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首里金城の大アカギ群

戦火を生き延びた
古都を守る聖なる木

writer:編集部(2024.09.09)

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琉球王朝時代の景色が今なお残る首里の石畳道。その風情あふれる一角を歩き、看板を頼りに細い路地に入っていく。沖縄で聖地を意味する御嶽(うたき)にたたずむ首里金城の大アカギは、大人が両手で抱えても足りないほどの大木。激しい戦火を耐え抜いた歴史から神の木と呼ばれ、沖縄のパワースポットのひとつに数えられている。

Point1

琉球王朝時代を知る歴史的遺産

首里金城の大アカギの樹齢は推定で200年。かつて琉球王朝時代には城下を守るように群生して広がっていたが、ほとんどが沖縄戦で焼失し、奇跡的に5本のみ戦火をまぬがれた。本土復帰と同時に国の天然記念物に指定された貴重な存在であり、沖縄戦を物語る重要な証拠だ。

Point2

願いが叶うパワースポット

静まり返った緑の世界は、あふれ出る大地のエネルギーを感じる神秘的な空間。一番大きな木の根元には雨や風の浸食によっていつしか祠が生まれ、この場所で願い事をすれば叶うという言い伝えも残っている。大アカギの下に立つ案内板によると、旧暦の6月15日に神様が願いを聞き届けてくれるとか。

Point3

首里観光で合わせて立ち寄ろう

ゆいレール首里城駅から徒歩約20分。周辺には金城大樋川や新垣ヌカーなどの名所が点在しているので、古都の町並を散策がてら訪れるのにもってこい。首里金城の大アカギは神聖な場所だという配慮を忘れずに、大声で騒がずマナーを守って観光したい。また、一部立入禁止区域がありますので充分ご注意下さい。

[作成日:2015年11月2日 更新日は上記に記載]

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