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観光観光

2017.01.14

南国果実を齧ったみたい!
名護市ジェラートカフェリリー

writer : 阿久津彩子

ジェラート
細い茎の先に大きな花を咲かせるユリ。その可憐な姿をかたどったジェラートは、名護市の人気店「Gelato Cafe Lily(ジェラートカフェリリー )」のトレードマークです。やんばるの大自然を眺めながら、マンゴーにシークヮーサー、ちょっぴり珍しいヤギミルクなど、色鮮やかで風味豊かな冷スイーツをいただきます。

やんばるの大自然に包まれた
ジェラート専門店

ジェラートカフェリリー
名護市内から瀬底島や沖縄美ら海水族館へと向かう海沿いルート・本部循環線からほど近く、雄大な山々に囲まれた隠れ家的なロケーション。ジェラートカフェリリーはフルーツの栽培とヤギの飼育を行う農業生産法人・ぐしけんファームの一角に店舗を構えています。
生い茂る木々
広々とした敷地に足を踏み入れると、生い茂る木々が優しい影を作り出し、全身をそっと包み込まれた気分に。
ウッドデッキのテラス席
ウッドデッキのテラス席からは雄大な名護湾を遠くに望み、爽やかな森の風を肌に感じながら心地良い時間を過ごせます。ドライブの足休めに少しだけ立ち寄ったつもりが気付けばぼーっとのんびり…なんてお客様も多いのではないでしょうか?

全50種類のフレーバーから
常時18種がラインナップ

店内
大自然に癒された後は、お待ちかねの店内へ。正面に構えたショーケースには色鮮やかなジェラートがずらり。きれいにディスプレイされた姿を眺めるだけでも幸せな気分に浸れます。
ショーケースに並んだ色鮮やかなジェラート
こちらでは約50種類ものレシピの中から、季節や人気に応じて18種類のフレーバーを提供。すべてのジェラートに卵は不使用。乳製品を加えていないフルーツベースのジェラートもあるのでアレルギーの方でも安心して楽しめます。
素材本来の色味を活かしたカラフルなジェラート
カラフルな色合いは着色料ではなく、どれも素材本来の色味を活かした自然のもの。ヨーロッパ産のフルーツやナッツと合わせて、ぐしけんファームで育てたマンゴーやシークヮーサーなど、質の高い県産素材をふんだんに味わえるのはここだけの贅沢です。

絶妙な舌触りや口どけのために
欠かせない最後のひと手間

ジェラートを練り上げている様子
ひとつのカップには好きなフレーバーを三つまでチョイス。注文後は専用のスパチュラと容器の縁を器用に使い、何度もジェラートを練り上げていきます。この練りの工程を欠かさず行うことで舌触りや口どけが良くなり、ジェラートそのものの味わいが格段に増すのだとか。
手際良く仕上げていく様子
手際良く仕上げていく様子に思わず見とれてしまいますが、実は見た目とは裏腹にかなりの技術を要する作業。何度も練習を重ね、テストに合格したスタッフさんだけがお客様に提供できるそうですよ。
ショーケースとスタッフさん
ケースの中で徐々に柔らかくなるジェラートは見るからになめらかでおいしそう。カップの底に隙間なく敷き詰め、ジェラートの先端がそれぞれ別方向へ向くように盛り付けたら完成です。

素材のおいしさが詰まった
食べごたえのある味わい

マンゴー&パッション
選んだフレーバーは県産フルーツを惜しげもなく使った「マンゴー&パッション」、3種類のベリーが混ざり合う「フルッティ ロッシ」、そしてプレミアムフレーバーの「ピスタチオ」。
スプーンですくったジェラートのアップ
ずっしりと重いカップに思わず頬を緩ませながら、まずはひと口、ピスタチオのジェラートを含むと、濃厚な味わいに心がハッと色めき立ちます。香ばしい香りとぎゅっと凝縮したような風味が広がり、後味は不思議とさっぱり。とろけるように消えていく口どけの良さがたまりません。
違うジェラートの組み合わせのカップ2つ
グリオット(さくらんぼ)やアプリコット(あんず)など、ヨーロッパ産のフルーツも保存料や香料を使わず、果物をそのまま食べているかのような存在感。甘さを控えめにしているので素材ごとの味わいや香りを直接感じられるのが魅力です。

敷地内で育つ
ジェラートの素材達

ヤギ
この日は登場しませんでしたが、沖縄でなじみのあるヤギのミルクを使ったジェラートも注目のフレーバー。栄養価が高く消化吸収の高いヤギミルクは、牛乳よりもすっきりとしたおいしさ。新鮮な搾りたてをすぐに加工することでクセのないマイルドな味わいに仕上げているそうですよ。
シークヮーサーの木
さらに敷地内を散策すると、たわわに実ったシークヮーサーが。秋の始まりは爽やかな酸味と苦味が特徴ですが、冬になると黄色く色づき、甘酸っぱい完熟果実へと変わっていきます。時期によって違ったおいしさを味わうことができるので、季節ごとに訪れてみる価値ありですね。

地元に溶け込む
やんばるの憩いの場

店内の様子
2012年4月のオープン以来、小さなお子様から年配の方まで、幅広い世代に愛されるお店。お客様の大半は地元の方なのだとか。名桜大学が近いこともあり、休み時間にランチに訪れたり、気の置けない友人とゆんたくを楽しんだりする学生さんの姿もよく見かけます。
仲原わかな店長
「意外と男性のお客様も多いんですよ。大学生の男の子が一人でフラッと立ち寄ってくれたと思ったら、後日彼女を連れて来てくれたことも。もしかすると一度目は初デートの下見だったのかもしれませんね」。わざわざ下見までしてくれるなんて沖縄の男性は優しいなぁ~。仲原わかな店長のお話を聞きながら、地元にしっかりと溶け込んでいるお店の様子をうかがい知ることができました。
スタッフの皆さん
ジェラートのおいしさはもちろんですが、スタッフさんのさりげない気配りと穏やかな雰囲気もまた、ファンを増やしている理由なのかもしれませんね。リリーのジェラートにまだ出合っていないという方はぜひ足を運んでみてください。一年中暖かな沖縄ではいつ味わっても食べごろですよ。

スマートポイント

  • 11時30分~15時まではランチプレートも注文できます。+300円でコーヒーorティー&お好きなジェラート1種類付きになってお得です。
  • 瀬底島や沖縄美ら海水族館、ナゴパイナップルパークにネオパークオキナワなど周囲に観光地がいっぱい。観光の合間にお立ち寄りください。
  • リリーのジェラートはなめらかさにこだわっているため、すぐに溶け始めてしまいます。写真に収めるなら大急ぎで撮影を!

ライターのおすすめ

北部までなかなか行けない…という人はフェイスブックをチェック。琉球キングスの試合会場や沖縄フードフレアなど、県内のさまざまなイベントに出店しています。

阿久津彩子

得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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