沖縄観光で外せない場所といえば沖縄美ら海水族館。
ジンベエザメやマンタが泳ぐ沖縄の海をそのまま展示しているかのような
大水槽は迫力満点ですね。でもせっかく海洋博公園まで行くなら、
地元のおばぁたちとお茶を飲みながらユンタク(おしゃべり)したり、
三線やカチャーシーなどの沖縄文化が、
なんと無料で体験できるおきなわ郷土村にも足を運んでみて。
実はあまり知られていない穴場でもあるのです。
観光
2015.03.22
海洋博公園に行ったら、郷
土村でのんびりユンタクを
writer : いのうえちず
おきなわ郷土村って、どんなところ?
海洋博公園の中にあるおきなわ郷土村。
17~19世紀頃の琉球王国時代の村落を再現しており、さまざまなタイプの
伝統的な家屋や高倉などを見ることができます。
本土との共通性も、琉球ならではの特長もあり、これだけの建造物を
一度に見比べることができる場所はなかなかありません。
こちらはノロ(地域の祭祀を司る女性神職。
王府から任命されて就任する、公務員のようなものだった)の家を
再現したコーナー。右側に火の神(ヒヌカン)を祀ったノロ殿内と
呼ばれる建物があるのが特徴。
こちらは海洋博公園の地元・本部町の民家を再現したもの。
昭和初期の建物ですが、建築様式としては最古の穴屋形式です。
建物は主屋と台所の二棟で、四隅の柱にはサンゴ石灰岩を使用。
屋根は茅葺で、壁は二重のチニブ壁(竹壁)に茅をつめてあります。
昔の庶民の質素な暮らしぶりが伝わります。
中も見学可能で、音声ガイダンスも用意されているのでぜひ聞いてみて。
こちらは敷地内に小さな小屋がいくつも並ぶ与那国島の民家。
税として王府に納める穀物などを格納していた高倉。
郷土村内には、琉球各地の古謡を集めた書物『おもろさうし』に
出てくる植物を22種類植えてある「おもろ植物園」もあります。
沖縄文化の無料体験プログラム「昔のおきなわ生活体験」は
毎日10:00~16:00まで、
郷土村内「地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)」で開催されています。
内容は、お茶と黒糖などの無料配布、三線演奏体験、伝統的な踊り体験と
子ども向け遊戯体験。お茶をいただきながら
地元のおばあさんたちとユンタク(おしゃべり)するだけでも。
親戚の家に遊びに来たような温かい雰囲気で、のんびりできます。
縁側や座敷に座って、庭を見ながらユンタク。
この雰囲気が気に入って何度も遊びに来られるリピーターも多く、
手紙や写真を送ってくれる方もいらっしゃるそうです。
こちらは三線体験の様子。三線に触るのが初めての人でも
30~40分練習したら、簡単な曲が少し弾けるようになるそうです。
「おばぁたちが教えるから大丈夫よー」とのこと。
おきなわ郷土村看板娘の皆さん。
三線や琉球舞踊などそれぞれの得意分野を活かして、
郷土村で元気にお仕事をされています。
郷土村ではこの「昔のおきなわ生活体験」のほか、季節によって
「黒糖作り体験」「鬼餅作り体験」「夏休みスペシャル」などの
イベントも実施しています。連休や夏休みなどは、
事前にイベントスケジュールを確認しておくといいですね。
いのうえちず
沖縄に惹かれて2011年移住。沖縄の文化誌『モモト』副編集長。歴史・文化系の記事が得意。
INFORMATION
スポット名 | おきなわ郷土村 |
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住所 | 沖縄県国頭郡本部町石川529(海洋博公園内) |
電話番号 | 0980-48-2741 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 通常期(10~2月)8:30~17:30(入館締切17:00) 夏期(3~9月)8:30~19:00(入館締切18:30) |
定休日 | 12月第一水曜日とその翌日 |
駐車場 | 無料 中央ゲート南駐車場(P2)、中央ゲート南駐車場 (P3)、中央ゲート北駐車場(P5)が近いです。 |