沖縄本島から真東に300km、那覇空港から琉球エアコミューター機で1時間ちょっと、船なら泊港から定期船だいとうでひと晩で到着します。もともと無人島で1900年に八丈島の人達が開拓しました。島自体だって赤道ニューギニア沖で生まれてフィリピン海プレートに乗ってドンブラこっこと6000万年かかってやってきました。まだ年3cm~7cmで北上しています。開拓から116年サトウキビの島としてダイトンチュが活きています。
太平洋4000m深海に浮かぶ島
南大東島の周囲は深さ4000mの太平洋。深海に大東海嶺という大きな山脈があり、その頂上がわずかに海上に顔を出しているのが北大東島と南大東島の双子島。太平洋を渡ってくる間にサンゴ礁が積み上がった石灰岩の島です。南北大東島の間だって深さ1500mあります。周りは断崖絶壁に囲まれて砂浜はありません。だからポン!と飛び込めばすぐに深海!透明度世界一といわれる青い海で泳げます。
マスクでのぞけばデッカイ魚がうようよ泳いでます。
太平洋のど真ん中で無人島開拓の島
明治33年1月23日23人の八丈島の人が、西の海岸から上陸して南大東島の開拓の歴史が始まりました。周りは断崖絶壁。船は着けられません。断崖を登りますが、あたりは鋭いとげのアダンに覆われています。以前には6回の開拓団が断念していました。しかし、八丈島の人達は伊豆小笠原を切り開いた開拓魂が宿っています。上陸から一週間積み込んだ水も底をつきた時、島の中央に大きな湖沼群を見つけます。ここから島の歴史が始まります。
台風だって、すごいかっこいい!
南大東島といえば台風の島として有名でしょう。
でもそんなに来ないんです。台風観測の南大東地方気象台から測るから「南大東島の南○○km」といわれてるだけです。でも年に何度かは接近。すっごい波が来るんです。4000mのうねりが岸壁に当たって100mもの波飛沫が上がります。暴風圏に入ったら危ないけど、それまでは花火のように吹き上がる波がかっこいい!島の人は安全に波見物する場所を知っています。「玉屋~!」
※こちらは、公開日が2016年3月16日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。