国頭村を一周するドライブの旅、
自然を楽しみながらのんびり走るドライブコースをご紹介します。
観光
2015.03.22
沖縄本島最北端までGO!
やんばるドライブ
writer : いのうえちず
道の駅ゆいゆい国頭で、おやつを買って出発!
今回出発地点にしたのは、
国頭村観光物産センター「道の駅ゆいゆい国頭」。
地元で採れた野菜や果物もありますが、
ここは地元産のお土産も充実していて、
ついキョロキョロしてしまいます。
からぎとは国頭などやんばる地域でとれるシナモンの一種。
ハーブティー感覚で独特の香りが楽しめるからぎ茶は、
日持ちするからお土産にもぴったり。
ショッピングもいいけど、情報収集もお忘れなく。
観光案内所では無料のマップやパンフレットが入手できます。
地元の人にドライブ計画の相談に乗ってもらえるのも頼もしい限り。
2014年8月にオープンしたばかりのYuiCafeへ。
地元産の食材を使った焼き菓子やドリンクがおいしいと評判のお店です。
本日のおやつはこちら。
右から冬瓜パイ60円、クロワッサン60円、
奥みどり茶スコーン60円、シークヮーサードリンク380円。
どれも本当に美味、そしてリーズナブル!
超オススメです。ただし、火曜日は定休日なのでご注意を。
まずは「やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館」へ。
入場無料でやんばるの自然や生き物について学べます。
続いて、やんばる森林公園内にある
「やんばる森のおもちゃ美術館」を目指します。
ナビが古いと地図に森のおもちゃ美術館がのっていない可能性も。
ふもとからの入口はこんな感じです。
到着!森のおもちゃ美術館。ここは林業の盛んな国頭村が、
子どもたちが小さいうちから木製品に親しんでもらおうと作った、
木製おもちゃの充実した小さな美術館。
いわば「木育」の場でもあります。
入館料は3歳~小学生まで200円、中学生以上は400円。
小さな子も楽しく遊べる木のおもちゃがたくさん!
「ヤンバルクイナのたまごプール」に手足をつっこむと、
大人でも木のぬくもりを感じて癒されます。
やんばる産の木材は、かつては首里城をはじめとする
建築全般に使われ、戦後の復興を支えました。
また、一般家庭にガスが普及する昭和30年代までは、
やんばる産の薪が燃料として
沖縄県民の暮らしを支えてきたという経緯もあります。
現在、やんばるの森は国頭村の観光資源でもあります。
森のおもちゃ美術館のある森林公園ではキャンプなどが楽しめるほか、
トレッキングコースも整備され、森林浴が楽しめるようになっています。
ランチは絶景ビューを楽しみつつおふくろの味を
次の目的地はお昼を食べに、また山の上へ。
やんばる学びの森を目指します。
映画「ジュラシックパーク」に出てきそうな
大きなシダ植物・ヘゴの生えた森の風景は、
やんばるならではのもの。
やんばる学びの森のお食事処「イタジイゆくい森食堂」は、
やんばるの山々を見渡す絶景もごちそう。
テラス席から見えるのは、こんな景色。
沖縄は、海もいいけど山も魅力的!
次にやんばるへ遊びに来るなら、ドライブもいいけど、
山の中へ入って遊ぶのもオススメですよ。
地元のお母さんたちの手作りランチ「さば定食」。
沖縄では魚は焼くより揚げるほうがポピュラー。
メインディッシュは揚げサバにさっぱりソースがかかっていました。
観光客向けの「ザ・沖縄!」というメニューではないけれど、
地元の人がフツーに食べる家庭料理は、こんな感じです。
「やんばる学びの森」には露天風呂を備えた宿泊施設やキャンプ場、
セミナールームなどもあり、無料で見られる展示コーナーも。
また、公園内にはアスレチック広場やトレッキングコースもあるので、
泊まりで遊びに来るのも楽しそうです。
また、予約すれば自然に詳しいガイドさんが一緒に歩いてくれる
ガイドウォークやナイトハイク、亜熱帯ジャングルカヌーと川遊び、
バードウォッチングなどの有料プログラムも楽しめます。
イタジイや森の生き物たちをモチーフにした
オリジナルグッズも販売されています。
かりゆしウエアやTシャツのデザインもかわいいですね。
自分へのお土産にもぴったりです。
ゆっくり過ごしたいけれど、今日の目標は最北端の辺戸岬まで行くこと。
学びの森を後にして、今度は安田(あだ)くいなふれあい公園の中にある
「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」へ。
大人500円、小中高生200円で、
天然記念物のヤンバルクイナをガラス越しに見ることができます。
ヤンバルクイナの生態を紹介する展示もわかりやすくてナイスでした。
ヤンバルクイナのキョンキョン。取材時は冬だったので、
寒さで膨らんで真ん丸に見えるということもありますが、
それにしても最近は太り気味でダイエット中なのだそう。
野生のヤンバルクイナを見ようと思ったら早朝がベスト。
国頭村内に宿泊しないとなかなか見られません。
それがここではこんなに至近距離で観察できるのです。
お子さんの夏休みの自由研究にも活用できそうですね。
さあ、休憩!
安田共同売店で自家焙煎のコーヒーをいただきましょう。
100円です。
一路辺戸を目指してドライブは続きます。
奥共同売店のイチオシ商品は、「奥みどり」の茶葉。
実は奥では昔からお茶の栽培が盛んなのですが、
生産量が限られているため本土ではあまり流通していません。
あっさりした中に
ほんのり甘さを感じさせる味わいの「奥みどり」は、
日本一早い新茶が楽しめる品種として、知る人ぞ知る存在なのです。
沖縄本島最北端、辺戸岬に到着!
沖縄本島最北端、辺戸岬に到着です。
20キロ先には、鹿児島県最南端の与論島が見えます。
おや?あれは?
山の中にヤンバルクイナ?
どうやらヤンバルクイナ型の展望台があるようです。
せっかくなので寄ってみましょう。
大きい!近くで見るとこんなに巨大だったとは!
キョンキョンもびっくりです。
階段をのぼると、クイナのボディ内部から
景色が眺められるという仕組みですね。
さっきまでいた辺戸岬がしっかり見えました。
こうしてみると、与論島の近さを改めて感じます。
東海岸から北上して辺戸を回り、
西海岸へと戻るドライブの旅もそろそろおしまい。
最後に景勝地として有名な茅打ちバンタに寄ってみました。
バンタというのは島言葉で崖という意味。
断崖絶壁の眼下に、海が広がっています。
あとは58号線を南下していくだけですね。
一度は行ってみたい辺戸岬。
実際に国頭村をグルっとドライブしてみると、時間も結構かかります。
それ以上に、「今度は山を歩いてみようか」
「川のぼりもできるんだって」「滝つぼで泳いでみたい」などなど、
立ち寄ってみたいポイントがたくさんあって、
やんばるも奥が深いということがよくわかりますね。
ちなみに那覇を出て帰ってきた時の走行距離は
合計で260キロメートルをオーバーしていました。
やんばるは許田インターを降りてからの距離が長いので、
同じようなコースでドライブを楽しむなら、
恩納村以北への宿泊をお勧めします。
いのうえちず
沖縄に惹かれて2011年移住。沖縄の文化誌『モモト』副編集長。歴史・文化系の記事が得意。
INFORMATION
スポット名 | ゆいゆい国頭 (国頭村全域) |
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住所 | 沖縄県国頭郡国頭村奥間1605番地 |
電話番号 | 0980-41-5555 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 年中無休(物産センター) その他店舗による |
駐車場 | 有(無料) |