“常夏の亜熱帯”、“トロピカルなリゾート”、
“エメラルドグリーンの美ら海”…。
一般的に、沖縄と言えば、こういったイメージでしょうか。
観光
2015.04.21
writer : 小川研
“常夏の亜熱帯”、“トロピカルなリゾート”、
“エメラルドグリーンの美ら海”…。
一般的に、沖縄と言えば、こういったイメージでしょうか。
その反面、最近ニュースなどで耳にするのが「辺野古(ヘノコ)」という、変わった地名。それは一体どこで、どうやって行くの?というツーリストも少なくありません。同じ沖縄なのに、(なぜか)ガイドブックには決して
出ていない。でも、だからこそ、やっぱり気になる…。
そういった思いを抱きつつ来られる多くの県外の方々のために、
那覇中心部から、名護市の辺野古直通「辺野古バス」が運行されているのを
ご存知でしょうか。
催行するのは、沖縄県内労働・市民団体の有志、有識者や議員らによる
市民団体「島ぐるみ会議」。“オスプレイの配備撤回と普天間飛行場の
閉鎖撤去・県内移設断念を求める『沖縄建白書』の実現を目指し未来を
拓く”を理念としています。沖縄本島北部東海岸・辺野古岬や大浦湾に
今なお残る、透明度も高く多様な生態系の息づく美しい海を守ろう!
というメッセージを発信しています。
昨年8月より開始された企画で、毎日10時に沖縄県庁前広場から出発し、
お昼前後に、米軍「キャンプ・シュワブ」のある辺野古岬に到着。
希望者には辺野古の浜などを案内し、17時半頃那覇に戻るという
シンプルな内容です。
まずは、那覇市泉崎の沖縄県庁前広場にて、9時半より受付を済ませます
(基本申し込み不要、先着順です)。50人乗りの貸切バス1台で10時に、
県民広場を出発(往路復路とも、沖縄自動車道・伊芸SAにてトイレ休憩
あり)。なお、お弁当・飲み物などは、(また天候次第で、サングラスや
帽子、日焼け止め、雨合羽なども)ご持参のこと。
辺野古の浜の隣で新基地建設反対を平和的に訴える「ヘリ基地反対協議会」のテント村を視察します。こちらでは、大浦湾の豊かな自然を記すパネル
展示や、各種資料を見学できます。
米軍「キャンプ・シュワブ」ゲート前では、地元の方々たちとの交流も
あります。沖縄戦を経験してきた、ご高齢のおじぃ・おばぁが大半ですが、
中には、県外から応援に駆けつけた若者、そして在沖の現役大学生も
多く見受けられます。何となく怖いイメージがあるかもしれませんが、
現地にいらっしゃる方々は、平和とありのままの自然・海を愛する
心優しい方々ばかりです。沖縄の伝統的な踊り“カチャーシー”で
盛り上がるなど、テレビで見るイメージとは違って和やかな雰囲気なので、ご安心を。
まあ小難しいことは置いておきますが、希少生物のウミガメや天然記念物のジュゴンが生息するなど、多様な生態系が色濃く残る、まさに世界的にも
貴重なこの湾岸が、将来どんな風に変貌するのか、現時点では誰も予想
できません…。だからこそ、西海岸リゾートエリアとはまた一味違った、
この、北部東海岸ならではの“美ら海”を、ぜひご自身の目で
ご覧になられて下さい。
何故なら、自然は私たちの意識なくして、
いつまでも美しいまま残るものとは限らないですから…。
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
スポット名 | 辺野古 ツアー名/島ぐるみ会議 辺野古バス |
---|---|
料金 | 1,000円(カンパ歓迎) |
営業時間 | 運行/毎日 |
備考 | 集合場所/沖縄県庁前県民広場(那覇市泉崎1-2-2) ※宜野湾市・沖縄市・うるま市集合のバスもあり 所要時間/7.5時間程度(10:00~17:30頃) FB/http://www.facebook.com/shimagurumi ・ツアー催行中は、主催者が安全管理はもちろん、 コンプライアンス順守に、万全を期しております。 ・主催者は、那覇や他地域と名護市辺野古間との送迎バスの 運営を担うもので、現地での抗議集会の開催といったこと には関与しておりません。 ・米軍管轄下のキャンプ・シュワブ及び、辺野古岬周辺 には、立ち入り制限区域があります。法律に違反する 行為は、処罰される可能性があります。 ・ガイドの指示に従っていただけない場合、ツアーへの ご参加をお断りする場合がありますので、予めご了承 ください。 |