那覇から北西約60㎞に位置する「粟国島」は面積7.62㎢、周囲約12㎞、人口700人ちょっとのコンパクトな島です。主なアクセス方法は1日1往復のフェリー。だからこそ独自の文化や昔ながらの原風景が色濃く残っています。そんな中に、火山の痕跡や巨大な割れ岩といった雄々しさと、県内有数のロングビーチといった優しい景色の両方が詰まっています。
地層と岩石が織りなす圧巻の光景
粟国島は太古の昔、海底火山の噴火とその隆起によってできた島といわれています。沖縄では珍しく、その痕跡を間近で見ることができ、「筆ん崎」の真っ白な断崖には圧倒されます。「ヤヒジャ海岸」、「東ヤマトゥガー」でもさまざまな地層が見られ、ここが「沖縄」であることを忘れてしまいそう。島の西側が高くなっており、「マハナ展望台」からは、渡名喜島や久米島、慶良間諸島を望むことができます。
知る人ぞ知るダイビングスポット
春から夏にかけては「ギンガメアジのトルネード」のシーズン。迫力あるトルネードが見られるのは、国内で「粟国島」だけとも言われており、毎年訪れるダイビング客もいるほど。島の東側には「ウーグ」と呼ばれる白砂のロングビーチがあり、無料で利用できるシャワーも整備されています。港から近い通称「ヘビ公園」周辺もリーフが広がり、シュノーケリングも楽しめます。ここのブランコでのんびり夕暮れを眺めるのもオススメ。
海に入らなくとも楽しめるスポット
フクギに囲まれた赤瓦の古民家や石垣の細い路地は、まさに沖縄の原風景。鍾乳洞や塩工場が無料で見学できるほか、満天の星空や野鳥観察(沖縄県鳥獣保護区指定)、旧暦で行われる祭祀なども「粟国島」ならでは。東屋でぼんやりしたり、「ウーグ」や通称「北漁港」で朝日を拝むなど、『粟国時間』を堪能してください。ハブがいない島内は徒歩で回ることもできますが、レンタサイクルやレンタカー、バスやタクシーもあります。
※こちらは、公開日が2017年6月16日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。