東京人にも人気の高いこの街は歴史ある老舗と今ドキのおしゃれなお店、そして江戸の粋が伝わる「和」、どこかフランスの街角のような「洋」、などいろいろなカラーが混在する街。名前の由来は諸説ありますが、お神輿を担ぐ時に神楽の音が街によく響いていたからだとか。江戸から現在に至るまで長く愛され続けています。ほうずき市や阿波踊りでもにぎわう、東京観光には外せないスポットですよ。
観光
2016.09.05
和・洋・今・昔 が共存する
東京の粋な街「神楽坂」
writer : 木舩なお
神楽坂は老舗和菓子やかわいい和食器がいっぱい。
JR飯田橋駅西口を出ると左にはお堀が広がります。正面に見える坂が神楽坂(かぐらざか)。この外堀通り沿いの神楽坂下から神楽坂上、弁天町に向けての坂に昔ながらの和食器や和菓子、和装小物を扱うちょっと懐かしい雰囲気のお店が多くあります。
縁起かつぎパワースポットを訪ねてみよう
神楽坂下から少し上るところに位置する日蓮宗「善國寺」。400年以上の歴史を持つ徳川家の祈願所でもあった由緒あるお寺です。奉安されている毘沙門様は「多聞天」とも呼ばれ、願い事を「多く聞いて」下さる七福神のお一人。最近ではジャニーズ「嵐」の二宮和也さんが主演したドラマの撮影地として注目されているとか。
古きも新しきも混在するのが面白い。
善國寺と並び、700年以上の歴史を誇る神楽坂のシンボルでもある赤城神社。平成22年に境内すべて後再建されました。新しくなった社殿と隣接の「あかぎカフェ」は伝統と今の流行を融合した、まさに今の神楽坂を象徴しています。
まるでパリの小道のような景色
フランス政府公式機関アンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)があることからか神楽坂には「洋」にもたくさん出会えます。小道にはフランスの靴屋さんのような手作り靴のお店「Bob’s Fit Market」やパリ郊外のカフェのような「メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ」、フランス人もよく訪れるチーズ専門店「アルパージュ」があります。
写真好きにはたまらない情緒ある撮影スポット
神楽坂を歩いているとそこここで素敵な風景にめぐり合います。細い石畳の道や、趣のある黒塀、和のたたずまいの店等、江戸情緒のある魅力的な風景があるかと思えば、アンスティチュ・フランセ東京のパリの雰囲気漂う建物や、お堀端のカフェ「Canal Café」などの外国を思わせる景色と遭遇するなど、思わずカメラに収めたくなってしまいます。散策にはカメラは必須ですよ。
グルメの宝庫、ランチでもディナーでも。
神楽坂といえばグルメ店が多いことでも有名。メインの通りだけでなく、裏の小道にも名店が点在します。日本酒を嗜む老舗「伊勢藤」はまさに大人の店、神楽坂に三代続く粋な味「天麩羅喜楽」。フランスの老舗ガレットカフェ「ル・ブルターニュ」、またバールやビストロも豊富、グルメの胃袋を満す大人の街です。
スマートポイント
- 老舗の和風カフェ「紀の善」は行列必至。肉まん「五十番」はお土産だけでなく、その場でもあたたかい肉まんが食べられます。観光中に小腹がすいた時におすすめ。
- 神楽坂周辺にはJRや地下鉄等、駅がたくさんあります。行きたい場所によっては遠い場合もあるので、よくチェックしておきましょう。
- 坂道や石の階段、石畳があるので、散策には歩きやすい靴がベスト。小道にも素敵な店がたくさんあるので、裏道も是非散策してみましょう。
ライターのおすすめ
歴史ある神楽坂は明治初期に花街もあり、今も華やかで粋な雰囲気の街。明治時代には泉鏡花、尾崎紅葉、北原白秋など多くの文人も集った山の手銀座と呼ばれた街は大人の楽しみが満載。是非足を運んでみてくださいね。
木舩なお
東京都出身。ホテル関係の仕事を経て、ヨーロッパの食品輸入商社に勤務し20年たらず。趣味のドライブや旅行、料理を通して楽しい記事をお届けしたいと思います。
INFORMATION
スポット名 | 善國寺 |
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住所 | 東京都新宿区神楽坂5-36 |
ジャンル | 寺 |
電話番号 | 03-3269-0641 |
備考 | アクセス:JR「飯田橋駅」西口より徒歩7分 東京メトロ有楽町線・南北線「飯田橋駅」B3出口より徒歩5分 東京メトロ東西線「神楽坂駅」A1出口より徒歩6分 都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」A3出口より徒歩6分 HP:http://www.kagurazaka-bishamonten.com/ |
スポット名 | 赤城神社 |
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住所 | 東京都新宿区赤城元町1-10 |
ジャンル | 神社 |
電話番号 | 03-3235-6067 |
備考 | アクセス:東京メトロ東西線「神楽坂駅」出口1から徒歩1分 都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」A3出口より徒歩8分 HP:http://www.akagi-jinja.jp/ |