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観光観光

2024.10.28

世界遺産のグスクに
登ってみよう!勝連城跡編

writer : KIKO

2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとしてユネスコより選定された世界遺産の勝連城跡。残っているのは主に石積みですが、600年前の栄華をありありと感じるだけでなく、歴史上の人の存在感までも生き生きと感じられます。パワースポットとしても人気が高い由縁かもしれません。
勝連城01
勝連城02
世界遺産ですがなんと無料で観覧できます。入場料は有料(下記参照)、駐車場無料です。順路の整備が着々と進んでいて、年を追うごとにグレードアップして観覧しやすくなって行くのはスゴイの一言です。到着したらまずオススメしたいのは、駐車場横の勝連城跡休憩所に立ち寄ることです。観光案内所や出土品展示、特産品の店「うるまーる」があります。休憩できる畳間もあります。そして休憩所にある勝連城跡の模型を是非見てください。登城すると眺望が素晴らしいので、ついそちらばかりに気を取られてしまうかもしれませんが、模型を眺めておくことで城のあり方を把握でき、登る時にその場所々のリアリティがさらに増すことでしょう。
勝連城03
勝連城04
さて城に登ります。天空の城といった風情で空に向かって凛とそびえています。城マニアでなくてもテンションがあがります!
勝連城05
ご覧のとおり車道がありますが車両は進入禁止です。
勝連城06
まるで天空を翔ける龍がコバルトブルーの海に飛び込んでゆくようです!
勝連城07
こちらの石段はあえて手前側が低く、登りにくく作られています。敵に攻め込まれた時の勢いを削ぐための構造といわれていますが、なるほど登りにくい!城塞だということをリアルに感じます。こういった場所は雨が降ると滑りやすいですし、男女とも、フォーマルな固い靴ではなく、歩きやすい靴で来てくださいね・・・こんな場所もありました!
勝連城08
もはやアスレチックです(笑)体力を温存したい方は迷わず右の階段を使ってくださいね。
勝連城09
こちらは四脚門。電気もない時代にこんなにキッチリと石を切り出して定規で測ったようにできていることに驚きます。この門の構造は東大の赤門と同じだそうで、古くから、時の琉球王に恐れられる程、アジアとの交易で栄えたこの城の技術力・情報力がしのばれます。

ところで勝連城跡では面白い試みがあります。城内のあちこちにQRコード付きの表示板があり、スマートフォンでQRコードを読みとると、4カ国語で解説を読んだり聞いたりできるのです。(こちらで体験できます→http://katsurenjo.jp/)城内のWifiを利用する必要がありますので、休憩所でチラシをもらってください。

いよいよ一の曲輪、勝連城の一番高いところへ登ります。
勝連城10
勝連城11
勝連城12
かつての城主で一番有名な阿麻和利(あまわり)もきっと眺めたであろう迫力の景色。ニの曲輪を見下ろせば立派な舎殿があり、貿易で得た富で築いた城の栄華、海中道路の向こうにある与勝五島、北はやんばるの山々と大自然、大海原を見渡せば敵の居城・護佐丸の中城城、そして首里方面までの道のり。琉球王を倒そうとした野望が理解できるような気がします。その空気感をお伝えしたいので180度以上収まるパノラマ写真を撮りました!
勝連城13
勝連城14
城壁に沈む陽を眺めながら、阿麻和利と政略結婚させられた、時の琉球王・尚泰久の娘、百度踏揚(ももとふみあがり)のドラマにも思いを馳せます。自分の父である王を倒そうとする夫は、王の忠臣・護佐丸を自害へ追い込んだものの、結局父の琉球国に夫は倒され、その家来に嫁ぎ越来城へ行ったがまた戦で死なれてしまう・・・この百度踏揚もここ勝連城に居たんだなー、他の世界遺産のグスクとも密接に関わる歴史があるんだなーと、とても感慨深いものがあります。

ところで城壁のこの部分、象に見えませんか?
勝連城15
沖縄のグスクは曲線が多く優雅ですが、なんとこれは敵を攻撃しやすくする工夫なんだそうです。しかしながら有機的で優美です。まるで美術的な建築のようで胸の奥深くにいつまでも残ります。

※こちらは、2015年6月3日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真は取材当時のものとなります。

KIKO

沖縄移住歴10年以上! 紆余曲折人生そして沖縄民謡歌手へ。 歌と文章で大好きな沖縄の魅力を発信していく。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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