最近、人気の発酵食品。味噌や、醤油、塩糀などいろいろある中で、特に女性の支持を受けているのが「甘酒」です。米と糀を発酵させて作る甘酒は栄養満点で、江戸時代には夏場になると多くの甘酒売りが街に出るほど人気があったそう。江戸総鎮守、神田明神の前で、平成になった今でも多くの人がその甘酒を求める天野屋を訪ねてみませんか?
グルメ
2016.09.21
美肌にも効くヘルシードリンク
江戸時代から続く老舗の甘酒
writer : ハタレイコ
神田明神前の風情あるたたずまいの甘酒屋
1300年の歴史を持ち江戸の町を守護してきた神田明神、その鳥居の傍に「あま酒茶屋」のレトロな看板。天野屋は、弘化3年(1846年)創業、昔ながらの製法で甘酒や江戸料理に欠かせない糀、味噌などを製造販売する老舗です。
名物「明神甘酒」はスーパーヘルシーフード!
米と糀を発酵させて作られる甘酒は、脳のエネルギー源でもあるブドウ糖に加え、必須アミノ酸、ビタミン類を多く含み栄養豊富で「飲む点滴」とも言われています。江戸時代は体力を消耗する夏場に好んで飲まれていました。酒粕で造られる甘酒とは違い、アルコールゼロ。砂糖を使わない天然の甘味料として昔から重宝されていました。天野屋の甘酒は無添加なのでママも安心、昔は離乳食として赤ちゃんに与えていたそうですよ。
通年楽しめる「温」「冷」二つの甘酒
天野屋の甘酒は、おかゆと糀を60度で10時間じっくり発酵させ、数日寝かせて味を落ち着かせたら出来上がり。昔ながらの製法で毎日仕込んでいるそうです。温かい甘酒をいただくとふわっと甘い香りが口中に広がり、身体がほぐれるよう。一方、冷やし甘酒は、すっきりまろやか。添えられる「久方味噌」の塩分が、甘酒の甘さをさらに引き立てます。どちらも税込400円です。
期間限定のお楽しみ、氷甘酒
毎年6月1日から10月10日までのお楽しみは冷甘酒の上に氷をのせた「氷甘酒」(税込500円)。優しくすっと溶けていくので、出てきたらすぐにいただきましょう。
生糀を購入して、発酵生活始めませんか?
天野屋の糀は創業以来、地下6メートルの天然の「室(むろ)」で作られています。温度と湿度が一定に保たれた中で出来上がる品質の良い老舗の糀は、味噌やベッタラ漬けなど、庶民の江戸料理には欠かせませんでした。糀を買うと甘酒はもちろん、塩糀や、醤油糀などの作り方も教えてくださいます。これを機会に、甘酒作りにチャレンジしてみては?
気軽に楽しめるテイクアウトの甘酒
とはいえ、上手に作れるか心配な方は、お持ち帰り用の甘酒をどうぞ。「甘酒の素」は、熱湯で薄めてひと煮立ちさせたら出来上がり。そのまま飲めるストレート甘酒は、袋を開けるだけで気軽に甘酒が楽しめます。ストレート甘酒を冷凍庫で凍らせると、シャリシャリの氷甘酒の出来上がり!
身体に良さそうなお土産が勢ぞろい
他にも大粒の「芝崎納豆」や江戸料理に欠かせない「江戸味噌」など、糀を使った商品がいろいろ販売されています。店内で飲む甘酒に添えられている「久方味噌」も販売しています。キュウリなどにもよく合い日本酒のアテにもぴったり。お父さんへのお土産におすすめです。
スマートポイント
- イートインでは、あんみつやみつまめなど、甘酒以外も楽しめます。
- 江戸料理といえば、しょっぱいイメージですが、天野屋の「江戸味噌」は塩分控えめ。
- お昼以降の時間帯は難しいですが、午前中などの混んでいない時間帯は、ベビーカーの持ち込みもOKです。
ライターのおすすめ
甘酒に含まれているコウジ酸には、シワやシミを一掃する美肌効果があると言われています。天野屋のお姉さんたちのキメの細かいつやつやのお肌がその証拠。あなたも、きっと、甘酒生活をはじめたくなるはずですよ〜!
ハタレイコ
九州出身、食いしん坊部屋。美味しい食べ物とお酒が欠かせない性分のPRコーディネーター。日本の伝統文化に興味があり、少しずつ歴史ある街の散策を始めている。
INFORMATION
スポット名 | 神田明神下 天野屋 |
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住所 | 東京都千代田区外神田2-18-15 |
ジャンル | 甘酒、糀、味噌 |
電話番号 | 03-3251-7911 |
料金 | 甘酒400円(税込)〜 |
営業時間 | 月〜土 10時~18時、日・祝 10時~17時 |
定休日 | 4月~12月の第一日曜日、海の日、8月10日~17日(前後に日曜がある場合は日曜も含む) |
備考 | アクセス:JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」出口2より徒歩5分 HP:http://www.amanoya.jp/ |