東京観光では、重要な移動手段の地下鉄。都営大江戸線は、下町地域と都心をつなぐ重要な路線です。都営大江戸線では建設時に、各駅にパブリックアートが設置されました。パブリックアートとは、その名の通り、公共空間に設置された芸術作品。つまり、大江戸線を利用すると、アート鑑賞までできるということ!あまり知られていない大江戸線のパブリックアート。今回は、中でもユニークなものをピックアップしてご紹介します!
観光
2016.10.07
東京観光の穴場スポット!
大江戸線のパブリックアート
writer : KIHO
都営地下鉄大江戸線の秘密
東京観光には欠かせない都営大江戸線。実は以下のような特徴があるんです!
①リニアモーターカー
②一番地下深くを通っている
③各駅のアートをコンペで決めた
【牛込神楽坂駅】トリックアートに驚いて
牛込神楽坂は、地下の地層をイメージしています。ホームには御影石が使われ、茶色でまとめられています。この駅の作品は、地層を削ったような風変わりな絵画。立体的に見えますが実は平面という、まるでトリックアート。この絵画、なんと6種類の本物の砂で造られているんです。近くで見てみると、砂特有のきらめきを見ることができますよ。
【飯田橋駅】圧倒されること間違いなしの立体アート
飯田橋駅は5つもの賞を受賞しています。下車したら、その理由がわかります。まず地上へのエスカレーターの緑のウェーブフレーム。まるで植物の茎のようなパイプは、蛍光灯の配管。確かに所々が蛍光灯になっています。
そして何よりも特徴的なのが駅の外観。小石川後楽園出口を立体的なモチーフが覆っています。葉がモチーフになったこのパブリックアートは、風を表しているのだそう。大きな葉が揺れる様は、見ていると、力強い風を感じるようです。駅を手掛けたのは、有名な建築家。迫力満点で、一見の価値ありですよ。
【清澄白河駅】20世紀文明の化石
清澄白河駅では、ホームの左右の壁面を見て。タイトルは、『20世紀文明の化石』。素材は、廃棄されたくず鉄なんだとか。本物をつぶして埋め込んだ自転車があるのでよく見てみて。ホームの床もリサイクル素材で、瓶の破片などがキラキラと光るのが分かります。デザインは、東京芸術大学の学生も参加したそう。東京都現代美術館にも近く、下車した瞬間から、美術鑑賞を楽しんでみては。
【汐留駅】白ベースの空間で異彩を放つ壁面アート
白を基調とする汐留駅。照明器具の中がブルーに塗られており、不思議な透明感を感じます。汐留駅のパブリックアートは、白の中で強いインパクトを放つ壁面アート。信州出身の作家の作品は、山並みや太陽、そして鳥と、自然の雄大さが感じられるデザインです。
【大門駅】自然を感じる素焼きの壁を鑑賞して
大門駅のパブリックアートは改札口前の壁面。タイトルは「波のリズム」。丁寧に、一枚一枚焼かれた素焼きの壁。葉脈をモチーフに、縄目の模様がつけられています。まるで古代文明の遺跡を訪れているかのよう。大門は、全体的にシックな造り。構内の床もなんと黒の御影石。高級感漂う大人の空間です。
パブリックアートで移動も楽しもう!
いかがでしたでしょうか?他にも、ホーム床のタイルに赤いガラスが埋め込まれた、赤羽橋駅。代々木の森をイメージした代々木駅等、見所がたくさん。よくよく見ると、駅そのものがまるで美術館のように感じられるパブリックアート。大江戸線を利用する際は、是非、チェックしてみてくださいね。
スマートポイント
- パブリックアートは、駅によって、壁にあったり、立体モチーフだったりと様々です。是非構内を探してみてください。
- アートの横には、制作者の名前が必ず書かれています。知る人ぞ知る建築家や美術家の場合も・・・。美術好きな方は、たまりません!
- 大江戸線を何度か利用するなら、「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」がオススメ。時期によっては、500円で購入できますよ。
ライターのおすすめ
しっかり見て回ろうとすると、本当に美術館巡りほどの時間がかかってしまいます。しかし、降りる駅ごとにカラーが違い、とても楽しい駅巡りに。東京観光の折、大江戸線に乗るときは是非チェックしてみてくだい。きっと、旅を彩る一瞬になるはず。
KIHO
東京生まれ、東京育ち。都会の喧騒にほっとしてしまう都会っ子。でも時々森に住みたくなる。一番好きな都市はNY。演劇フリーク。ワインと美味しいおつまみがあれば幸せ。東京はいいところです。