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観光観光

2017.12.01

日本初の自然を活かした古酒蔵
琉球泡盛の浪漫を感じる龍の蔵

writer : Naoko Uchima

沖縄本島北部の東海岸に、天然の鍾乳洞の中で長期にわたって泡盛を熟成させて古酒(くーす)を作る蔵があるんです。誕生日やお祝い、家族の記念に、夢やメッセージを託してボトルキープ。一風変わった独自のサービスを提供しているのは、金武酒造が運営する鍾乳洞の古酒蔵「龍の蔵 金武本店」。現地でしか注文できないことも、わざわざここへ足を運ぶ理由の一つ。地元ならではのこだわりが感じられる、沖縄観光リピーターにおすすめの人気の穴場です。
龍の蔵 
ボトルキープ
鍾乳洞の中
深い洞窟

鍾乳洞の古酒蔵は、どうやって生まれたか?

全長270m、地下30mの鍾乳洞は、龍神信仰の発祥地としても知られ、辰年の人はもちろん、そうでない人もパワーがもらえそう。熟成された古酒は、驚くほどに芳醇です。鍾乳洞の中の気温が泡盛の保存に適した18度前後に保たれていることに注目し、日本初の天然鍾乳洞の古酒蔵として1988年にオープン。地元金武町を盛り上げるための地域おこしがきっかけだったと、社長の豊川あさみさんがお話しくださいました。
鍾乳洞の中
周りの岩
パワースポット

夏は涼しく、人気の古酒蔵見学ツアー

鍾乳洞では、古酒蔵見学ツアーも行っています。見学の手順は、事前に電話予約をして、泡盛の販売所も兼ねた「龍の蔵 金武本店」で入場券を購入、車で数分離れた鍾乳洞の古酒蔵へと移動します。子どもから大人まで、個人でも団体でも見学可能。真夏の30度を超える熱さでも、鍾乳洞の中は涼しいので、夏の見学ツアーもおすすめです。ひんやりと気持ちいい鍾乳洞の中はまるでワインセラーのよう。泡盛のボトルがずらりと並び、大切に保管されています。どの泡盛にも、たくさんのオーナーの想いや夢、願いが込められ、静かに熟成の時を待っています。見学ツアーには、年間3、4万人が訪れていて、毎年2月のプロ野球キャンプ時には、金武町でキャンプしている東北楽天ゴールデンイーグルスのファンなどで賑わうそうです。鍾乳洞の古酒蔵から「龍の蔵 金武本店」までは、歴史的な建造物や歌碑もあるので、歩いて散策してもいいでしょう。
ボトル受付
ひんやりとした空気
まるでワインセラー
石碑

絶大な人気を誇る豆腐よう

鍾乳洞の中では、古酒だけではなく、自家製の豆腐ようも熟成しています。豆腐ようは、琉球王朝時代に生まれた豆腐を使った発酵食品。沖縄の料理に欠かせない豆腐を泡盛、米麹、紅麹などで漬け込んで自然発酵させた健康食材で、「東洋のチーズ」とも呼ばれ、沖縄の気候、風土、食文化に根ざした食べ物として現在に受け継がれました。それらをベースに豊川さん一家のこだわりと独自性によって三種類の豆腐ようモダンシリーズが誕生。通常の豆腐ようは、約3カ月間熟成させますが、龍の蔵ではなんと、1年以上の時間をかけてゆっくりと熟成させています。そのため、従来の豆腐ようとはまったく異なる風味を味わえます。豆腐ようの独特のクセが苦手、という人がはまるという逸品なので、ぜひとも食してみてください。
豆腐よう
瓶入り
発酵食品
蔵への看板

スマートポイント

  • 鍾乳洞古酒蔵ツアーは11時、14時、15時30分から。サイトから割引券を印刷して持参すると、料金が半額に。グループの場合は一枚で全員適用。10名以上の団体も常時受け付けているので、事前にお問合せを。
  • 「龍の蔵 金武本店」では金武酒造の泡盛のお土産セットも購入可能。
  • 那覇空港から車で約1時間。沖縄自動車道の金武ICを降りて数分。駐車場は「龍の蔵 金武本店」近くの金武観音寺駐車場を過ぎたあたりの看板を目印に。鍾乳洞の古酒蔵見学後に、カフェレストラン長楽でのランチもおすすめ。

ライターのおすすめ

パスタソースとして使える豆腐ようモダンシリーズは、琉球、洋、中の3種類。ご飯にのせたり、トーストにのせてもおいしく、いろいろアレンジできます。一度食べたら癖になり、お土産にきっと喜ばれますよ。

Naoko Uchima

地域に根ざした情報をグローバルな視点で捉え、楽しく、ディープな沖縄のヒト、モノ、コトをご紹介。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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