JR新橋駅銀座口から徒歩2分、銀座中央通りに面した角にある「新橋玉木屋」。コンパクトな店内に入ると、まずその商品数に驚かされます。昔ながらの江戸前の佃煮や煮豆が量り売りされているかと思えば、いちじくのグラッセがあったり、種類豊富なふりかけが並んでいたり。お土産を選ぼうと思っても目移りしそう。伝統の濃い味付けからマイルドな味わいの新しい佃煮まで、その魅力をお伝えします。
お土産
2016.01.18
ご飯が美味しくなる東京土産
佃煮の新たな味わい、白佃煮
writer : ハタレイコ
脇役というにはもったいない、リッチな風味と食感の白佃煮
新橋玉木屋の歴史は古く、江戸時代中期に遡ります。天明二年(1782年)に新橋に越後の国・玉木村の七兵衛が店を構え、故郷の名前にちなみ「玉木屋」と名づけました。開業当時は、黒豆を甘く煮た「座禅豆」で評判となりましたが、その後佃島の漁師たちが作っていた小魚の煮物に注目し、工夫を重ねて開発した佃煮で人気爆発、江戸中に玉木屋の名が広まったのだとか。
創業222周年を記念して発売された白佃煮
2004年、健康志向や薄味が好まれるようになった時代の流れを受けて、おだしでさっと炊いた白佃煮が売り出されました。その優しい味付けとやわらかい仕上がりはお客様にも好評。塩分を気にする方にもおすすめです。
佃煮というよりお惣菜の味わい
薄味というと保存性が気になりますが、真空パックを使うなど包装を工夫することにより昔ながらの無添加を貫いているそうです。塩分を抑えてふっくら仕上がった白佃煮は、佃煮というよりお惣菜のよう。食卓の脇役というにはもったいない、主役級の風格です!
白佃煮と同様、薄味で風味豊かに炊き上げた特選佃煮
和歌山県有田地方で生産される、大粒のぶどう山椒とともに炊き上げた「葡萄佃煮」シリーズ、四月から六月に浅瀬で採れる珍しい子持ちあさりを使用した贅沢な「子宝あさり」などは、大切な方へのお土産にぴったりです。
新橋に店を構えて230余年、さまざまな商品が生まれました
昔から人気のしっかりした味付けの江戸前佃煮。新橋本店では今でも量り売りされています。中でもぜひ試していただきたいのが「あみ」の佃煮。生産量が減ってしまった国産「あみ」の、繊細かつきりりとした味をぜひお試しください。
大人気!和のふりかけ&世界のふりかけ
ご飯にかけるだけで手軽にさまざまな味が楽しめるふりかけ。新橋玉木屋のふりかけは佃煮の製法をいかした半生タイプです。
お土産にも喜ばれそう!
世界のふりかけは、イタリアントマト、トムヤムクン、グリーンカレー…などなどバラエティ豊か。一振りの中に世界の味が詰まっていて、ごはんだけでなくパンやパスタなどさまざまな食べ方が楽しめます。食いしん坊のお友達へのお土産にいかが?
季節ごとの味が楽しめる和のふりかけ
一方、和のふりかけは季節ごとの繊細な味が楽しめる商品。1月下旬からの「春のふりかけ」には、人気のさくらしらすが含まれています。さくらの花びらの塩漬けが入ったこの商品は毎年、発売日の問い合わせがくるのだとか。季節感のあるお土産は、目上の方にも喜ばれそうですね。
お値段も1セット1,080円のお手頃価格です。
スマートポイント
- 江戸前佃煮の量り売りがあるのは、本店と吉祥寺店のみ。50gから購入できるので自宅用に色々求めるのも楽しいですね。
- 新橋玉木屋は銀座四丁目からも歩いて10分程度。銀座観光のついでに立ち寄ってみては?
- ふりかけは詰め合わせのみでなくバラでの購入も可能。3パック356円と大勢へのお土産が必要な時にはありがたい価格ですね。
ライターのおすすめ
特選葡萄あさりは、ぷりっぷりのあさりに香り高いぶどう山椒が印象的。薄味でそのままいただけて贅沢な酒のおつまみに。懐石茶漬もおすすめです。夜遅くまで仕事をした時、自分へのご褒美としていただいています。
ハタレイコ
九州出身、食いしん坊部屋。美味しい食べ物とお酒が欠かせない性分のPRコーディネーター。日本の伝統文化に興味があり、少しずつ歴史ある街の散策を始めている。
INFORMATION
スポット名 | 新橋玉木屋 |
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住所 | 東京都港区新橋1-8-5 |
ジャンル | 佃煮、煮豆 |
電話番号 | 03-3571-2474 |
料金 | ふりかけ3パック356円〜 |
営業時間 | 月〜金 10時〜19時(7月、12月は〜19時30分) 土日祝 10時〜18時30分 |
定休日 | 無休 |
備考 | アクセス:JR「新橋駅」銀座口より徒歩2分 東京メトロ銀座線「新橋駅」徒歩1分 HP:http://www.tamakiya.co.jp/ |