パーントゥ・プナハとは、宮古島の島尻地区に伝承されてきた神事で、国の重要無形文化財に指定されています。全身泥まみれで、その昔クバの葉にくるまれて浜に流れ着いたとされる仮面をかぶった3体の来訪神は、そこいらじゅうに泥を塗りたくりながら集落内を歩き回ります。3体のパーントゥはおどろおどろしくもありますが、不思議なことにみんな泥まみれになりながらも笑顔になれる神事です。
パーントゥに泥を塗られて無病息災
パーントゥ・プナハでは来訪神である3体のパーントゥに泥を塗られることで厄が払われ、無病息災でいられるといわれているので、この日は泥まみれになった誰の顔にも笑顔が溢れています。もし、パーントゥ・プナハに参加する機会があったら泥を塗られることも覚悟の上で訪ねてみてくださいね。
歴史ある宮古島の島尻地区
パーントゥ・プナハが継承されてきた島尻地区は、島尻マングローブ林が広がり、島尻漁港からは大神島に渡る船が出ています。また、島尻購買店では、パーントゥのグッズなども販売されています。島尻地区に一歩足を伸ばしてみるのもおすすめです。
パーントゥの苦悩と観光マナー
近年、パーントゥ・プナハでは地元住民を悩ませる事態も起きており、自治体でもパーントゥへの理解を呼びかけています。パーントゥ・プナハは、島尻地区にとっては大事な神事であることを心にとどめて参加していただけたらと願います。
※こちらは、公開日が2016年2月8日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。