日常生活に密接している消防署や、頼りになる消防士さん。みなさんは彼らの仕事を知っていますか?実は火を消すだけではありません。消防博物館は、消防士さんの仕事内容をはじめ、江戸時代から現代までの防火・防災全般について楽しく学べる場所。歴代の消防車や消防ヘリコプターなど、ふだん目にすることのない乗り物をたくさん展示しています。人気の無料観光スポットは、家族旅行に最適です。
アクティビティ
2019.10.03
子どもが喜ぶ消防博物館は
家族旅行に最適な無料スポット
writer : 高田 洋子
雨でも安心。駅直結の消防博物館
「東京観光中なのに、あいにくの雨で予定が台無し!」というご家族に朗報です。東京メトロ丸ノ内線の「四谷三丁目」駅直結、新宿のほど近くにある消防博物館に出かけてみませんか!?
大迫力! 消防ヘリコプターがお出迎え
1階正面玄関を入ると、大迫力のヘリコプターが!東京消防庁が初めて導入した消防ヘリコプター「ちどり」やマスコットの「ファイヤー君」がお出迎えです。地下1階から地上6階までが博物館となっていて、10階はひと休みできる展望休憩室。2階には併設の四谷消防署が入っています。
消防自動車の歴史をたどる展示も魅力
地下1階では、消防車の変遷を見ることができます。クラシックな消防車から最新鋭の救急車まで。緊急時にのみ乗車することのできる救急車の内部は必見。はしご車の木製はしごは想像以上に高く伸びます。ここに重装備の消防隊員が上ったらと想像すると…ドキドキです。
楽しく学べる、現代の消防ゾーン
アニメシアターやショーステージでは、わかりやすく消防活動を紹介しています。「我が家の安全チェック」コーナーは、家の中のものが事故に結びつく危険性を
紹介。馴染みあるものの使い方を間違えると、一大事になることが学べます。
ぼくらは小さな消防隊員!カッコよくなりきろう!
「防火衣試着」コーナーでは、子どもが消防隊員の制服を着用し撮影タイム。そのままポンプ車に乗車して、サイレンを鳴らすこともできるので、男の子たちに大人気です。ポンプ隊、特別消火中隊(黒色の防火衣)、特別救助隊(オレンジの防火衣)の制服はどれもカッコよく、1人ですべてを試着する子も見受けられました。
空の消防隊として活躍する消防ヘリコプターにも搭乗可能。キャノピー(フロントガラス)越しに見る空からの消火活動で、操縦桿を握る姿は真剣そのもの!
明治から昭和にかけての消防変遷
幾多の災害と大震災を経験し、消防機能は日々進化し続けています。明治時代に活躍したのは、馬車牽き蒸気ポンプや二輪消防車(通称 赤バイ)。当時としては画期的な消防設備でした。
江戸の火消しは、消防の夜明け
組織的な消防活動は、江戸時代の火消しから始まりました。当時の街並みを再現したジオラマは、火消しの様子を細部まで表しています。地方を治めていた大名は行列を組み火消しの旗振りとして出かけていたので、消火活動が間に合わなかったこともしばしば。
これを教訓として、火消しの組織化が現代まで受け継がれています。
実物に搭乗!屋外にある消防ヘリコプターは大迫力‼
5階の屋外には、実際利用していた消防ヘリコプターを展示。
もちろん搭乗可能です。内部は広く操縦席は足元まで見晴らし全開。空からの消防活動がスムーズにいくような設計です。お子さんだけでなく、パパにも嬉しい観光の思い出となることでしょう。
※こちらは、公開日が2016年4月8日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 10階の展望休憩室には授乳室や自動販売機が完備。晴れている日は富士山も見えるほどのパノラマです。新宿の高層ビル群や東京スカイツリーも見ることができます。お弁当や軽食持参の家族旅行客も見受けられました。
- 重い荷物を持っている方は、地下1階のコインロッカーを利用しましょう。荷物の返却時に100円が戻るシステムです。
- ミュージアムショップでは、定番のボールペンや絵葉書のほか、「火の用心」手ぬぐいや、消防隊員の帽子、消防に関連したミニカーなど、ついつい買ってしまいたくなるものばかり。
ライターのおすすめ
東京消防庁では消防博物館のほか、実際に体験して防災を学ぶ「防災館」が立川、池袋、本所にあります。暴風雨や煙の中の避難体験、地震体験は重要です。安全に過ごせる毎日に感謝しながら親子で楽しく学びましょう。
高田 洋子
ライター、歯科衛生士。みなさんのお口の健康を守って20年。いつの間にやらライターに。日々子育て奮闘中。JAZZとコーヒーをこよなく愛す道産子です。
INFORMATION
スポット名 | 消防博物館 東京消防庁 消防防災資料センター |
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住所 | 東京都新宿区四谷3-10 |
ジャンル | 観光、テーマパーク、博物館 |
電話番号 | 03-3353-9119 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日休み)、年末年始(12月28日〜1月4日) |
備考 | アクセス:東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」2番出口直結 JR中央本線「信濃町駅」「四ッ谷駅」徒歩12分 都営新宿線「曙橋駅」徒歩7分 HP:http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/museum.html |