎」は、ニシ浜とはコントラストを描くかの様に、雄壮で荒々しい景観を形成しています。高さ十数メートルもの断崖絶壁が数キロにわたって連なり、激しい波が一年中豪快に打ち付けています。

吸い込まれるような濃紺の深淵な海の色合いは、太平洋の広大さを否応なく感じさせてくれます。なお、周辺は隆起サンゴによる地層のため、地面はゴツゴツです。履物はサンダルではなく、スニーカーなどがベスト。

ところで、“パイパティローマ（南波照間）”という伝説の島をご存知でしょうか？　この最果ての南端の、更に遥か南方にあるとされた幻の楽園をいいます。海の向こうの桃源郷…。時空を越えた、不思議な想像力をかき立てられます。

日本最南端の証をしかと確認

高那崎の西部はちょっとした遊歩道が整備され、行き着く先にあるのが「日本最南端の碑」。有人島としては、日本最南端を示すコンクリート製の記念碑は、東経123度47分12秒、北緯24度2分24秒の地点に位置しています。沖縄県本土復帰前の1970年、旅行中であった一人の学生が自費で製作したものです。手作りならではの素朴な佇まいは、どことなく切なさが漂います。

すぐ隣には、「日本最南端平和の碑」、及び「波照間の碑」と、全部で三つの碑が建立されており、いずれも写真撮影に最適です。


また、地面に目をやると、石積みの小路そのものがモニュメントに。全国の石が敷き詰められた「蛇の道」で、ご自身の出身都道府県を探してみましょう。


スポット名：日本最南端の碑
ジャンル：八重山
住所：沖縄県八重山郡竹富町波照間
電話番号：0980-82-5445（竹富町観光協会）
料金：無料
駐車場：あり

冬季は南十字星を観察できる日本で唯一の場所

北回帰線のほぼ真下という低緯度に位置する波照間島では、全88星座のうち84を見られます。また、12月から6月の晴れた夜には、日本で唯一、南十字星を観測できることでも知られています。

1994年この地に開館した天文台が「竹富町波照間島星空観測タワー」です。内部には、口径200mmの大口径屈折式天体望遠鏡やプラネタリウム（2016年7月現在ともに故障に付き、昼間のコンテンツは展示室と展望台のみ）が設置されています。

また、夜間は満天の星空を肉眼で観測しながらの「星空ガイド」も催行され、人気を博しています。人工の灯りがほとんど無い特別な環境下ならではのナイトツアー、参加しない手はないでしょう。

南北およそ3,000kmからなる日本列島の南のエッジ…。旅情かき立てられる最果ての地にて、昼は日本列島や大海原を、そして夜は銀河・宇宙を、ロマンチックに感じて下さいね。

スポット名：波照間島星空観測タワー
ジャンル：八重山
電話番号：0980-85-8112
料金：大人（高校生以上）400円／小人（小中学生）200円
営業時間：［昼間］10時～12時・13時～17時
［夜間］20時～22時（夏時間４～10月）
19時～21時（冬時間11～３月）
定休日：月曜日
駐車場：あり
HP : http://haterumajima-hosizora.jp/