ロマチックな月夜もおすすめ
「無人島観光の代表選手」コマカ島
ニライカナイ橋の魅力はそれだけではありません。
月夜を愛でるのに最適な、とってもロマンチックな場所でもあるのです。
たとえば満月の日に、久高島近くから顔を出す月が
天頂を目指してゆっくりと昇っていく様子。
やがて漆黒の海を清らかな光で照らすその瞬間。
月と空と海が織りなす妙なる眺めは、
一度見たら一生忘れられないくらいの美しさです。
ニライカナイとは?
さて、橋の名前になっているニライカナイとは、
遥か東の海に存在すると信じられている神の国のこと。理想郷、
パラダイス、あるいは浄土のような場所ともいえるかもしれません。
蒼井優さんが主演した映画『ニライカナイからの手紙』で
多くの人に知られるようになりましたが、それまでは
スピリチュアルな人、民俗学や沖縄の歴史・文化に興味を持つ人など
一部の人にしか知られていなかったようです。
見えない世界を思う場所
トンネルの上からはさらなる絶景を眺めることができる
あらゆる生命が育まれる場所であり、亡くなった先祖の霊が
守護神に変わる場所だと考えられているでニライカナイ。
この橋の上に立って、目の前の海や頭上の空を静かに眺めていると、
琉球の創世神アマミキヨや、人間の世界に恵みをもたらす神様達が
暮らしている聖なる世界というものが、
本当にあるのではないかと思えてきます。
そういう意味でこのニライカナイ橋は、パラレルに存在する二つの世界、
いい換えれば神の世界と人の世界のつながりを
感じられる場所なのかもしれません。
※こちらは、2015年9月26日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真は取材当時のものとなります。