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観光観光

2017.01.15

名護のわんさか大浦パークで
沖縄の原風景に触れてみよう

writer : 福田展也

わんさか大浦パーク
那覇から高速で60分。トンネルを抜けるとそこには、手つかずの沖縄が広がっています。太平洋の大海原と緑深い太古の森が出合う“奥やんばる”。その玄関口にあるのがわんさか大浦パークです。
スタッフさん
沖縄らしい商品
この施設は、名護の東海岸の「二見以北10区」と呼ばれる地域のおいしいものや温かい人に触れることができる複合型の交流施設。地域の“おじぃ”や“おばぁ”が育てた新鮮野菜、亜熱帯のまぶしい太陽とみずみずしい潮風を浴びて育った果物、色とりどりの草花や元気なハーブ、土地のものを使った惣菜、スローなファストフードなど、沖縄らしい商品がたくさん。
土地のものを使った惣菜
オープンしたのは2011年。汀間や嘉陽、天仁屋といった珍しい名前の10の区(集落)が出資して地元の人の手で運営されています。

一番人気は地元の特産品を使ったオリジナルフード

パパイヤと沖縄産の緑茶を使ったクッキー
おすすめはパパイヤと沖縄産の緑茶を使ったクッキー、ポークおにぎり、いなり寿司。
チャンキーな食感を楽しめるクッキー
チャンキーな食感を楽しめるクッキーはお土産にも最適なヒット商品。国頭村の緑茶をブレンドした「やんばる緑茶」と地元の二見以北10区で栽培されたパパイヤをラムに漬け込んだ「ラムパパイヤ」の二つの味を楽しめます。

クッキーの生地は甘さ強めの仕上がりなので、緑茶の爽やかな苦味や、ほんのりラムの香りがするパパイヤとの相性が抜群。ありそうでない味のコンビネーションがなかなかです。
パパイヤポークおにぎり
パパイヤいなり
お昼時ならば、「パパイヤポークおにぎり」と「パパイヤいなり」はいかがでしょうか?沖縄のソウルフード、ポークおにぎりに特産品のパパイヤが加わって、あっさりナチュラルな味わいを楽しめます。そして、いなり寿司は意外にも沖縄でも人気の食べ物。しゃりしゃりした感じのパパイヤが南国ムードを添えています。
紅芋アンダギー
また、施設内には沖縄食堂の「南乃畑」もありますので、じっくり沖縄食を味わいたい方はそちらをどうぞ。そして、オープン以来のロングセラーの紅芋アンダギー。そのほかやんばるの緑茶を使ったクッキーや、シークヮーサージュースなどのパーラーメニューも充実しています。

地域の“おじぃ”や“おばぁ”が育てた新鮮野菜もおすすめ

パパイヤ
意外な果物
お腹が満足してきたら、やんばる自慢の新鮮な野菜のコーナーへ。マンゴー、パパイヤ、島バナナ、タンカン、シークヮーサーなどの沖縄らしい果物の他、時期によっては、レモンやイチゴ、金柑といった「沖縄で育つの?」的な意外な果物も並んでいます。

おすすめの金柑は二見以北10区の北端にある底仁屋という集落で育てられたもの。県外の丸いものとは違って、楕円形をした形が印象的で、沖縄の在来種ではないかという人もいます。
レジ付近
取り扱いをしているのは年間通じて野菜がおよそ100種類、果物がおよそ40種類。ニガナ、島らっきょう、カンダバー、ハンダマなどの島野菜や、イーチョーバー、クワンソウ、サクナ(長命草)といった島ハーブなど、沖縄独特の農産物はお土産にも最適。日差しが強烈になる真夏にはどうしても品数が減ってしまいますが、秋から初夏にかけてはいろんな青果物に出合うことができます。

文化体験や集落の散策も楽しめる!

マングローブ遊歩道
わんさか大浦パークの特徴はやんばるの自然や文化触れ合える体験メニューが充実しているとことろ。片道720 mほどのマングローブ遊歩道(入場料350円)では「生命のゆりかご」と呼ばれるマングローブに生息する動植物を間近に見ることができます。
シーカヤック
一番人気はシーカヤック。マングローブはもちろん大浦湾から太平洋に漕ぎ出しての「朝日カヤック体験」や満天の星空を楽しめる「ナイトカヤック体験」など、沖縄ならではのアクティビティを楽しめます。また、「葉っぱ細工遊び」や三線体験、沖縄料理体験を通じて沖縄の文化に触れたり、集落散策ガイドでは、昔ながら沖縄の集落の魅力に触れることができます。

西海岸とはひと味違う東海岸の魅力に触れる

深田友樹英さん
「自然の変化を愛でる感性や他人への感謝の気持ちなど、日頃のせわしなさの中で忘れてしまいがちな大切なものをわんさか大浦パークで思い出してほしいです」
そう語るのは、5年前に祖父のふるさとであるこの場所にIターンして地域おこしに取り組んでいる深田友樹英さん。地域の先輩方と一緒にわんさか大浦パークの運営に携わっています。
名護東海岸久志地域の案内看板
牛のオブジェ
沖縄本島の観光といえば西海岸に目が行きがちですが、東海岸には、西海岸とは違ったほのぼのとした素朴さが残っています。美ら海水族館や恩納村でのマリンスポーツを楽しんだ後は、ぜひやんばるの東海岸を訪れて、手つかずの海や山、昔ながら暮らしに触れてみてはいかがでしょうか。

スマートポイント

  • 那覇方面からのアクセスは沖縄自動車道の宜野座インターで降りて東海岸の国道331号を通るルートが渋滞に影響されないのでオススメです。
  • わんさか大浦パークには大きな広場があり、地域行事やイベントが不定期で行われています。
  • 思い出もお土産に!地元の農家の方が時々納品に来ています。チャンスがあればぜひ「ゆんたく」(おしゃべり)を楽しんでみてください。

ライターのおすすめ

わんさか大浦パークのある名護市東海岸の二見以北10区には昔ながらの集落が残っています。10ある区のそれぞれに見所もありますので、ぜひ時間をとって散策を楽しんでみてください。

福田展也

目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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