沖縄本島北部、本部町の西方沖約600m、東シナ海に浮かぶ
瀬底島(せそこじま)は、沖縄本島と橋でつながる素朴な離島です。
宮古島などと同様、主に琉球石灰岩で形成された隆起サンゴの島のため、
全体に平坦な地形が特徴です。周囲約8kmの小さな島ですが、
島を取り巻く珊瑚礁の海は、息を呑むほどの美しさ…。
また、天然のロケーションを活かしたビーチも点在しており、
いずれも魅惑的な輝きを放っています。中でも、島の西海岸に広がる
一番人気の『瀬底ビーチ』をご紹介しましょう。
観光
2024.10.15
サラサラの白砂と高い透明度が
魅力の天然海岸『瀬底ビーチ』
writer : 小川研
数km先に迫る伊江島や水納島も景観の特徴
瀬底ビーチは、島の西海岸に南北およそ800mに渡って伸びる、
天然のロングビーチです。クリアブルーの海を挟んで正面、
北西9km先には、“タッチュー”と呼ばれる城山が象徴的な
「伊江島(いえじま)」を望みます。
そして向かって左手、西方7kmほどの海上には、
その形状から“クロワッサンアイランド”の愛称を持つ
「水納島(みんなじま)」も目の前に迫り、
伊江島とともに、景観に起伏をもたらしています。
瀬底ビーチの魅力は何と言っても、混じりけのない真っ白な天然砂浜です。
パウダーのようにきめ細かく、サラサラな手触りが心地よい砂質は、
どこかから持ってきたリゾート系人工ビーチの粗いものとは、
明らかに異なります。自然が育んだこのきめ細かな砂のビーチは、
触感の良さだけでなく歩いてみると何だかホっとするから不思議です。
また、遠浅の海岸なので、泳ぎが苦手な人でも、
安心して海遊びを楽しめるでしょう。
もちろん、夕暮れ時は西海岸ならではのサンセットも期待できます。
初心者でもシュノーケリングを楽しめる
そしてもう一つ。本島屈指と言われる高い透明度も自慢で、
シュノーケリング・スポットとしても知られています。実は、本島では、
シュノーケリング禁止のビーチも多いので、その点でも注目です。
遠浅のため、干潮時は水に入らずとも、ゴーグルとシュノーケルで、
顔を水に付けるただけで海を覗けます。
御覧ください。多種多様、濃密なサンゴの広がりに感動必至です!
ミジュンやモンガラ、ルリスズメダイなどなど、魚影も濃いので、
初心者でも幻想的な海の世界を、堪能できるでしょう。
帰りは瀬底大橋からの壮麗な景観もチェック
瀬底ビーチには、管理業者が常駐しているため、更衣室やトイレ、
シャワー(有料)などの設備も充実しています。また、ビーチパラソルや
ビーチチェア、浮き輪やシュノーケルセットといったレンタルの他、
各種マリンスポーツも楽しめます。もちろん、軽食やドリンク販売の
ちょっとしたパーラーも営業しているので、家族連れでも十分に、
そして快適に楽しめるでしょう。
時間に余裕があれば、帰りに、全長762mの「瀬底大橋」から広がる
壮麗な景観もじっくり味わってみて下さい。
瀬底ビーチのある西側とはまた違った、
深く碧い色合いのオーシャンビューは、一見の価値ありですよ。
※こちらは、2015年6月27日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
- シュノーケル3点セットは、レンタルすると割高なので、前もってホームセンターなどで購入し、持参するのがベターです。
- 一日1,000円の駐車場代が気になる方は、瀬底大橋の下に広がる『アンチ浜』はいかがでしょうか。駐車場無料で、水質も、瀬底ビーチと遜色のない美しさです。
- 島には、宿泊施設も数軒あり、いずれも瀬底ビーチから徒歩圏内です。ビール片手に夕陽をたしなんだ後は、宿でゆっくり…という過ごし方もオツです。
ライターのおすすめ
泳いだ後のエナジーチャージは『fuu cafe』がオススメです。イタリアンを中心とした各種ランチは絶品で、本格的なスペシャリティコーヒーの味わいはまさに格別!
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
INFORMATION
スポット名 | 瀬底ビーチ |
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住所 | 沖縄県本部町瀬底5750 |
電話番号 | 0980-47-2368 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 遊泳時期、時間 4月中旬~10月31日 9:00~17:00 |
定休日 | なし |
駐車場 | 1,000円/日 |
備考 | HP:https://www.sesokobeach.jp/ |