クラシックホテルで洋食を堪能
横浜・ホテルニューグランド

温かい木のぬくもりと明るい空間

本館1Fの「ザ・カフェ」。こちらは、今や日本人にとってお馴染みの「スパゲッティ ナポリタン」、「シーフードドリア」、「プリン ア ラ モード」発祥のお店なんです。そんな、ザ・洋食ともいえるメニューをはじめ、フレンチをベースにしたコースから軽食、デザートまで多彩なメニューが揃います。木のぬくもりを大切にした店内は、どこかホッとする空間。窓際の席は外の光が心地よくておすすめですよ♪

野菜の甘みを感じる、元祖スパゲッティ ナポリタン

第二次大戦後、GHQ将校の宿舎として接収されていたホテルニューグランド。軍用保存食にあったスパゲッティにトマトケチャップを和えたものがよく食べられていたようです。しかし、当時の総料理長はそれでは味気ないと感じ、本格的な西洋料理の知識を生かして具材やソースを改良。一品料理として完成させたのが「スパゲッティ ナポリタン」。具材はハム・玉ねぎ・マッシュルームといたってシンプルながら、トマトケチャップは使わずに生のトマトでソースを作っているので、野菜から出る甘味が一味も二味も違います！さっぱりとした味わいは絶品！

凜とした佇まいのプリン ア ラ モード

戦後の日本にとって、とても贅沢だったアイスクリームとプリンを盛り付けた「プリン ア ラ モード」。甘いもの好きのアメリカ人将校夫人に喜んでもらえるように、当時のパティシエの創意工夫によって生まれたボリューム感のあるデザート。たっぷりの生クリームと、甘く煮詰めた深い味わいのプラム、色とりどりのフルーツが一緒に盛り付けられた姿は、品格すら感じます。「ア・ラ・モード」は「最新の流行の」「洗練されたもの」を意味するフランス語から取られています。

そして、もう一つの名物料理が「シーフードドリア」。洋食の定番・ドリアもここが発祥なんです。ある日『体調が良くないので、何かのど越しの良いものを』というお客様の要望を受けて生まれたのがはじまり。当時の総料理長が即興で応えた料理が、今や国民的人気メニューに。その伝統の味を、贅沢にランチで堪能しませんか。

世界のVIPも訪れたヨコハマのシンボル

1927年に開業したホテルニューグランド。その重厚なる佇まいは、まさにヨコハマのシンボルそのもの。過去には、喜劇王・チャーリー・チャップリンや、ホームラン王・ベーブ・ルースも訪れているんです。かのGHQ最高司令官・マッカーサー元帥も、3Fの部屋を「気に入った」と副官に告げていたようです。中世ヨーロッパを思わせる本館の大階段は、ホテルの象徴。時を刻み続ける時計、ニューグランドブルーの絨毯、それを囲む開業当時から変わらぬイタリア製タイル。ここを見ずして、“ヨコハマのシンボル”は語れません。

数多くの映画やドラマ、CMにも登場

『THE有頂天ホテル』、『ツナグ』、『華麗なる一族』をはじめ、数々の人気映画、ドラマ、CMの舞台になった館内は見どころいっぱい。横浜市歴史的建造物、経済産業省近代化産業遺産にも認定される本館は、イギリス式の色彩と東洋的手法で作り上げられた建造物。東西の美が絶妙にミックスした、上品でクラシカルなロビーに佇むと、まるでヨーロッパの貴族や貴婦人になった気分が味わえますよ♪



幾多のカップルが挙式を行ってきた中庭。カップルでの旅行なら、ここでムードが高まるかも！

※こちらは、公開日が2017年10月31日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。