沖縄のスーパーや商店には美味しい果物や野菜がたくさん並んでいる。
そのまま食べるのは勿論のこと、一手間加えると更なる美味しさに。
ということで、パイナップルを使ったデザート、
パインジャム作りを紹介したい。
実際にパインジャム作りを体験できるというので、
エンターテイメント施設”体験王国むら咲きむら”にお邪魔してきました!
観光
2020.01.23
魅惑のパイナップル
ジャムにすると更に旨かった
writer : 中本岩郎
ドラマの世界が味わえる
パインジャム作りを体験する場所は、沖縄本島中部の読谷村にある
エンターテイメント施設“体験王国むら咲きむら”。
もともとは沖縄を舞台にしたNHKの大河ドラマ「琉球の風」の
撮影のために作られた施設で、舞台のセットとして使用された
古民家が立ち並び、道や石垣も綺麗に整備されている。
その後、古民家や跡地を利用して沖縄料理の調理体験、
沖縄空手や三線の体験などができる施設として誕生したとのこと。
現在は101種類ものプログラムを体験することが出来る。
早速、施設の中央にある“あじま屋” で
パインジャム作りをする調理場があるので、案内してもらうことに。
ユンタクが最高の調味料
開放的な調理場には、講師である勝子ネーネーが
準備されたパイナップルを手際よく切っている。
ネーネーとはお姉さんという意味で、
沖縄では年上の女性に親しみを込めて呼ばれている。
パイナップルを一欠片食べてみると口中に果汁と甘みが溢れだし、
酸味がサッパリとした後味に。
調理の説明を聞きながら堅い皮を丹念に切り、
黄色い実を細かく刻んでいく。
ジューサーに入れるとパイナップルが黄色から白みがかっていく。
次に火をかけて焦がさないようにかき混ぜながら10分程度煮込む。
「どこから来たの~?」
「包丁はこんなして使いなさい」
「いい嫁になれるさ~」
なんて何気ないユンタク(お喋り)をしながら調理していると、
終始和やかな優しい雰囲気で時間が流れていった。
調理も終盤に入り、仕上げに砂糖と水溶き片栗粉を入れて
とろみをつける。
氷で冷やすとパインジャムの完成。
時間にして30分程度と簡単なクッキングだ。
出来てからのお楽しみは…
煌々と輝く真っ黄色のパインジャム。
出来たてのジャムはクラッカーにつけて食べられるという
嬉しいサービス。少し温かさの残る甘いジャムと、
塩の風味のクラッカーが絶妙に合わさり、
パリパリと音を立てて旨みが口に広がっていく。
後ろの席では三線の名手の波平(ナミヒラ)さんが修学旅行生に
三線を披露していたこともあり、
最高のBGMが店内を包みこむように流れていた。
南国の風を感じながら、南国の果物を堪能。
ジャムは袋に詰めてお土産として持ち帰れる。
袋の中には勝子ネーネーとの思い出が、
沖縄の空気とともに詰まっている。
家で食べる時に今日のことを思い出しそうだ。
※こちらは、公開日が2015年8月14日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 雨天でも遊べる施設。100種類もの体験ができる
- ホテルも併設しているので時間を気にせず楽しめる。 ホテルむら咲むら
ライターのおすすめ
せっかくむら咲きむらに行くなら、パインジャム作りと三線体験、空手体験などセットで受けると楽しさ倍増です。事前に予約が必要なプログラムもあるので、ウェブサイトをチェック!!食堂から宿泊施設まで、全て揃っているむら咲きむらへ行ってみよう。
中本岩郎
地域の青年会に所属し、エイサーを通し真心溢れる沖縄の人々の虜に。地域に根付く文化の深部を発信する。
INFORMATION
スポット名 | 体験王国むら咲きむら |
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住所 | 沖縄県読谷村字高志保1020-1 |
電話番号 | 098-958-1111 |
料金 | 入場料金:大人600円、中高生500円、小学生400円 |
営業時間 | 9時〜18時(入園締切17時30分ただし特別営業を除く) |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
備考 | 体験王国むら咲むら公式ホームページ |