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観光観光

2020.02.06

南国の自然を贅沢に満喫!
東南植物楽園の昼と夜の顔

writer : 中本岩郎

楽しみ方を探る

沖縄を思い浮かべる情景に欠かせないものとして、ヤシの木や南国特有の花々が挙げられると思います。そんな南国の植物や花々を鑑賞できるテーマパーク「東南植物楽園」の魅力について紹介しますが、今回は「昼も夜も楽しめる」という切り口から東南植物楽園をとことん楽しみたいと思います。

東南植物楽園は沖縄本島中部の沖縄市に位置し、沖縄高速道の「沖縄北IC」から降りると5分程度の場所にあります。大通りから少し中道に入るので、基地やフェンスに囲まれた道を進むこととなり、施設に到着するまでの道中は少し戸惑うかもしれませんが、大きな看板に従って進んでもらえれば必ず着きます。
東南植物楽園
立派な門構えにテンションが上がりますね。施設はハーブや果樹園、ユスラヤシの並木がある「ボタニカルガーデン(植物園)」と、ヤシ類や花に囲まれる湖、動物ふれあい体験などができる「ウォーターガーデン(水上楽園)」の二つに分かれています。

一粒から始まった自然のオーラに包まれる植物園

天高く伸びるユスラヤシやハーブなどの植物がコンパクトにおさまっている植物園。不思議の国のアリスに出てきそうな庭園には果実の木やハーブがところ狭しと生えているので、ガイドブックの写真と照らし合わせながら探索すると新しい発見があるかもしれません。園内には沖縄のブランド豚としても有名なアグーや、亀の触れ合いコーナーもあり、「ブーブー」と鳴く愛らしい姿も見どころの一つ。空を隠すようにそびえ立つユスラヤシに囲まれている並木道を歩くと、ジャングルの中にいるような感覚に。もとは東南植物楽園の創業者である大林正宗氏が台湾から持ち寄ったヤシの種を植えたことからはじまり、今では園内に3000本ものユスラヤシが植えられています。夏場に発生する台風の後は県内各地からヤシの購入を申し込まれることもあるそうですが、現在販売などは行っていないとのこと。*ボタニカルガーデンの入口には係の人がいないので、施設の正面入り口で入場券を購入してから入ってください。
東南植物楽園2
東南植物楽園3

水上の楽園はアクティブコース

体験コーナーやカートを使ったガイド等、ボタニカルガーデンに比べるとアクティブに遊ぶことができるのがウォーターガーデンの魅力。植物を知り尽くしたスペシャリストがカートに乗って園内を案内してくれます。カートには屋根がついているので、雨天時でも濡れずに園内を回れるところも嬉しいですね。植物の育ち方や特徴など詳しく聞いていると時間を忘れて植物に見入ってしまいます。独特なフォルムをしたリュウケツジュ(竜血樹)は赤色の樹液が血のように見えることから命名され、樹齢は千年にもなるそうです。園内ガイドは一周40分程度ですが、話が盛り上がると1時間程度になってしまうこともあるとか。
東南植物楽園4
東南植物楽園
動物のコーナーでは実際に檻の中でリスザル、カピバラと触れ合いながらエサを食べさせることができます。リスザルは活発な性格なので、人の肩にのぼりエサを食べようとしますが、せっかちなリスザルのペースにのまれないよう、エサのコップを手で隠してゆっくり食べさせましょう。動き回るリスザルの横でノコノコ歩いているのがカピバラ。温厚な性格のカピバラは人に撫でられるのが大好きで、撫でているうちに寝てしまいます。エサの時間が1日数回ありますが、時間帯が決まっているので事前にパンフレットや係員の人に確認することをおススメします。その他にも烏骨鶏(ウコッケイ)やウサギ、ゾウガメ、モルモットにも触ることができます。
東南植物楽園6
東南植物楽園7
動物だけでなく、植物を使った体験コーナーで人気なのがボタニック・ボトリウム。ボタニック・ボトリウムとはボトルの中で多肉植物を育てる技法で、自分だけのデザインを作れます。もっとアクティブに遊びたい方は、空気の入った巨大滑り台やジャンプ等の大型エアー遊具が楽しめる「ふあふあバウンシー」。大人も少し怖いと思うくらいの高さですが、滑ってみるとフカフカしているので、安心して遊べます。県内では初めて屋外常設されているので、ここでしか楽しめない遊具です。今年の夏には20mのエアープールも設置される予定だとか。
東南植物楽園8
東南植物楽園9
ふあふあバウンシー無料(入場料に含まれています)*大人は80キロ以下の方のみご利用いただけます

そうだ。一息つきましょう

一通り園内を回り終えたら、カフェで一息。カフェで一番人気なのが県産品を使用したアイスを食べられる、Chibana Gelato(チバナジェラード)。アイスには着色料や凝固剤が使われていないので、素材を生かした濃厚な味わいアイスが人気。ケースの中で丹念に練られることで風味も変わり、ジェラード独特の触感が出てくるそうです。豊見城ゴーヤー、宮古島栗カボチャ、八重瀬町島バナナなど20種類あるメニューの中から、季節や日によって10種類程の旬のジェラードを食べることができます。
東南植物楽園
東南植物楽園11
上品な甘さと素材の旨さが引き立つ宮古島栗カボチャ

Chibana Gelato営業時間:10:00~18:00シングル:450円ダブル:600円

一息ついた後は夜の東南植物楽園を探索。まず目に付くのは園内に設置されたイルミネーションと湖に反射して浮かび上がる光。園内は湖から聞こえる僅かな水の音と昆虫の鳴き声で包まれ、夜空には月と星。昼間の開放感あふれる雰囲気から一変、大人な雰囲気のレストランピースでディナーを楽しむことに。ディナーの食材は園内で取れたハーブや県産素材を中心に、色鮮やかなビュッフェ料理が並びます。夜は琉球民謡やジャズなど、日替わりで様々なジャンルの生ライブが楽しめます。この日はギターとフルートの演奏。談話をしながら時より音色に耳を傾け、外を見ればイルミネーションという絶好のロケーションで美食に舌鼓。
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東南植物楽園15 東南植物楽園18
レストランPEACEランチ11:30~15:00(14:00 L.O)ディナー18:00~22:00(21:00 L.O)

園内では動物や自然との触れ合いからアクティブな遊びまで味わえるので、自分のペースで楽しむ方法を見つけるのも良いかもしれません。1300種類もの植物が自生していると言われている東南植物楽園はカップルや友人同士から家族でも楽しむことができるので、シチュエーションに合った楽しみ方を見つけるのも良いかもしれません。

※こちらは、公開日が2015年5月30日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

中本岩郎

地域の青年会に所属し、エイサーを通し真心溢れる沖縄の人々の虜に。地域に根付く文化の深部を発信する。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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